神戸の酒蔵でお食事やお買い物が楽しめる「神戸酒心館」@石屋川駅

みなさん、こんにちは!
今年の災害級の暑さと戦うべく、色々な“涼を感じるアイデア”を試している、エンカチライターひろちゃんです。
今回は、神戸の酒どころ「灘五郷」にある蔵元のひとつ、「福寿(株式会社神戸酒心館)」が直営する「蔵の料亭 さかばやし」でいただく夏季限定のかき氷をご紹介します。
宝暦元年(1751年)創業、手造りにこだわる酒蔵として十三代にわたり「福寿」の名を守り続けています。
「福寿 純米吟醸」がノーベル賞公式行事の提供酒として選ばれたことで注目を集め、各種さまざまな賞を受賞しています。

「神戸酒心館」は、最寄りの阪神電車「石屋川」駅で下車、石屋川沿いに南へ徒歩約8分です。
阪神御影駅からは、タクシーで約5分です。

歴史ある「長屋門」から施設の敷地内へ。
ちなみに、酒蔵の軒先に吊るされている、杉でできている丸い大きな玉は、「酒林(さかばやし)」や「杉玉(すぎだま)」と呼ばれています。
季節の移り変わりと共に緑色から茶系に変色していく酒林は、その変色によって「日本酒の成熟度や飲み頃を知らせる」とも、「日本酒の神に感謝を表すために飾られた」とも言われています。
セルフ蔵見学(要予約)ができる酒蔵やフォトスポットも

「神戸酒心館」は、日本酒「福寿」の醸造元で、醸造蔵を含む4つの蔵からなる複合施設です。
敷地内には、お酒を造る「福寿蔵」、お酒とお料理を楽しむ「蔵の料亭 さかばやし」、蔵元限定酒やこだわりの食品が購入できる蔵元ショップ「東明蔵」、落語や音楽のコンサート・講演会などのイベントが開催される「酒心館ホール」などがあります。

酒蔵は11時から16時半までの間、無料で見学することができます(セルフ蔵見学/要予約)

蔵元ショップ「東明蔵」の入口には、はっぴを着て写真が撮れるフォトスポットがあり、

お店の外には大きな酒樽が並べられていて、観光客や外国のかた、子どもから大人まで、人気のフォトスポットになっています。
老舗酒蔵が直営する日本料理 「蔵の料亭 さかばやし」

木造の蔵をリノベーションしたお店「蔵の料亭 さかばやし」は、ギャラリーを兼ねた長屋門から店舗入口へと至るお庭の佇まいも素敵です。

木の引き戸を開けてお店の中へ。

1階のフロアには、少人数のお客様向けのテーブル席とカウンター席、個室(4~18名様対応)、2階にも19~44名様対応のお席があります。(すべて椅子・テーブル席です)
地元の旬の食材をはじめ、こだわりの自家製豆富やお蕎麦とともに、蔵でしか味わえない原酒や地酒など、ゆったりとくつろげるお店です。

現在、営業時間は3部制になっています。
・昼の部 11:30~15:00(L.O 14:30)
・夜の部 17:30~21:00(L.O 20:00)
・呑みの部(土日祝のみ) 14:30~17:00(L.O 16:30)
特に11時半から15時までの「昼の部」は人気なので、事前予約をおススメします。
呑みの部(土日祝のみ)限定、期間限定のかき氷

酒蔵ならではのかき氷が楽しめるのは、夏季限定かつ土日祝日で、時間も限定。
今年は6月1日から提供開始したそうです。
土日祝日の14時半から17時(ラストオーダーは16時半です)まで提供している、かき氷は2種類。
六甲山の天然水仕込み
・福寿の酒粕かき氷(抹茶シロップ付き) 1,380円
・濃い抹茶のかき氷(抹茶シロップ付き) 1,650円
「六甲山の天然水仕込み 福寿の酒粕かき氷(抹茶シロップ付き)」をいただきました。

塗りのお盆の上に、かき氷、抹茶シロップ、温かいお茶を載せて、運ばれてきました。
山高く盛られたかき氷が入っているのは、お祝いごとや式典など、おめでたい席で目にすることが多い酒器でもある木枡。
(かき氷に使われているのは、一般的な酒桝よりもかなり大きなサイズです)
釘を使わず、木の板の凸凹をうまく組み合わせて作られた形状(商売繁盛を意味する「大入」や福が「入る」という意味合いが込められた「入りの字」と呼ばれる組み方)や、枡という響きが「増す」「益す」にも通じることから縁起物として使われてきたそうです。
福寿の酒粕のほのかな香りと上品な甘味が楽しめる「福寿の酒粕かき氷」

