沿線お役立ちコラム

カセテットマルシェ@淀川・野田 子育て世代からシニアまで 老若男女が集う超地元密着イベント

3歳5歳の姉妹の子育て奮闘中です

こんにちは!駆け出しエンカチライターのケイトです。

前回執筆した悩める人への道標『絵本専門店 suite room』で運命の一冊を探してきた@千鳥橋駅の記事冒頭でもお伝えさせていただきましたが、縁もゆかりもなかった阪神沿線に移住し、通勤距離の都合で育休後の復帰が叶わず退職。

誰も知り合いもいないし、一時はどうなることかと思っていました。

現在、私が楽しく毎日を過ごせているのは阪神沿線で出会った人の温かさや、素敵なものやコト、お店などのおかげ!

今日はそんな空気感を少しでも感じていただけたらなと思い、12月1日に海老江西コミュニティセンターで開催された『カセテットマルシェ』という素敵なマルシェを紹介します。

そもそも海老江西コミュニティセンターってどこよ?

最寄り駅は野田駅と淀川駅。

どちらからもちょうど徒歩15分ほどと中間地点にあります。

「この場所は町内会が管理している施設です。

若い世代の方からすると、町内会のイメージって閉鎖的で敷居も高く感じている人も多いかと思うのですが、実際はそんなことはありません。

お爺ちゃんお婆ちゃん達は『若い世代を応援したい!』と思っている方が多いのです」と語ってくれたのはマルシェの主催者くぼたゆうこさん。

町内会の施設をレンタルできるなんて知らなかったので驚きです。

普段は福島区社会福祉協議会がシニア向けの健康体操教室などに使用しているようです。

土足のまま入るホールと、靴を脱いで上がる和室があります。大人がショッピングを楽しみながら、子供達が和室でワイワイしながら寛いでいる様子がすぐに頭に思い浮かびました。

"カセテット"に込められた想い

カセテットはフランス語でジグソーパズルを意味するそう。

「みんなの『好き』や『得意』をパズルのようにはめて、それが大きな一枚の絵になって、大人と子供が一緒に同じ空間で楽しめるマルシェ」とのことで、会場には、ハンドメイドの作品や、飲食物の販売まで多彩な店舗が並びます。

今回出店された13店舗のうち、実に8店舗がキッズも楽しめるワークショップを開催!

どうしてこんなにキッズ向けワークショップが多いのでしょうか?

「きっかけはPTAの集まりでした。私のイヤリングを見て、褒めてくれたママが『私もイヤリング作れるねん』と話しかけてくれたんです」

まさかのPTA!

PTAといえば、登校時の旗振りだったり運動会の手伝いだったり何かと面倒なイメージしか持っていませんでした。

「私も工作が得意で『こどもが店長になれるようなお店屋さんごっこをやりたいんですけど、福島区って子供向けのマルシェが少ないんですよね〜』と言うと、『ほな、私らと一緒にやろうや!ゆうこちゃん、場所探し!』とトントン拍子で話が進みました笑」

今回は1年ぶり2回目の開催。

PTAの集まりだけでなく、別でお付き合いがあるママ友や、またそのママ友が呼びかけたママ友、出店者のお子さん達が通っている習い事の先生、くぼたさんお気に入りの飲食店など、まさに地域の子育てのピースがパズルのようにかっちりはまったマルシェだったんですね!

せっかくなのでお店も覗かせていただきました

くぼたさんとは、近所の公園で出会い、かれこれ6年ほどのお付き合いになるというこちらのママが出店しているのはバスボム作り体験。

重曹や粉砂糖など、小さな子どもにも体験しやすい材料で揃える工夫をされたそうです。

今回はなんと40名以上のお客様が体験されているとのことで大盛況!

我が家も体験させていただいたのですが、その気さくなお人柄もあいまって、楽しく制作できて娘達は大喜びでした。

もうひとつ、くぼたさんがぜひ手に取って見て!とおすすめしてくださったのはクラフトバンドで作られたカゴバック。

出品されていたのは先述の「PTAで出会った」というママ。

それまで販売経験はなく、全て趣味の範疇で製作。

プレゼントや、町内会の景品にしていたそうです。

も、勿体無い!!

しかも今回出店されているクラフトバンド作品は昨年初めて製作をされたとのこと。

元々、昨年のマルシェでは長年続けた刺繍作品で出店する予定でしたが、その資材購入のために訪れた手芸屋さんでクラフトバンドに目を引かれ、そのまま製作、出品の流れになったそうです。

編み目もきっちり揃った籠の数々、その高度な技術力に脱帽です。

「刺繍だったり、ハンドメイドでカゴバッグを作っていたりと多彩なママが多くて。

こんなに素敵なものを作れるママ達が意外と周りにいるんだなぁ〜と驚きました」

とくぼたさん言っていましたが、私もびっくりです!!

美味しいものを作っている人

可愛いものを作っている人

便利なものを作っている人

いろんな得意技を持ち寄って、来てくれたお客さんに幸せな気持ちになってほしいです。

子連れだけではなくシニアのお客さんも目立つ

会場には、どこから訪れたのかシニアのお客様も目立ちます。

どこからやってきたのでしょうか。

 

「私は地域で何かイベントしたいのなら、その地域を今まで守ってこられたお爺ちゃんお婆ちゃん達の応援が必須だと思っています。そのために、まずは町内会のボランティアに参加することにしました。活動の中でお爺ちゃんお婆ちゃん達と顔見知りになり、一緒にご飯を作って、一緒に食べて、珈琲を飲みながらなんでもない会話をする。そんな何気ないことを一年続けていたらいつの間にか、友達のように接してくれるようになりました。私が普段、持ち歩いているママ友が作ったカゴバッグを見たお婆ちゃんが、『それ、どこに売ってんの?』と聞いてくれたので、すかさず『これ、ママ友が作ったんです!よかったらマルシェを開催するので見に来てあげてくださいー!』とさりげなく営業活動もしたんですよ笑」と笑顔で話すくぼたさん。

 

なんとPTAだけでなく、町内会でもボランティア活動を!?

町内会ってどう参加していけばいいんだろうと思って足が遠のいていましたがそこにはこんな素敵な出会いがあったのですね。

 

「地元のお爺ちゃん、お婆ちゃん達と若い世代のパパママ、その子ども達が同じ空間で、珈琲を飲んだり、語らい合ったりすることで自然と顔見知りになる。お互いの得意分野を披露して、好きなものを語り合い、優しさや善意を持ち寄った幸せの集まる場所を目指した結果、いろんな世代が集まってくれるマルシェになりました。実は以前から、福島区内のマルシェで『こども店長させてもらえませんか?』と打診していたのですが、どこも『子どもはターゲットじゃない』と断られることが多かったんです。『ないなら自分たちで作ってしまおう!』と思ったのが、マルシェを主催しようと思ったきっかけです。お爺ちゃんお婆ちゃん、若いパパママとその子ども達が共存するのにピッタリの場所で開催できて嬉しいです」とくぼたさん。

 

今回、マルシェを覗かせていただき小学校のPTAへの抵抗感が少し薄れて前向きな気持ちになれました!

町内会も思い切って飛び込んだら、また新しい出会いがあるのかも。

後日、くぼたさんが「行きつけの銭湯で見つけました!」と嬉しそうに見せてくれた画像には見覚えのあるクラフトバンドの作品が。

マルシェで購入し、使用してくださっているようです。

くぼたゆうこさんと地域の皆さんの更なる挑戦に期待します!

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海老江西コミュニティセンター