水都大阪の魅力を感じる散歩道
こんにちは。エンカチライターなないろです。
ビジネスの街、大阪中之島。
街の中心部にあり、古くよりビジネスや人々の交流の拠点でありながらも、有名な建築家の建築物が多く建ち並ぶ関西でも有数のエリアです。
今回は、普段暮らす街から少し足を伸ばして、現代建築と都会の中に息づく自然に触れられる水都大阪の魅力を感じられる散歩道をご紹介します。

普段のお出掛けだけではなくお仕事の出張等でも来られる方の多いエリアかと思いますので、仕事の合間の息抜きにもぜひ参考にしていただけると幸いです。
福島駅から川沿いを経て堂島大橋へ
そんな私も、今回は仕事の関係でグランキューブ大阪まで。福島から堂島大橋までの道を行きます。

駅からのルートはたくさんありますが、今回は2ルートをご紹介。
1日目は駅から川沿いを通り最短ルートで行く道。

2日目はせっかくなので田蓑橋を通り少し遠回りをして川沿いの散歩を楽しんで行きます。

福島駅から堂島大橋へ 最短コース
今回は最短ルートで行くので西口から出ます。
阪神は野田駅から福島駅の間で地下に潜るので、3番出口からエスカレーターで地上に上がります。
地上に出てまっすぐ南に進むと、目の前にあるのが堂島川と玉江橋です。

玉江橋という名前の由来には、大昔この辺りで美しい玉が見つかったことから、その地を玉江と読んだという言い伝えがあるそう。
現在もテレビ局や病院など、大きな建物が並びますが、江戸時代にもこの辺りには藩の蔵屋敷が並んでおり大変賑わっていたようです。
古くから、人が集う場所だったことが伺えます。

ちなみにこの玉江橋、浪速の名橋50選の一つで、夜には美しくライトアップされて日中とはまた一味違う姿を楽しめますよ。
この日は朝早く、肌寒かったので橋を渡らず朝日が差す北側を歩きます。

こちらの道は、福島浜緑道と呼ばれ、歩行者用に車道とは別に舗装されています。
段差もなく、綺麗に舗装されているのでベビーカーでのお散歩にもぴったりです。
朝早いので、犬のお散歩やランニングの方もちらほら。
緑道というだけあって、木々が多く、高層ビルと緑と川のコントラストが美しいです。

春には桜が、秋には紅葉も楽しめるので、これからの季節のお散歩も良いですね。
川を眺める鳩さんにも出会いました。

カメラを向けるとポーズを決めてくれる鳩さん。
気持ち良い風景に癒されながら歩いているとあっという間に堂島大橋に到着。
こちらは現代的な玉江橋とは違い、アーチ型の橋です。

重厚な石の欄干にも鳩さん達が。

ちなみに欄干の黒焦は、かつて第二次世界大戦の際に空襲で被災した時のものが今も残っているのだとか。
様々な時代を経てきた痕跡を感じます。
橋を渡るとグランキューブ大阪に到着!

入り口前の春の花が綺麗です。

この日は私も緊張する仕事があったのですが、川沿いの風景を眺めながらの散歩に癒されてリラックスしながら臨めました。
川沿い散歩を満喫!コース
初日の一仕事を終えて肩の荷が降りたので、2日目は少し遠回りして散歩を楽しんで向かいます♪
中之島美術館を目指して、この日は福島駅の東口から地上へ出ます。
西口とは違い、街中に出ますが、ここでも同じく信号を渡って南の方へ、筑前橋筋線に沿って進みます。

堂島川に渡る田蓑橋の手前には、Red&Blue st.と書かれたトランペットが目印の目立つ看板が。

医学博士であり、jazzトランペット奏者でもあった手嶋祥一が自らのバンド名から名付けた名前だそうです。
この道を通って西に向かうと、次の橋と信号で昨日歩いた福島浜緑道に続きます。
今日は田蓑橋を渡り川の南側を歩きます。
田蓑橋から東へ望むビル群は壮観。

橋を渡ると、黒いキューブのような存在感のある建物が目の前に現れます。
ここはかつて阪大医学部があった跡地に、2021年にオープンした中之島美術館。
遠藤克彦氏の建築です。

ガラス張りの上に、光を反射しない真っ黒なキューブが乗った形を見ていると、まるで空中に黒いキューブが浮かんでいるかの様な不思議な感覚に襲われます。
入り口前の中庭に常設されているヤノベケンジ氏のシップス・キャットがこちらを向いていて可愛い♡

中之島美術館の奥には国立国際美術館の羽根のようなステンレスのモニュメントもチラリと見えます。
こちらはアルゼンチン出身のアメリカの建築家、シーザー・ペリ氏の建築。
有名なところだとあべのハルカスや麻布台ヒルズ、カーネギーホールタワーなどを建築した方です。
川の南側は花の散歩道と呼ばれ、こちらも舗装されているので歩きやすくなっています。


この日は暖かく、ベビーカーでお散歩中の方もちらほら見かけました。
かつての学校の跡地であることを示す石碑もあり、ここでも歴史の中で息づいていた地域であることを感じます。

川越しに望むのは堂島リバーフォーラムを含むほたるまち。

スタイリッシュな見た目が特徴的ですが、文化情報、にぎわい、居住と様々な機能を兼ね備えた都市として開発されており、先進的な街の在り方を示した地域となっています。
ほたるまちを見届ける頃には、昨日の出発点玉江橋の信号を渡ることになります。

昨日は北側の福島浜緑道を通りましたが、南側はNAKANOSHIMA BANKSというデッキ状の歩道になっています。

川沿いの広いデッキやベンチは一息ついてくつろぐのにももってこい。

川に憩う鴨の姿も。

カフェやショップが立ち並び、都会的な川沿いの空間は大人同士でのお出かけでも楽しめそう。

ショップを抜けると、あっという間に堂島川の船着場、大阪国際会議場前港に到着!

ここでも川鳥達と出会えます。

堂島大橋の重厚な佇まいを楽しみながら信号待ちをして、いざグランキューブ大阪へ。

実はこのグランキューブ大阪も、建築家・黒川紀章氏の代表的な建築の一つで、その名の通り大きなキューブのような外観をしており、地上階からは広々とした天井の高い空間を楽しめます。

建築と、自然と、歴史を味わう中之島散歩
いかがでしたでしょうか。
私も今回じっくり歩いてみて感じた散歩道の魅力や、発見がありとても楽しかったです。
お出かけに、お仕事の際に、参考になれば幸いです。

玉江橋・田蓑橋から堂島大橋までの散歩道 阪神福島駅からのアクセス
①玉江橋へのアクセス
阪神福島駅下車、西改札から3番出口より地上に上がり、南へ徒歩3分
②田蓑橋へのアクセス
阪神福島駅下車、東改札から1番出口より地上に上がり、曽根崎通沿いで北東へ、交差点を右折し筑前橋筋線を南へ徒歩9分