会場は全9エリア 山の上のアートの祭典

みなさんこんにちは、エンカチライターのいーちゃーです。
今回は六甲山のイベントとして今やすっかり定着した
「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」に行ってきました。
ミーツ・アートはケーブル下駅の待合室から始まっている!@ミステリーサークルツアー

六甲ケーブル下駅構内の待合室の中にある古びたテレビから流れる謎のビデオ。
このビデオは一体何を意味しているのか…… 実は他のエリアの作品と連動していますのでお見逃しなく… !
ケーブル山上駅も素通り厳禁!@ササユリ, ノブドウ, リンドウ

山上駅に到着すると、バスの時間や山上からの景色が気になりますが、ここも会場の一つ。可憐な花のアートがひっそりと展示されています。うっかりと見落とさないようご注意を。
山上駅の屋上で、アートと景色を楽しむ@神戸ワーラー

ケーブル山上駅の屋上には展望台があり、普段は開放されていますが期間中はミーツ・アートの会場になっています。
まず目に入ってくるのはロープに吊るされた色とりどりの飾り物。天気の良い日には大阪湾の景色と一緒に楽しめます。

そしてその傍らにはカラフルな絵が。こちらは神戸にルーツを持つ人々を描いた作品で、文化の多様性を表現した神戸らしい作品です。
凛とした空気感に心を奪われる作品@Floating Lanterns

建築家、安藤忠雄氏により設計されたこちらの教会には印象的な十字架があり、作品はその十字架に建築模型が吸い込まれていくように配置されています。
この建築模型は阪神淡路大震災や戦争により被災した建物が再現されていて、そのスケールの大きさに圧倒され、しばらくこの場から離れることができませんでした。
戦後80年、そして阪神淡路大震災から30年目の節目を迎えた今年に相応しい作品だと思いました。
光や風により見え方が変わる不思議な作品@ (semi)sphere

一見すると白い球体のように見えますが、実は半球体の作品が水面に映っています。
特筆すべきはその大きさ。写真では伝わりにくいですが、その大きさに圧倒されることと思います。
取材当日は曇り空でしたが、水面に晴天の空の青が反射したり、雨や風による水面の変化で、また違った印象になると思いますので、何度も訪れてみたい作品です。
六甲の地に舞い降りたペガサス@山の精霊たち

ペガサスが六甲の地に舞い降り、海からの風を全身に受けながら羽を休めているように見える作品。
ここは夜になると100万ドルの夜景が美しい見晴らしのテラス。気象条件や時間によって見え方が違うと思いますので、こちらも何度も訪れてみたい作品です。
森の中でゆらゆらと揺れるものは… @風の彫刻、森の息

ロープから垂れ下がっているのはかんな屑。私は雨の日に訪れたので、やや重めに風に揺れていましたが、晴天で乾燥していれば、もっと軽やかにカサカサという音が心地よいのではないかと思います。
【公募大賞】昼間より、夜に楽しみたい作品@風の環 「しらす、山に昇る」

こちらは今年度の「公募大賞」受賞作品。
周囲にしらすをイメージしたものが吊り下げられており、その数なんと3700個以上。その数はしらす丼一杯分に相当する量だそうです。
作品の中に人が入ることができ、天井部分からの淡い光に照らされて夜間には幻想的な風景になりそう。
作品名のサブタイトルの「しらす、山に昇る」は、神戸人に馴染み深い「山、海へ行く」から来ているのでしょうか?
今回の祭典の"顔"ともいえる少女の顔を模した作品@ Peace Head

HPやポスターで有名な少女の顔を模した作品。見る位置により表情が変わるとされていて、やはりアート作品は写真ではなく現地で観るべきだと思える作品です。
鼻の穴の中に広がる世界とは… @じいちゃんの鼻の穴に宇宙があった。

一方こちらはおじいさんの顔を模した作品。先の少女の作品とは違い、こちらはかなりリアルなおじいさんです。
鼻の穴から中を覗くことができます。さてどんな風景が見えるのでしょうか…
来訪者を見下ろす翁の面@おほやけ

こちらの作品、案内板の周りを探すもなかなか見つからず、見上げた視線の先に透明な翁の面がありギョッとしました。
最初は怖そうに見えましたが、木の上から訪れる人々を見守っているようにも見え、しばらく観ていたくなる作品でした。
ケーブル下駅のビデオはここと繋がっていた!@ミステリーサークルツアー

ミーツ・アートの会場で唯一交通機関がないトレイルエリア。ブナの道を歩いていると突如看板が現れます。

どこかで見覚えのある文言… と思ったら、ケーブル下駅のビデオと繋がっているではありませんか!
時間に余裕がある方はぜひこのトレイルエリアへも足を運んでいただきたいと思います。
※こちらはハイキングコースになっていますので、トレッキングシューズでの歩行を推奨いたします。
ミーツ・アートの楽しみは芸術だけじゃない

一見普通のアイスに見えますが、上からかかっているのはなんと六甲味噌製のお味噌味のキャラメル。甘いものに合うの?と思いましたが、お味噌がチーズのような味わいで絶品でした。ミーツ・アートとのコラボスイーツ、ぜひお試しあれ…
会場を回ってみて感じたこと
とにかく作品の数がたくさんありすぎて、とてもすべてを紹介することはできません。
私は1日で全会場を巡りましたが、もっとゆっくり見たかった作品や、お天気や昼夜で見方が変わりそうな作品もありました。
9月20日からは夜間の展示も始まりますので、また行ってみたいと思います。
神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond 概要

開催期間:2025年8月23日〜11月30日
※六甲山サイレンスリゾート及び六甲山ビジターセンターは月曜日が休館
開催時間:10時〜17時
※六甲山サイレンスリゾートは11時から
神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond 公式サイト