映画「栄光のバックホーム」公開記念イベントへ!

こんにちは!野球大好き、エンカチライターかほるです。
9月、西宮市民会館で開催された、映画「栄光のバックホーム」の公開記念トークイベントに行ってきました!
映画「栄光のバックホーム」は阪神タイガースの元選手・横田慎太郎さんの人生を描いた作品です。
横田さんは18歳で阪神タイガースにドラフト2位で入団。将来を嘱望されながらも、21歳で脳腫瘍を発症し、視力を失います。わずか23歳で引退し、そして28歳という若さで生涯を閉じました。病気と向き合いながらも、最後までを向き続けた姿は、今も多くの人の心に残っています。
原作・脚本を手がけた中井由梨子さんが登壇

第一部では、原作「栄光のバックホーム」(幻冬舎文庫)の著者であり、映画の脚本も手掛けた中井由梨子さんが登壇。
横田さんの真面目で、ちょっとおちゃめな人柄が伝わるエピソードがたくさん紹介されました。また、生きる希望を失いそうになる中で、横田さんがどうやって「一歩前へ」進んだのか―。
中井さんは、横田さんの苦しみを悲劇ではなく光として語ってくれました。
そのまなざしに、会場はまるで横田さんがそこにいるかのようなあたたかい空気に包まれて笑顔と涙が交錯するあっという間の1時間となりました。
客席には、背番号24のユニフォームを着た人の姿も。
横田さんが多くの人に愛された選手であったことを改めて感じました。
”奇跡のバックホーム”~二つの視点からの物語

横田さんといえば、誰もが思い浮かべるのがあの引退試合での「奇跡のバックホーム」ですよね。
視力が回復しないながらも、センターから放たれた送球は一直線にキャッチャーミットへ――――
見事アウト!
あの瞬間は今も、野球ファンだけでなく、多くの人の心に焼き付いているのではないでしょうか。
横田さん自身がその野球人生を自らの言葉で綴ったのが、自著「奇跡のバックホーム」(幻冬舎文庫)。そして、亡くなられた後に中井さんが母・まなみさんの視点から描いたのが「栄光のバックホーム」です。
映画はこの二つの物語を原作としています。
特別上映された7分間の予告に、会場中が涙と大興奮!
この日は特別に、一般には公開されていない、7分間の予告ムービーも上映されました。
スクリーンに映し出されたのは、
迫力ある野球シーン、母子の絆、病気との闘い、そして祈り。
その熱量に会場が一気に引き込まれていきました。
あちこちでハンカチを手にする人の姿が……。そして、気づけば私もその一人。
「予告だけでこんなに感動するなんて、本編を見たらどうなってしまうんだろう」と思ってしまうほどでした。
単なる野球映画ではなく、家族の物語であり、希望と祈りの物語。そんな世界観と温かさが伝わってきたのでした。
公式の予告ムービーも必見です。
\ぜひ、ご覧ください!/
https://www.youtube.com/watch?v=l16cdVpJsSA
秋山監督 × 横田さんを演じた松谷鷹也さん 対談


後半は、秋山純監督と主演俳優で横田慎太郎役を演じた松谷鷹也さんの対談へ。
お二人の登場で、会場は熱量がさらにアップしていきます。
主演の松谷さんは元高校球児でピッチャー。大谷翔平選手と同世代で、なんと対戦経験もあるそうです。お父さまは元巨人の松谷竜二郎氏という野球一家出身。
肩のケガで野球を断念していた松谷さんですが、横田選手と同じ体格・同じ左投げ左打ちというご縁で新人俳優ながら主演に抜擢。約10カ月にわたって社会人野球チームで練習を積み、撮影に挑んだといいます。
「バックホームのシーンは、一切CGなし。セカンドランナーも引退試合で走った水谷瞬選手と同じくらい足の速い人を起用しています。ぜひ緊張感ある真剣なプレーを見てほしい」と秋山監督。
この言葉を聞いて、映画館で「横田―!」と、声を出して応援してしまいそうな気がしました。制作の舞台裏にも、横田さんへの敬意と情熱が詰まっていることを感じます。

最後の質疑応答では
「この映画を観るのが楽しみです」
「(横田さんの地元の)鹿児島から来ました」
「こんな映画を作ってくれて本当にありがとう」
といった声が次々と上がり、映画への期待が高まります。
そして最後に、
「この映画は横田さんからのメッセージでもあります。いま、もし何かに悩んだり苦しんだりしている人がいたら、どうかそれぞれのご自身の心で受け取ってください」
中井さんのその言葉が、胸に残りました。
映画『栄光のバックホーム』は、11月28日(金)より全国公開予定。
作品の詳細はこちら
https://gaga.ne.jp/eikounobackhome/