六甲山の天然水仕込みの氷は、今はやりのふわふわではなく、少しジャリッとした粒感も味わえるタイプ。
白玉と小豆のあん、日本酒「福寿」の酒粕を使ったミルキーな自家製シロップがたっぷりとかかっています。
まずは酒粕のシロップの味だけで食べてみました。
「福寿」の酒粕に、練乳、白あんを少し混ぜた自家製シロップは、やさしいほんのりとした甘みとうま味、とろみがあって、口の中で氷と一緒にスーッと溶けていきました。
メニューには「多少のアルコールを含みます」との記載がありましたが、私はアルコール分をほとんど感じませんでした。

下のほうにも自家製シロップとあんこがたっぷり詰まっていて、最後の一口までバランス良く食べ進められるようになっています。

茶葉の粒々感が残る抹茶シロップをかけて、味変することもでき、見た目と身体の芯から“涼を感じる”ことができました。
夏季限定のかき氷の提供は、この夏いっぱい、9月頃までの予定だそうです。
かき氷の事前予約はできないので、ぜひお店に足を運んでみてくださいね。
お昼や夜は、季節感たっぷりの会席料理と一緒に、利き酒セットなども

今回は夏季限定のかき氷をご紹介しましたが、親戚や友人との会食、七五三などのお祝いの席、仕事の宴会など、私は「昼の部」や「夜の部」に個室利用(要事前予約)することが多いです。
老舗酒蔵が直営する日本料理店だけあって、その時々の旬の食材を使った、見た目も美しく楽しめる季節感たっぷりの会席料理がおススメです。
おそばなどの単品メニューやお子様向けのメニューもありますよ。

私はあまりお酒に強くないので、「純米利き酒セット」「生酒利き酒セット」(60ml×3種)や、日本酒ベースの梅酒、ゆず酒、凍結梅酒、発泡純米酒あたりを頂くことが多いです。
蔵元でしか飲めない日本酒もあるので、ぜひメニューを隈なくチェックしてみてくださいね。
蔵元ショップ「東明蔵」で、日本酒はもちろん、酒蔵オリジナルの食品・雑貨・お土産を

お食事の前後には、ぜひ蔵元ショップ「東明蔵」へ。
蔵元ならではの「ここでしか味わえないお酒」のほか、酒蔵オリジナルの食品や雑貨が揃っています。

「福寿」の日本酒はもちろん、酒粕を使った調味料や食品、お饅頭やクッキーといったお菓子など、蔵元ならではのオリジナル商品が多数揃っています。
私はこちらのおちょこや酒器などのコーナーをチェックするのが好きで、お気に入りを見つけては日本酒と一緒に買って帰り、自宅でも楽しんでいます。
純米吟醸のソフトクリームや「福寿」の日本酒を無料で試せる利き酒コーナーも

お酒の苦手なかたには、蔵元特製のソフトクリーム(純米吟醸酒/プレミアムバニラ 450円)もありますよ。

また、日本酒が好きなかたには、“蔵直採り生酒”の量り売りのコーナーがあります。
20年以上前から、敷地内の「福寿蔵」から、最も飲みごろと吟味を重ねたお酒を量り売りしています。
しぼりたてのまま、加水調整などを行わない生酒は、お酒本来の味わいを堪能できるそうですよ。
さらに、東明蔵で購入できる「福寿」の日本酒を無料で試せる利き酒のコーナーがあります。
季節によっておすすめのお酒を飲むことができるので、より自分の好みに合った日本酒に出会えますね。
「蔵の料亭 さかばやし」で飲んでみて、気に入ったお酒も買って帰ることもできます。
この日もとても暑かったのですが、外国のかたなど、多くの観光客が訪れていましたよ。
神戸酒心館 「蔵の料亭 さかばやし」 お店情報

神戸酒心館の和食や伝統の酒造りを生かした、地産地消をベースとした清酒製造・飲食・観光を一体化した地域振興の取り組みが評価され、一般社団法人 兵庫県旅行業協会が主催する「兵庫を元気にするサステナブルトラベルアワード 2024 」に見事入賞したそうです。
日本酒と和食を楽しむだけでなく、暑い夏の楽しみがまた一つ、増えました。
神戸酒心館 「蔵の料亭 さかばやし」
住所:神戸市東灘区御影塚町1-8-17
電話番号:078-841-2612
営業時間:
・昼の部:11:30 〜 15:00(14:30 L.O.)
・呑みの部(土日祝のみ):14:30 〜 17:00(16:30 L.O.)※かき氷の提供は夏季限定
・夜の部:17:30 〜 21:00(20:00 L.O.)
定休日:水曜日、年末年始 ※臨時営業日あり
福寿の蔵元 神戸酒心館 公式サイト