六甲ケーブルから離れて3年が経過

エンカチライターのクニコ2000です。
六甲山小学校に通っていた娘も4月から高校生。
娘が小学校の時は、毎日のように通学で使っていた六甲ケーブル。1年生から6年生まで、児童たちの小さな背中を見送り、時々同じケーブルに揺られた日々。
生活の一部だったはずのケーブルの時間は、いつの間にか私の記憶のずっと奥に。
運転再開の出発式

2026年1月5日から4月10日までの運休を経て、4月11日、リニューアルした六甲ケーブル。
4月25日から「六甲ケーブルまつり」が開催され、初日の出発式に足を運びました。
神戸六甲鉄道株式会社の社長さんの挨拶のあと、駅長さんとともに掲げられた記念ヘッドマーク。
リニューアル前まではなんと手動運転だったそう。今はボタンを押して運転する、完全に制御された自動運転!
セレモニー終了後、ヘッドマークを付けたケーブルカーが、乗客を乗せて出発しました。
改札を抜けてピカピカの車体を見る

私の乗車するケーブルは、車両は赤色がメインの「クラシックタイプ」。
改札を抜け、車両に近づくと、ペンキを塗り直した車体がなめらかに光っています。展望車の車内に足を踏み入れると、床もシートも新しく、ピカピカの新車に思えました。
密閉型の山側の車両には、デコレーションも施され、ワクワク感がひろがります。

展望車のシートと床は美しくリニューアル

山上車はイベント仕様にデコレート
六甲ケーブルは観光用

発車を待つあいだ、下駅にある「全国のケーブルカー一覧」に目を向けると、全国のケーブルカーが紹介されています。
社長さんの説明によると、日本のケーブルカーの多くは山上の仏閣へ参拝するために作られたものだといいます。その中で、六甲ケーブル、箱根登山ケーブルカー、黒部・立山ケーブルカーは、観光を目的として作られたケーブルカーだそうです。
明治時代から昭和初期にかけて、神戸港の開港に伴い、居留地に住む外国人たちが六甲山上に別荘を建て、1903年には、日本初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」が完成します。
六甲山がリゾート地として人気が出てきた1932年、六甲ケーブルがオープンします。
六甲山のことを感じながら山上へ向かう

全盛期は、「東の軽井沢、西の六甲」と称され、国際的な高級リゾート地として人気があった六甲山。
今もさまざまな施設がオープンし、訪日外国人の観光客にも人気のスポット。
クルーズ船で神戸港に立ち寄った観光客が観光バスでケーブル下まで来て、ケーブルに乗り換えて山上へ向かうそうです。そして山上に先回りした観光バスに乗って下山するそうです。
また、東南アジアなどの熱帯から来た観光客が、人生初の雪遊びを楽しみに、ケーブルに乗車して山上へ向かうそう。
六甲ケーブルに慣れた私には想像できない楽しみ方です。
そんなことを考えながら外の景色を眺めていたら、山上へ到着。
1.7km約10分の乗車はあっという間。
山上のお楽しみ

山上駅に到着すると、かつての運転装置や部品などが展示されています。
手動運転を支えていた機械はどれもレトロで、そんなに大きくはありません。
それでも、この装置で何十年ものあいだ、多くの人を乗せてケーブルカーを動かしていたのかと思うと、思わず見入ってしまいます。
レトロなケーブルの備品

山上駅の中央には、レトロ感あふれるケーブルの備品がたくさん並べられています。
ケーブルの長い歴史を再認識。
かわいい模型

なかでも印象的なのが、約2分おきに動くケーブルカーの模型。小さな車両が山を行き来する姿はどこか愛らしく、ついつい時間を忘れて見続けてしまいました。
迫力満点の巻上場

この日は巻上場(まきあげじょう)の見学会が開催されており、貴重な機会を楽しもうと参加しました。
職員さんの説明の後、手すりのない古い階段を下りると、無機質な空間が広がります。
直径約4.5メートルの大きな滑車と、直径45ミリの太いケーブルは想像以上に大きかったです。
ケーブルカーの運行が始まると、太いケーブルを巻き上げるモーターが低く唸りを上げ、動き出します。
大きな音と振動にびっくりしました。
想像以上の迫力に、大人も子どもたちも私も目を奪われます。
ふと、前から疑問に思っていたことを思い出しました。
これほどの設備を、日々どうやって維持しているのでしょうか。
職員さんに質問してみたら、点検や整備は夜間に行われているそう。
かつて娘が毎日通学で利用していた頃、当たり前のように時間通り安全に運行されていたケーブルカー。しかし、その裏側には、見えない大変な作業があったのだと、今さらながらに気づきました。
娘にお土産

見学を終え、駅に戻ると、関連グッズを売っているコーナーに向かいました。
新しいケーブルを娘に伝えたい。
高校生の娘が使えそうなかわいいチケットフォルダーを購入しました。
久しぶりに乗ったケーブルカー。手動運転と自動運転の違いは、乗車している間はまったくわからなかったけれど、生活者ではなく、観光客としてケーブルカーに乗った私は、かなりワクワクしていました。
六甲ケーブルまつりは、5月10日まで開催されているので、またワクワクを楽しみに六甲ケーブルに乗車してみようと思っています。
六甲ケーブルまつり 開催概要
開催日程:2026年 4/25(土)〜5/10(日)
アクセス:アクセス:阪神御影駅→神戸市バス16系統「六甲ケーブル下駅」バス停すぐ
■バス写真撮影&見学会
5/9(土)・5/10(日) 11:00〜15:00
お子様用レンタル衣装あり
気分は運転士さん!?
■ケーブルカー資料展示
※5/10まで山上駅にて常設
■公式Instagram:六甲ケーブル @rokkocablecar



