沿線お役立ちコラム

作る!味わう!経験する!こどもの舌はソムリエ級!?2018.10月号

笑いとわくわくのエッセンス満載の子育てコラム「わくわく保育だより」
10月号のテーマは食育。幼稚園、保育園でも注目されている【食育】をご家庭でも簡単に取り入れるコツや食に関するママパパの疑問質問を担任のちづちゃん&このちゃんが笑いの保育わくわく流でお答えします!

身近なことから試してみよう

幼稚園で担任をしていた時に実際に保育でしていた方法を今回は2つお伝えします

食育①  〜栽培する経験〜

種から芽が出て花が咲いて実になって最後は収穫。野菜や果物を時間をかけて栽培し観察することはこどもたちにとってすばらしい経験になります。しかし現実問題として、自宅やマンションで野菜の栽培はなかなか難しいと思います。またこどもにとって種を蒔いてから収穫まで、長期間興味を持ち続けることは至難の技。

そこで今回、長期間の栽培も必要なく、ほんの少しのスペースで簡単にできる優れものの野菜を紹介します。
その野菜とはスーパー等で売っている【かいわれ大根】です。
スポンジの部分から1センチほど残したかいわれ大根を水につけておくと、あれよあれよと成長します。
1週間ほどで収穫できるのでこどもたちも大喜び。短期間で急成長する栽培ならこどもたちも飽きずに楽しむことができます。ちょっぴり辛いかいわれ大根も自分が育てたと思うと味も格別!

食育②  〜目指せ!お箸使いの達人〜

年長さんになる頃にはほとんどのこどもは積極的にお箸を使っていました。
お箸使いがさらに上手になるように豆をお皿からお皿へ移すあそびを保育で取り入れていました。

まずは大きめの大豆!その次は小豆!
どんどん難しくなっていく課題をクリアしていくこどもたちの目はまさに真剣そのもの。

早さを競うのではなく、丁寧にお皿からお皿へ移すことが重要です。
以前ヨーイドン!で競争をした際に、大失敗した経験があります。
タイムを競うとどうしても焦ってしまうもの。こどもたちみんなお箸の持ち方が雑になったり、
しっかり掴まずに勢いでお皿に移していました。
丁寧に落とさずお箸を使うことが大切ということをしっかり伝えてからお箸の達人を目指しましょうね!

作ったり食べたりするだけでなく、このようにお箸の練習をすることも立派な食育。
さっそく家族みんなでお箸の達人を目指しましょう!

教えて!ちづちゃん&このちゃんコーナー

最初は0歳のYくんママからの質問
「イヤイヤとなかなか食べてくれないことが多いんです。時々口から出すし…。どうしたら良いでしょう?」

ご飯を口からベーッと出されると料理下手なのかなぁとつい自分を責めたくなったり、子どもにもイラっとしたくないのについ…なんてことありますよね。

実は食べ物を口から出しちゃうのにも理由があるんです。
それは"こどもの舌はソムリエ級だから"

赤ちゃんやこどもの舌はおとなより味や食感を敏感に感じ取るセンサー(味蕾)がとってもたくさんある時期なんです。舌が敏感なので、ちょっとでもすっぱかったり苦かったり、自分の舌に合わないなと判断すると、これは体によくないものかも!食べちゃだめだ!とセンサーが反応して食べないようになっているんです。

ピーマン嫌いが多いのもこのソムリエ級の舌センサーに反応するからなんです。

食材の大きさや味を敏感に察知する舌を持つソムリエ級のこどもたち。
もし口から出してしまっても、また別の機会に挑戦しよう!とおおらかに捉えて食事を進めてくださいね。


続いて2歳 Kちゃんママからの疑問
「よく食べる!とオススメのレシピを作っても、お気に入りのごはんを出しても食べなかったりします。どうしてなんでしょう?」

昨日はよく食べたのに!なぜ食べないんだ!?という食事のあるある。いくつになっても食事への疑問は尽きないですよね。こどもの舌がソムリエ級以外の理由にも"ご飯そのものが問題じゃない"ことが考えられます。
みなさん心あたりありませんか?

・寝起きすぐのご飯に食欲がわかず、残したことがある
・おやつを食べ過ぎて夜ご飯が入らなかったことがある

そうです。
"体や胃が整っていないから食べない"という理由です。
思い当たるときは、時間を置いたり、生活リズムをちょっと変えてみたり、量を減らしたりするのがオススメです。ちょっとの変化ですが実はこれで食べられたりします。

とはいえ、それにも当てはまらないときは…こんな理由もあります。
みなさん心あたりありませんか?

・間近に迫った試験にドキドキして食欲がわかなかったことがある
・憧れの先輩と話せて、興奮のあまり食欲がわかなかったことがある
・ついついおしゃべりに夢中になりすぎてお腹いっぱいになってしまったことがある

そうです。こどももおとなと同じように
"目の前の食事以上に夢中なことがあるから"
"そもそも食べたい気分じゃないから"という理由です。

こうした心からくる食べない理由の場合は思い切って早めに済ませてしまうのがオススメ。気分じゃないのね。
じゃぁ終わりにしようか♪とササッとご飯を終わりにして、おもちゃで遊んだり、そういえば今日ね…と今日あった出来事を聞いたり話したりするのもいいですね。
笑いの保育わくわく流の食育。どれもすぐにご家庭で取り入れたり、ちょっと意識を変えるだけでさらに食べることが好きになるものばかりですね。
わくわく組のみんなが食べることがもっと好きになりますように!

―おとなもこどももみんなみんなわくわく―
次号もどうぞお楽しみに!担任のちづちゃん&このちゃんでした!