高級宇治抹茶を使ったこだわりの和スイーツ店『京寿庵ともえ』
こんにちは。エンカチライターなないろです。
子育てや働く日々のそばにある、心地よいなぁと感じられる街の魅力を見つけて発信していきたいなと思い、記事を執筆しています。
今回ご紹介するのは、小曽根線沿いの宇治抹茶スイーツ専門店『京寿庵ともえ』です。
鳴尾・武庫川女子大前駅から線路沿いに東へ進むと、大通りの小曽根線に出ます。小曽根線沿いに北へ進んだ場所にあるのが京寿庵ともえです。
周囲は飲食店、スーパー等があり便利な場所ながら、少し東へ進むと武庫川も近く、お散歩や買い物ついでにふらりと立ち寄りやすい立地です。
駅から少し歩きますが、足を延ばしてでも食べてみたい、そんな抹茶のお菓子に出会えますよ。
お茶の香りに包まれてホッと癒される店内
店内に足を踏み入れると、ふわりと漂うお茶の柔らかな香り。
ショーケースには丁寧に箱詰めされたお菓子が並び、ガラス窓のすぐ向こうではお菓子の製造がおこなわれています。
イートイン用の2~3名掛けのベンチには赤い毛氈が敷かれており、枯山水のかわいらしいミニチュアに和の心を感じます。
店入口から店内にかけて段差もなくフラットな店内なので、入りやすいのは老若男女問わず嬉しいところ。
ほのかなお茶の香りと和の雰囲気に包まれて、スイーツ選びを楽しみながら心もほぐれていきます。
お持ち帰り用の箱詰めのお菓子はもちろん、お団子やパフェ、アイスもなかやソフトクリームなど店内で楽しめる抹茶スイーツの数々。イートインのお供にほうじ茶のサービスもあり、ほっこりと癒されます。
抹茶やほうじ茶が使われたビバレッジメニューは好みに合わせて甘さを選べるのも嬉しいポイント!
身体に優しい和スイーツ
今回お話を伺ったのは、代表の中川さん。
美容のお仕事もされている中川さんのこだわりは、健康や身体に優しいお菓子作り。
「添加物や余計な物を使っていない分、賞味期限も短いのですが、それでもできるだけ身体に優しいものだけを使いたくて、そこにはこだわっています」
元々京都ご出身の中川さんが、このお店を開くにあたって、まず思い浮かべたのが茶団子だったそう。
昔からよく食べていた茶団子を、改めて研究しようと京都の茶団子屋さんを食べ歩いた中川さん。「美味しい!」と思ったお店のものはどれも米粉と抹茶と砂糖だけのようなシンプルな製法だったことが分かり、身体に優しいことと自分自身も美味しいと思えるものを求めた結果たどり着いたのが、甘さ控えめで添加物も極力使わない、素材の味わいを生かしたお菓子作りだったそうです。
また、小麦粉ではなく米粉を使ったどら焼きやフィナンシェなどの焼き菓子は、もっちりとした米粉特有の食感の楽しさだけでなく、小麦アレルギーの方や健康志向の方にも喜ばれるそうです。
アレルギーやアトピー等で食べるものに気を遣われている方も美味しく食べられる和スイーツは嬉しいですね。
最高級の宇治抹茶の魅力を最大限に生かした製造
実は以前何度かこちらのお店を訪れ、このお店の抹茶の味に感動した私。どうしてこんなに美味しいのかを伺ってみました。
「抹茶っていくつかランクがあるんですけど、お抹茶として飲むものは高いランクで、一般的にお菓子などに使われる加工用の抹茶になるとランクが低くなるんです。このお店では抹茶の美味しさを生かしたお菓子を届けたいので、本来はお抹茶として飲むランクのものを使っています。加工用の何倍も高価なんですけど、ランクの高い抹茶って苦みやえぐみがなくて、抹茶としての純粋な香りや旨みを感じられるんですよね」と教えてくれる中川さん。
なかなか抹茶本来の香りを楽しめるような機会が少ない中、美味しい抹茶を気軽に楽しめるのは抹茶ファンとしては嬉しいところです。
「抹茶ってね、火を通すと香りも色も味も飛んでしまうんですよ」と中川さん。
くずわらびは火を止めてから抹茶を練り込み、抹茶餡を作る時は抹茶を混ぜ込んでからは火を通さずに仕上げるのだそう。
また、火を通して作るフィナンシェなどの焼き菓子や、蒸し上げて作る茶だんごには、使用する抹茶の種類を変えてできるだけ抹茶の風味が残りやすいものを使用しているという徹底ぶり。
そのようにして仕上げることで、抹茶の香りや風味を損なわずにお菓子として楽しめるのですね。
確かに、並ぶお菓子を見るとくずわらびや抹茶餡の緑の美しい鮮やかさが目に入ります。
抹茶を美味しく楽しんでもらいたいという想いとこだわりが、お菓子作りの随所に散りばめられています。
手土産におすすめの人気商品
どれも美味しい商品ばかりですが、よくお客さんが購入されていく人気商品は、米粉のどら焼き、くずわらび、茶団子の3商品。
中でも米粉のどら焼きは根強いファンやリピーターが多いとのこと!
