兵庫医科大学病院の新病院棟が、ついに開院!

こんにちは!エンカチライターの國松珠実です。今回は、西宮市にある兵庫医科大学病院に9月24日(木)に開院する「新病院棟」見学会に参加してきました。
1972年の開院以来、県内に2か所ある特定機能病院の1つとして、また災害拠点病院として地域のよりどころであり続けてきた兵庫医科大学病院。その敷地内に、15階建て・801床という規模の新病院棟がいよいよ開院します!洗練された施設環境や質の高い医療提供のため、新たに先進的なCTや放射線装置などの医療機器を導入。さらに、屋上ヘリポートも整備されました。そんな兵庫医科大学病院の新病院棟をレポートします。
カフェと売店は1階、総合待合や外来受付は2階以上に




1階は、木調の格子柄があしらわれた高い天井が気持ちのいい空間です。壁は白とブラウンを基調にし、そこにカフェやレストラン、コンビニエンスストア、医療材料売店などが並んでいます。
2階はエントランスホールで、総合案内や入院手続きなどの各種受付。外来受付は、3階と5階です。3階の外来受付の床は武庫川を、5階は六甲山をモチーフにしたデザインで、小児外来の壁には武庫川に住む生物がキャラクターとなって描かれています。院内のあちらこちらにあるホスピタルアートは、訪れる患者さんをホッと安心させてくれます。
新病院棟では、疾患領域ごとに診療と検査機能が集約され、通院患者の移動をなるべく減らす工夫も。エレベーターのほか、1階から5階の吹き抜け空間をエスカレーターで移動できます。
眺めのいい病室





9階から15階は、入院される方のための病室フロアです。東西2つの棟があり、東棟の壁は黄緑、西棟は紫に色分けされています。これなら初めて来ても迷わなさそう。
病室は、大部屋と個室があり、大部屋は従来のカーテンで仕切るタイプだけでなく、間仕切り家具を導入したタイプもあります。通常の個室に加えて、広くて落ち着きのある特別室も完備されています。
どの病室のガラス窓も、足元近くまである大きさなので日当たりが良く、抜群の眺望。窓は10センチまで開けられて換気も十分にできるうえ、阪神高速がある南側は二重窓で防音対策も万全です。
ポップで明るい小児病棟


小児病棟の扉やプレイルームには色とりどりのポップなイラストがたくさん!3階の小児外来にもあるこのイラストを手がけたのは、西宮市のキャラクター「みやたん」の制作者、たかいよしかずさんです。子どもさんや親御さんも、心穏やかに過ごせそうですね。また安心して治療に臨めるよう、こちらのフロアは万全のセキュリティが施されています。
最新CTを2台同時に導入・稼働!放射線治療も1階で


新病院棟開院にあわせて、先進的な医療機器が導入されました。
まずCTです。兵庫医科大学病院では、「フォトンカウンティングCT」という次世代のCT装置を、日本で初めて2台同時導入しました。
最大の特徴は、被ばく線量がこれまでのCTの1/10以下であること。患者の体への負担軽減にもつながります。また、細かい部分まで鮮明に見える高画質になったのも医療従事者にとって大きなメリット。すでに国内で約30台が稼働中ですが、臨床機として2台同時に運用するのは、兵庫医科大学病院が初めてです。
がんの早期発見や循環器系の診断など、さまざまな分野で活躍するCT。「CTなら兵庫医大病院へ」と言われる日も近いかもしれません。
1階の放射線治療のフロアには、国内初の高精度放射線治療装置「Electa Evo(エレクタ エボ)リニアックシステム」が導入されました。海外ではすでに90台以上が稼働しており、安全かつ的確な照射が評価されています。
放射線漏れを防ぐため、周囲の壁は厚さ1メートルのコンクリートで覆われ、その壁の中には10枚の鉄板が埋め込まれています。
屋上ヘリポートで患者搬送も迅速かつスムーズに

新病院棟の屋上にあるヘリポート。これまでは別の場所に着陸したヘリコプターから、患者を救急車で搬送していましたが、直接、屋上からの迅速な搬送が可能になりました!災害拠点病院として、また急性期医療の拠点として理想的な搬送ルートを確保。病棟内も、搬送用エレベーターで救急処置室まで素早い移動が可能です。
災害時も医療を止めない新病院棟のヒミツを探る


先進的な医療機器や快適な環境をつくっても、自然災害の多い日本では地震や水害に強くなければなりません。そのため新病院棟は、災害時でも患者を受け入れ、治療し、行政や消防などと連携し地域を支える仕組みを整えています。
まず、水害です。病院は、そばの武庫川が氾濫した場合を想定し、診療機能を2階以上に置きました。また熱源機械室・電気室は8階に。受水槽も2階のデッキに配置されています。
想定浸水5メートルというエリアにあるからこそ、医療の継続のために万全の対策がなされています。
また地震被害を最小限に抑えるため、液状化の恐れのある箇所は地盤改良をしたうえで、地下には重さを支え、揺れをゆっくりさせる装置「アイソレーター」と、揺れを吸収する「ダンパー」など徹底した免震構造を施しています。
この病院なら災害時も安心と思えますね。
これからの兵庫医科大学病院にますます期待

新病院棟ができたことで、兵庫医科大学病院は施設の老朽化という課題をクリアしました。
また、隣接する急性医療総合センターと階高をあわせて接続して相互機能を高めたり、兵庫医科大学の学生さんが使える教育スペースを各階に設け、多職種連携や教育・研究機能を充実させたりするなど、各所との連携が強化されました。
新病院のキャッチフレーズは「Human Centered Hospital~『ひと』が主役の未来型スマート病院へ~」。「ひと」とは患者とその家族、地域住民のほか、医療専門職者も含みます。スタッフが気持ちよく働けてこそ、患者ファーストの診療ができると考えるからです。
安心、安全な医療に向けて着実に歩みを進める兵庫医科大学病院の発展に、ますます期待できますね。
兵庫医科大学病院 施設情報

住所:兵庫県西宮市武庫川町1-1
電話:0798-45-6111(代表)
アクセス:阪神本線「武庫川駅」西出口から徒歩約5分
公式サイト:https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/
新病院棟 開院特設サイト:https://www.hosp.hyo-med.ac.jp/new-building/
※診療時間・休診日などの最新情報は、公式サイトでご確認ください。






