沿線お役立ちコラム

シェアサイクルで楽しむ♪ 西九条~大阪湾エリアのおすすめサイクリングコース

こんにちは。生まれも育ちも大阪、神戸で育児中のチアフルライターまるよしです!

 

突然ですが、私が大阪時代に住んでいたのは西九条駅エリアでした。実は、なんばや梅田、三ノ宮、奈良、京都、関西空港やユニバーサルシティに乗り換えなしで行ける超便利な街なんです!

抜群のアクセスを誇り、大阪の繁華街やUSJで楽しむ人たち向けのホテルもどんどん増えている西九条界隈。一軒家をまるまる借りられる一棟貸型のホテルもあり、学生さんの団体や大家族でも宿泊しやすい街です。

(ちなみに、大阪難波駅方向の出口にエレベーターがあり、ベビーカーや車椅子の方にはそちらのご利用がおすすめです)

自転車を駆使していた大阪時代

他地域、特に神戸に住む方は、大阪に来たら自転車の多さに驚くそうです。

実際、大阪の高校は自転車通学OKですし、若者は梅田やなんば、アメ村や堀江など、1時間くらいで着く場所であれば、どこでも自転車で行っちゃいます。大阪市の東側に住んでいる友人と西側に住んでいる私が、アメ村や堀江にそれぞれ自転車に乗って現地集合して遊んだり、梅田のバイト先まで自転車で行ってみたり、駅伝大会に出るため、部活の仲間と大阪城まで自転車で行くことも… と、電車賃を浮かすために自転車を駆使していました。上町台地周辺をのぞき、大阪にはほとんど坂がないので自転車を漕ぐのが全然苦じゃないんです。

 

そういえば娘を出産した後も、本町の会社まで自転車通勤していた時期も… 乗り換えるより、自転車を漕ぎ続けた方が早く着くんです、これが。そんなお母さんがわんさかいる街が大阪でした。

『HELLO CYCLING』でシェアサイクリングを楽しもう!

青春時代から最近まで、マイ自転車で大阪の街を駆け抜けていた私。意気揚々と阪神西九条駅に着いた時、思い出しました。マイ自転車は神戸の自宅に自転車があることを… 困っていた時に目に飛び込んできたのが、駅前の『HELLO CYCLING』の看板。阪神電気鉄道株式会社が導入している自転車シェアサービスです。なんてラッキー!

シェアサイクリング用の自転車が4台と、他の駅で貸し出した自転車を停めるための駐車スペースが1つありました。看板のQRコードを読み、指示通りに入力していくと、簡単に会員登録~自転車の予約が完了。利用時間に応じて料金が決まる後払いのシステムで、自転車の場所などは備え付けの機械で把握しているようです。一台ずつ暗証番号が割り当てられ、鍵を閉めたら暗証番号で解錠するシステムでした。

自転車で楽しむ西九条・此花エリアのおすすめコース

西九条駅が所在する此花区は、北が淀川、南が安治川で囲まれ、西は大阪湾という、海を感じることができるエリア。ベイエリアでは美しい夕陽を望むことができます。

今回は、西九条からベイエリアに向かうルートを2つ紹介します。1つ目は新淀川の河川敷から舞洲へ向かうコース。もう1つは此花区のメインストリートから大阪湾の水面すれすれの渡し舟を楽しむコース! コロナで人混みは避けたいけれど、せめて外遊びを楽しみたいという方に格好のコースです。

河川敷で風に吹かれながら向かうのは、夕陽の名所

西九条駅から10分弱移動すると、新淀川の真横に作られた阪神なんば線伝法駅に到着します。少し西側に進むと、新淀川と大阪湾の景色が一望できるスーパー堤防が始まります。散歩している人、部活でランニングしている学生、友達同士で語り合う人… 地元の人たちは、様々な形で河川敷を利用しています。ウインドサーフィンを楽しむ人、釣りを楽しむ人もよくみられます。

河川敷を川の方に降りていくと、きれいに芝生が整えられているのでちょっと疲れたらどこでも一休み。心地よい風(時々強風)にふかれながら大阪湾に向かい、北港ヨットハーバーを通過して橋を渡ると舞洲に到着。天気が良ければ明石海峡大橋付近に沈む夕陽が見られることもあります。夏に行われるフェスに自転車で行くのもナイスアイディアかもしれません!