抹茶好きといえば女性の方が多いイメージがありますが、意外にも男性ファンの方も多いそう。
手土産や贈答用に購入していかれる方も多いそうです。
私も頂いてみました。
小麦粉の生地とはまた違うもっちりとした皮の食感が特徴的なこのどら焼き。抹茶餡の鮮やかな緑色が映えます。
甘さ控えめながら、自然な甘さの中にしっかりと抹茶の風味を感じられる癖のない美味しさは、手土産にぴったり。
ファンが多いのも納得です。
米粉のどら焼きは今後甲子園のご当地和菓子として、野球ボールを模した新商品も考案されているとのこと。
甲子園の名前を掲げたグルメは洋菓子やカレーなど様々ですが、和菓子は珍しいのではないでしょうか。
これから新たな甲子園のお土産としてのデビューが楽しみですね!
一部商品はネットでのお取り寄せも可能
店舗でお茶の香りに包まれながらのスイーツ選びや一服タイムが一押しではありますが、お抹茶やスイーツの一部は公式ホームページのオンラインショップからも購入が可能。
一度味わって美味しかった商品のリピーターや、箱入りで贈答用などに購入したい方にも嬉しいポイントです。
街中まで足を運ばなくても、日々の中で食べられる和スイーツを
「私は京都出身なんですけどね、京都って少し歩くとすぐに和菓子や抹茶をいただけるお店があるんですよ。でも、京都を出るとなかなか和のお菓子を食べれるお店って町の中になくて。少し大きな駅前とか、大きな百貨店とかまで足を運べばあるんですけどね。だから町中でも本格的な抹茶のお菓子を楽しめるお店を作りたかったんです」
と話す中川さんに、「そう!そうなんですよね!!」と大きく頷く私。
以前私も京都に住んでおり、生粋の抹茶好き。
そんな私には、子どもが小さくあまり遠出できない時期にどうしても美味しい和菓子や抹茶が食べたい!と抹茶欲が爆発した時期があったのですが、いざ美味しい和菓子や抹茶屋さんを調べて探してみると、大きな街や百貨店まで出ないといけなくて、どうしたものか…と思っていた時期にオープンしたのがこちらの京寿庵ともえでした。
ベビーカーをコロコロと押して、たどり着いたこちらのお店でいただいた、茶団子と抹茶のソフトクリーム。
苦みやえぐみがなく、優しく香り立つ抹茶の香りと自然な甘さに心がホッと癒され、同時に抹茶の美味しさに感動し、とっても幸せな気持ちになりました。
身体に優しく、高級宇治抹茶の美味しさをそのままに味わえる京寿庵ともえのお菓子達は、自分自身が楽しみに訪れるのはもちろんのこと、大切な人への手土産に選びたい、老若男女問わず喜ばれる和スイーツだなと感じました。
美味しい抹茶の優しいお菓子に出会いに、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
京寿庵ともえ 店舗情報
阪神鳴尾・武庫川女子大前駅 北東に徒歩約14分
住所:西宮市小曽根町4-8-30 グリーンサイド武庫川1F南側
電話番号:0798-24-2748
営業時間 10:00~18:30
定休日:水曜日