
こんにちは!阪神甲子園駅住みのエンカチライターakkoです。
走る人として立った阪神甲子園球場のグラウンド。
そして、カメラを手に見守った、イベント風景。
同じ日、同じ場所、同じイベント。
それでも、立つ位置が違えば、見えてくる景色は少しずつ変わります。
甲子園エンジョイラン2025を、
①出場者として体験したレポート
②ライターとして取材したレポート
2つの視点から振り返りたいと思います。
年の瀬の浮足立った空気が漂う12月20日。
大掃除もしないと、お正月の準備もしないと…
そんな週末で年末特有の焦る気持ちをいったん脇に置いて、私は阪神甲子園球場のグラウンドに立っていました。
テレビで何度も見てきた、スタンドから声援を送ってきたあの場所。
ランニングシューズで踏みしめる土は、こんなに柔らかいとは思ってもみませんでした。
「本当に、ここを走っていいんや!」 そんな小さな感動から、『甲子園エンジョイラン2025』は始まりました。
野球をやってきたわけではありませんが、この場所に立つだけで心が踊り出しそうです。
ここは、やっぱり特別な場所。
競うためでも、記録を狙うためでもない。
“楽しむために走る”。
それが、甲子園エンジョイラン。
私は今年で3回目の出場で、甲子園駅の民になってから、毎年参加している恒例イベントです。
甲子園エンジョイランって知っとう?

甲子園エンジョイランは昨年までは年始に、今年は年末に開催されたランニングイベントで、舞台は、なんと阪神甲子園球場です。
普段は選手たちが立つことができるグラウンドを、参加者がランニングシューズで走ることができ、競争ではなく「楽しむこと」を目的に走ることができる、貴重な機会。
タイム計測や順位付けはありません。
走ってもいいし、歩いてもいい。
甲子園という特別な場所を、それぞれのペースで味わえるイベントなんです。
高まる高揚感とワクワクが止まらない!


いよいよカウントダウンが始まり、スタートの合図とともに走り出すと、目の前に広がる視界には、グラウンドから見渡す球場全体のスケールに改めて感動。
「こんなところ走れるなんて」「気持ちいい!」弾んだ声が、周りのランナーから聞こえてきて、自然と笑顔になってしまいます。
甲子園の広さを身体で知る

球場内側をぐるりと5周するという、なんとも贅沢なコース。
スタンドの高低差、外野の奥行き、テレビでは感じ取れなかった甲子園のスケールが、一歩進むごとに身体に伝わってきます。
実際の阪神甲子園球場の土や芝生の上を走れるなんて、そう滅多に体験できません。
足を踏み出すたびに伝わってくるのは、丁寧に整えられた土のやわらかさと、ふかふかの芝生の感触。
ただ走っているだけなのに、その一歩一歩が妙に心地よく、ついつい微笑んでしまいます。
走りながら、何度も足を止めたくなる、この特別な場所を味わい尽くしたいという思いが湧き上がってきます。



外野フェンス越しに見上げるスタンドは想像以上に高く、奥行きも深い。
テレビでは分からなかった甲子園のスケールを、走りながら、そして見上げながら、全身で確かめていく感覚です。
周回を重ねるうちに、「もう少し走っていたい」という名残惜しさが生まれる一方で、足元には確実に疲れも溜まってきます。
それでも、この景色をあとどれだけ見られるだろうと思うと、自然とペースを落としながら、できるだけ長く味わおうとしている自分がいました。
ゴールが近づくにつれ、終わってほしくない気持ちと、やっぱり少しほっとする気持ちが、入り混じります。
そして完走証を受け取った瞬間、胸に広がったのは、やりきったという安堵と、走り切れたという確かな達成感でした。


前を走るご夫婦のランナーは、揃って阪神タイガースのユニフォーム姿。
ひときわ目立つその背中は、まるで試合の日のスタンドから抜け出してきたようで、「ああ、今ほんまに甲子園を走ってるんやな」と、思わず笑みがこぼれます。
同じ景色を、同じ速度で味わっている感覚。
ランイベントだけれど、ファンのためのイベントでもある。
このどちらにもちょうどいいイベントが持つ、何気ない瞬間が、記憶に残り、また思い出され、また行きたいなと思えるイベントになっているのだと思いました。
ゴールの先にも、楽しい時間が続く

サードベース踏んでみた
完走して終わり、ではないのが、甲子園エンジョイランのいいところです。
ゴール後のグラウンドでは、あちこちで笑顔があふれ、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。

バッターボックスを体験する人も

ピッチャーも

リードとって盗塁する人も
ホームベースでバッターポーズを決める人、マウンドに上がってピッチャー気分を味わう人、出塁ランナー気分を味わう人、仲間同士で写真を撮り合う人。
さっきまで一緒に走っていたランナーたちが、今度は観客になったり、カメラマンになったりして、この場所をめいっぱい楽しんでいます。
走ることで参加した人たちが、いつの間にか「ここにいられる時間」そのものが、いちばんのご褒美になっていました。
まだ少し弾む気持ちを感じながら、心地よい疲労感と、晴れやかな達成感、そしてこの場所からいつまでも離れがたい気持ちが続いていました。
甲子園エンジョイラン~2025・年納め

阪神甲子園球場のグラウンドレベルで特別なランニング体験。
憧れの舞台を駆け抜けよう!
日時:2025年12月20日(土)
※雨天決行・荒天中止
※イベントは終了しています。会場:阪神甲子園球場(内外野人工芝エリア)
競技種目(競技時間):
ベースランニング部門(小学生)
ポールtoポールリレー走部門(グループ参加型/4人1組)
ファミリーラン部門(家族参加型)
カジュアルラン部門(個人参加型)
※参加特典あり

