韓国語対応スタッフの堂本さんにお話を伺いました
【前編はこちら】
5、6年前から韓国語での案内を担当している堂本さん。
同センターに配属される前は外国語は全くダメだったそう。
「英語も韓国語も駅前留学で勉強しました。あとは現場での実践で」
韓国からの観光客の傾向を尋ねると
「フェイスブックやインスタグラムで話題の場所を訪れる方が多いです。有馬温泉や神戸ビーフも人気があります。この間までローストビーフ丼が流行していましたが今は下火になりました。以前は神戸はちょっと立ち寄るだけで、そのまま大阪へ行く方が多かったですが、最近は神戸に宿泊される方も増えてきましたね」
日本と近いせいか、年に何度も来られるリピーター客が多いそうです。
町より山を好む欧米系観光客
欧米からの観光客は町歩きよりも自然散策を好む人が多いとか。
「布引の滝へはここから歩いて行く方が多いです。あと六甲山・摩耶山へのハイキング、神戸布引ハーブ園、相楽園、酒蔵、姫路城も人気があります」
元々六甲山を開拓したのはグルームさんというイギリス人だったそうで、六甲山に「神戸ゴルフ倶楽部」というゴルフ場を作り、日本に初めてゴルフを紹介したのもグルームさんでした。
毎年6月には六甲山でグルーム祭が開催されるそうです。
神戸に暮らした台湾系華僑である歴史小説家陳舜臣さんも「神戸ものがたり」という著書で神戸に越してきた西洋人が神戸一帯の山々を好んで歩き回ったと書いています。
これに対し、アジアからのお客さんは「阪急阪神1dayパス」を使ったりしてあまり歩きたがらないそうです(笑)
神戸市の打ち出す様々なおもしろ企画
パンフレットの棚には多種多様な観光パンフレットが。
一般的なコースの他に、神戸市が独自に企画した面白いコースやスタンプラリーのリーフレットも。
神戸市内の銭湯を巡る「おふんろ」や商店街を巡るグルメ企画「ぐるめ旅」、市バス・地下鉄全線が1日乗り放題の「縁結び切符」を利用した恋愛パワースポット巡りなどが用意されており、地元や近隣からの観光客も楽しめる企画が盛りだくさん。
もちろん外国語版のパンフレットも充実しています。
これは神戸市のホームページに載っている広報エッセイ「ごろごろ、神戸2」のタブロイド版。
一見、市の広報紙とは思えないほど砕けた内容になっています。
「2」と銘打っていますが、恐らく1回きりの企画。残数僅か。
ちなみに私、やまさんは「ごろごろ、神戸」を読んで執筆者の平民金子さんの大ファンになり、同時に神戸の懐の深さ、奥深さを知りました。
無料の車いすレンタルサービス「KOBEどこでも車いす」。
日中9:00〜17:00までの間、JR新神戸駅、神戸空港を含む市内11カ所で自由にレンタル及び返却ができます。
パンフレットには車いすの貸し出しスポットの他、車いすのまま利用できる「こうべ・だれでもトイレ」や車いすで利用できる歩道橋の案内地図も掲載されています。
お話を伺っている間にも海外や日本のお客さんの対応をされたり、BE KOBEのスタンプラリーの受付をしたりする様子を拝見することができました。
江さんのお話によると、街なかで外国の方に声をかけられ、頑張って相手のお国の言葉で道案内をしてあげようとしたけれど、話の内容が難しくなってきて、ギブアップとばかりにその人を連れて同センターに来られる地元の方もいるそうです。
この場所が地元住民からもそういった形で頼りにされていると同時に、何とかして海外からやって来てくれた人をもてなしたいと思った地元の方の気持ちが伝わってきて、話を伺っている私もまた嬉しい気持ちになりました。
3月の啓蟄(けいちつ)を過ぎるとたくさんの高齢者の方が同センターを訪れるようになるそうです。
春が来た!出かけなくちゃ!と皆さん身体で季節を感じているんですね。
チアフルライター通信をご覧の皆さんもこの春、阪神電車で海へ山へ町へと繰り出してみませんか?
■神戸市総合インフォメーションセンター
営業時間:9:00〜19:00
休日:年中無休
【前編はこちら】
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(文/チアフルライター やまさん)