小さな船着場とフグ!? 釣りも楽しめるサイクリングコース

基本的には大阪湾に向かってまっすぐ伸びている堤防ですが、スタートしてまもなくある物を避けるため迂回する場所があります。堤防の真ん中に伝法水門があるためです。このあたりは仏教伝来の地という言い伝えもあり、伝法という地名が付けられたと言われています。水門の奥には船着場があり、漁業組合の建物も見えています。

この辺りは釣りスポットとしても有名で、私が子どもの頃は伝法駅より少し東に釣り小屋があり、休日はたくさんの人が釣りを楽しんでいる様子がみられました。看板には『フグ』と書かれていた記憶があります。実際フグ料理の名店もあり、釣り好きにはたまらない絶好の道草スポットです。

大阪の下町グルメを楽しめるメインストリートルート

地元の商店街やお店を楽しみたい方におすすめなのは、メインストリートルートです。西九条駅に着いたら、阪神なんば線の尼崎方面行きの線路を右手に進んでいくだけの簡単コースです!お隣の千鳥橋駅からは線路は見えなくなっていきますが、駅前で合流する北港通りを道なりに進んでいくだけです。活気あふれる『四貫島商店街』や『春日出商店街』を中心に、安くて美味しい大阪のお店があちこちにみられます。たこ焼きやさんやお寿司屋さんが多い印象です。漁港や中央卸売市場が近いことが関係しているのかもしれません。地元の人にも大人気です!

私のお気に入りは、出発地の西九条駅の高架下にある『たこやき三太』。店主のおっちゃんが、たこ焼きを一つひとつ丁寧に焼いてくれます。わが家で一番人気の「おろしポン酢」は、オーダー後におっちゃんが丁寧にすりおろしてくれる、夕食にもできちゃう美味しくて優しい風味の逸品。西九条に途中下車される際にはぜひ食べていただきたいたこ焼きです。

 

他にも『輝』『風風』『粉もん屋』など、様々なたこ焼き屋さんがしのぎを削っています。ご家族やグループで食べ比べるのも楽しいですよ!

知る人ぞ知る! 海を渡って天保山へ行ける秘密のルート!?

メインストリートをどんどん進んでいくと、見えてくるのはUSJ。でも今回の目的地はもう少し先まで進みます。USJの奥まで進んだらぐるっと左折し、安治川沿いまで移動します。その道を少し入った所に「天保山渡船場」が見えてきます。ここから安治川の向こうの天保山まで自転車ごと運んでくれる渡し舟(無料)に乗れちゃうんです!

自転車ごと運んでくれる無料の渡し舟 天保山渡船場

床はおそらく水面から1メートルも離れていないと思われるくらい低く、波や振動がダイレクトに伝わってきます。ミスト状の水しぶきが心地いい、最高に楽しいアクティビティです!港区でも遊覧船を眺めたり、日本一低い山・天保山に登ったりといった無料の遊びが楽しめます!

サクッと返却できるから嬉しい!

サイクリングが終わったら、西九条駅をはじめ『HELLO CYCLING』を導入しているスポットに自転車を返却します。阪神なんば線沿線では、淀川を超えた福駅、出来島駅、大物駅などに返却することも可能だそうです。(返却スペースがある場合に限る)

 

現在、伝法駅と福駅の間では「阪神なんば線淀川橋梁改築事業」が行われていて、橋の横に新しい橋脚が建設されている様子がみられます。まさに今しか見られない景色!阪神なんば線だって、完成したのは10数年前。開通した日に西九条~九条間を通勤で乗車しましたが、友達と『開かずのホーム』と呼んでいた大阪難波方面のホームを通り、安治川に掛かる高架橋を渡り、地下に突入して… というコースを堪能し、地元民として嬉しかった気持ちを覚えています。

そんな景色を目に焼き付けておくのもよし、地元のお店を堪能するのもよし。サイクリングで汗を流した後も、西九条(か返却駅周辺)を楽しんでみてくださいね!

 

文/チアフルライター まるよし

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