沿線お役立ちコラム

どんな学校にしたい?小学生が主催!プレゼン!「みんなで教育を考える会」@芦屋

目次

チラシ作りからゲストの出演交渉まで「小学生が主役」のイベント

こんにちは。エンカチライターのしもきゆみこです。
3月23日に芦屋のルナホール(小ホール)で行われた
「みんなで教育を考える会」に小学生の子ども2人と行ってきました。

チラシ作り、会場選び、ゲストの出演交渉まで、すべて「子どもたちでやり遂げる」という前代未聞のこのイベント。

私も家の近くでチラシを配っている小学生たちを見かけ「ここまでやるんだ!」とびっくりしました。

そして実際に「みんなで教育を考える会」に参加してみて、「小学生って、授業って、先生って、ここまで変わってきてるの?」と学校のイメージがガラッと覆されました。

いきいきと活動する子どもたちがまぶしい

当日のイベント準備から終了まで「大人からの指示を受けて、子どもたちが動く」といった光景はここにはなく「子どもたち自身が話し合い、自ら進んで動く」姿が、終始まぶしかったです。

大人の方たちは、子どもたちの様子を温かい目で見守りつつも、みなさん和やかに歓談されていて、子どもたちを信頼して、任せている様子にも感動しました。
(私ならあれこれうるさく口出ししちゃいそうです… )

ハイレベルで個性あふれる子どもたちのプレゼンに度肝を抜かれる

子どもたちの司会で、開会のあいさつ、オープニングダンスと続き、子どもたちの「プレゼン」が始まりましたが「大人顔負け」のハイレベルなプレゼン内容に、度肝を抜かれました。

プレゼンの時間配分、話し方、表情や姿勢も完璧で、こどもたちの実体験から、具体的な実現方法を『順序立てて説明』してくれるので、プレゼン内容がとても理解しやすかったです。
まるでTEDトークのようでした。

「どうしたらこんなに上手なプレゼンができるんだろう?」と不思議に思っていたところ、子どもたちは学校内で「会社」を運営していて、クラスメイトの前で定期的にプレゼン、フィードバックを受け改善を重ねているそう。
これには本当に驚きました!

「意見を伝える」だけじゃなく、伝え方も大事

「聞く側も聞く雰囲気を作る」「話す方は話を短く言うことを心がける」といった「どうすればより伝わるのか?」についても意識している子どもたち。

自分の「意見を伝える」だけなく、根拠となるデータも提示されていて、説得力がすごい!

子どもたちの発表後に「まわりの人と感想を共有する」時間が設けられていたのですが、子どもたちのプレゼン内容が『常に前向き』なので、自然と建設的な会話が生まれていました。

「子どものころの夢をかなえた人、手を挙げてください!」にドキッ

「子どもが大人に聞きたいこと」「大人が子どもに聞きたいこと」をそれぞれ聞きあうコーナーがありましたが、「子どものころの夢をかなえた人、手を挙げてください!」という質問には大人の参加者みんなが「ドキッ」とさせられました。

大人から子どもたちへは「どんな先生がいたら楽しい?」「みんなのお父さんお母さんってどんな人?」といった質問がでて、こちらも興味津々。

こういった普段の会話ではなかなかできない、少し踏み入った話ができたのも刺激的でした。

倒立しながら音読?個性的な「オモロー授業発表会」にもオドロキ

出演交渉も小学生たち行われた今回のイベント。
個性的な出演者のみなさんのお話も魅力的でした!

2024年3月「面白い授業日本一決定戦!N-1GP(ネタワングランプリ)」で全国優勝された
「ザ・園田オンドッカーズ」の佐藤隆史先生の授業
(参照:https://kyoiku.sho.jp/304162/

阪神の近本光司選手がこれまでに行ってきた活動を、より継続的に実施できるよう設立された団体
一般社団法人 LINKUP の代表理事 石井僚介 さんのお話
(参照:https://linkup-ckr.com/

歌って踊る小学校教員「高光愛恵」先生

職員室を「サワバックス」にDIYした明石市沢池小学校 「チーム沢池」の先生がた

あと個人的には、資料などの準備に少し時間が空いてしまった時に、主催メンバーたちが行う即興コントがおもしろかったです。

来場者数100名達成!みんな、やってみてどうだった?

「大変なこともあったけど、今は達成感がすごい。みんなが応援してくれて、やってみよう!がどんどんつながっていきました」(けんせいくん)

「最初はこんな大きなイベントになるとは思っていなかったけど、まわりの大人や先生たちからのアドバイスや助けがあったので、無事に開催することができました」(じゅんちゃん)

事前の準備にはどのくらいかかったの?
「事前準備をはじめた1月末頃は週1回くらいでしたが、最後の2週間は、ほぼ毎日3〜4時間打ち合わせをしていました。それに加えて芦屋市内の学校、公共施設、スーパー、飲食店などを子ども達だけで歩いて回り、1,000枚のチラシを貼ってもらえるようにお願いしていました」

個性的な出演者さんばかりでしたね?どうやって選んだの?
「教育に関わる方々、特に楽しく学べる活動をしている方を選んで、子ども達から出演依頼をしました」

「子どもたちのチャレンジの場」が増えたら楽しくなりそう!

小学生が主催の「みんなで教育を考える会」に参加してみて、このような「子どもたちのチャレンジの場」がこれからもっと増えたら楽しくなりそう!と思いました!

そのためには、

今回のイベントの全力応援団「久本和明」さんがおっしゃっていた「大人たちが子どもを待てるように」なること

応援に来られていた芦屋市の高島市長がおっしゃっていた「子どもたちの邪魔をせずに応援する場所を増やす」こと

今回のイベントのグランドルール「安全な場所で学ぶ、異なる意見を受け入れる」こと

を大切にしていきたいなと思いました。

みんなで教育を考える会 in 芦屋
2025年3月23日(日) 芦屋市立ルナホール(小ホール)
主催:子ども団体「はっぴーす」
https://spicy.hp.peraichi.com/

エンカチライター

しもきゆみここのライターの記事一覧