笑いとわくわくのエッセンス満載の子育てコラム「わくわく保育だより」
入園、進級と慌ただしい春。まだ泣きながら通園しているこどもたちも多いと思います。春号ではこの時期にぴったり!?な「登園しぶり」をテーマにお届けします。

登園しぶり(行きしぶり)いつまで続くの?
朝、泣きながら通園しているこども達の姿を見ると今でも幼稚園の担任をしていた頃のことを思い出します。この時期毎朝行きしぶるこどもの姿を見て頭を抱えているパパ・ママも多いのではないでしょうか。入園、進級で環境ががらりと変わり、こどももおとなも本当に大変な時期だと思います。
そして少し慣れたかな…と思ったら、な、なんと5月の大型連休に突入し、また振り出しに戻るなんてことも。 パパ・ママにとったらこの登園しぶりはいつまで続くのだろう…と長く暗いトンネルに入った気持ちになりますよね。
実際に何度も何度もこの登園しぶりについての相談を受けましたが、パパ・ママ大丈夫です!いつかは終わります!
昨日まであんなに泣いていた子が「あれ?」と拍子抜けすることも多々ありました。
パパ・ママができることは、「この時期だけ、あと少し!」と思いながら笑顔で送り出すこと。こどもたちの順応力はおとなが思っている以上です。

それでもしんどい登園しぶり!と思った時は
不安な気持ちを抱え込まず、まずは園の先生達に相談してみてくださいね。
先生はいろいろな方法で行きしぶるこども達を受け入れています。悩まず保育のプロにお任せください!実際に行きしぶるこども達をどのように園では受け入れていたのかのエピソードをちょっぴりご紹介。
・Aちゃんの場合
登園してからずっと元気いっぱいの大声で泣いているAちゃん。Aちゃんは園の玄関に座り込み、靴も脱いでくれません。この場合、無理に靴を脱がすとかえって逆効果になってしまうため、クラスに連れていって準備をするのではなく、靴を履いたまま園庭に連れて行きました。ママからお外で遊ぶのが大好きということを事前に聞いていたので、園庭の砂場で先生が泥団子を作ってみると、泣いていたAちゃんが泣き止んでジーッと泥団子を見ています。そこでさりげなく「やってみる?」と尋ねると「…うん!」と言って泥団子を作りはじめました。お迎えの時間が来ても泥団子を一生懸命作ったAちゃん。先生と「明日また一緒に作ろうね!」と約束して帰りました。そして次の日の朝はというと昨日までの泣きべそAちゃんが別人のように「先生!一緒に泥団子作ろう!」と元気にやってくることができました。
・Bちゃんの場合
ママに会いたくて寂しいBちゃん。保育室でもシクシク悲しくて涙を流しています。
朝の会もシクシク。製作中もシクシク。ママを思い出すと涙が止まりません。
数日経過し、それでもまだ慣れないBちゃんはタオルで涙を拭いていました。するとCちゃんが「私のと一緒だー!」とBちゃんに駆け寄ります。
Bちゃんのタオルが友だちの持っているタオルと一緒で、なんと二人とも同じキャラクターが好きだったのです。二人の距離が一気に縮まりキャラクターを通してとっても仲良しになりました。時々シクシク悲しくなる時もありましたがすぐにCちゃんが「あーそーぼー」と誘ってくれるのでだんだんと泣く暇もなくなってきたBちゃんでした。
おとなでも初めての場所で長い時間過ごすとなると緊張しちゃいますよね。先生たちは、こどもたちの不安な姿に合わせて、園って楽しいところだよ!大丈夫!安心してね!といろんな形で寄り添ってあったかいメッセージを伝えています。先生やお友だちの力を借りて、成長するお子さんをどうぞ見守り笑顔で送り出してくださいね。

この時期に読みたい絵本3選
絵本の題名「ことりようちえんのいちねんかん」
作:たかてら かよ
絵:鴨下 潤
この絵本の舞台は幼稚園ですが、幼稚園や保育園ってこんなところなんだよ、すごく楽しいところなんだよ、とこどもに知ってもらえるのにベストな一冊です。ドキドキの入園式から始まり、お弁当や遠足、プールそして運動会と幼稚園の行事が盛りだくさん!保育室の様子では実際に制服やカバンを片づけるロッカーがあったり、タオル掛けがあったり、おもちゃがあったり、ピアノがあったりとお子さんが通っている園ときっと同じような光景が広がっていると思います。あやちゃんが過ごす「ことりようちえん」の1年間を一緒にお子さんと覗いてみてください。きっとこれからの幼稚園や保育園生活を想像して心躍るのではないでしょうか。
絵本の題名「ようちえんいやや」
作・絵:長谷川義史
絵本の題名がまさに今回のテーマにぴったりな絵本。表紙の絵の男の子が豪快に泣いている姿もインパクト大!みーんな「ようちえんいやや」と泣いています。行きたくない理由はみんなそれぞれ。こだわりが強いこの年齢ならではの理由にちょっと笑ってしまいます。作者がこどもの気持ちを代弁して上手に表現してくれています。
そして最後にちゃんとオチをつけてくれる一冊なんです。もしかしたらおとなのほうがウルッときてしまうかもしれませんよ。
絵本の題名「ともだちがほしいの」
作:柴田 愛子
絵:長野 ヒデ子
ともだちってどうやったらできるのかな?という不安な気持ちを解決してくれる絵本です。 新しい環境でなかなか馴染むことができないとき、勇気をだして声をかけることの大切さを主人公のふうこちゃんが教えてくれます。
ともだちができるまでのふうこちゃんの心の葛藤がこどもの目線で丁寧に描かれているので、読んでいる側にもそのドキドキが伝わってきます。
もしお子さんが、ともだちの輪に入るのが苦手だったり、引っ込み思案だったり、自分の思いを口にするのが苦手な子だったりする場合は一緒に読むことをおすすめします。この絵本を読んで、きっとふうこちゃんの勇気がお子さんにも届きますよ。
お知らせ
この度、笑いの保育わくわくが講師を務める阪神沿線の子育てイベント〖チアフル親子カフェ〗のイベント開催数が200回を超えました!2016年にチアフル親子カフェがスタートし、今日にいたるまで本当にたくさんの方にご参加いただいております。今年度は7施設(UR武庫川団地、ららぽーと甲子園、エビスタ西宮、URパークシティふれあいのまち、御影クラッセ、ウイステ、大物公園)で開催予定!新たに加わった大物公園でのチアフル親子カフェも楽しみにしていてくださいね。
そしてチアフル親子カフェは今年10周年を迎えます。これまでたくさんの方々に出逢えた10年間に感謝をこめて。これからもどうぞよろしくお願いいたします!

―おとなもこどももみんなみんなわくわく―
次号もどうぞお楽しみに!担任のちづちゃん&このちゃんでした!
執筆者紹介
笑いの保育わくわく(ちづちゃん&このちゃん)
元々こどもが大好きで、それぞれ保育士や幼稚園の先生等をしていました。
これまでそれぞれが保育現場で見つけたたくさんの“わくわく”を、今度は保育の世界を飛び出してみんなへ届けたい!という思いから、2015年『おとなもこどももみんなみんなわくわく』がモットーの笑いの保育わくわくが結成されました。(2020年に法人化)
2017年からチアフル親子カフェの講師や『わくわく保育だより』コラム執筆を始め、主催で子育て向けイベントや習い事『おやこ移動ほいくえん®』などを展開し、現在に至ります。
■笑いの保育わくわく ホームページ
https://www.warainohoiku-wakuwaku.com/






