神戸元町のカフェ『コーヒーとお酒とブリコ』 レトロビルで楽しむコーヒーとお酒
エンカチライターのakkoです。
神戸元町の路地裏にひっそりと佇むレトロなビル。見落としてしまいそうな小さな階段を一段一段上り、息を切りながら4階にたどり着くと、そこには隠れ家のようなカフェ『コーヒーとお酒とブリコ』が待っています。扉を開けると、木の温もりを感じさせるカウンター席が迎えてくれます。
大きな窓から眺める風景を今日一日頑張ったご褒美に
カウンターに腰を落とすと、目の前には大きな窓。 その窓からは、まるで神戸の街並みを独り占めするように、ビル群が一望できます。
訪れた時間帯は街がゆっくりと暮れていく中で、空がオレンジから深い青へと変わり、ビルがライトアップされていく様子を眺めることができました。
オーナーの西岡さんは、この景色が最も美しく見えるその時間帯を「ブリコの一番好きな時間」と語ります。解放感のある窓越しに広がる神戸の景色を眺めながら、ゆっくりと過ぎていくひととき。
その時間は「ブリコ」の魅力を凝縮しているように感じます。
ブリコのはじまり ~この場所でもっとたくさんの人と出会いたい~
かつて『スジャータ』というバーがあったこの場所を、現オーナーの西岡宏輝さんが引継ぎ、2020年11月に『コーヒーとお酒と ブリコ』をオープンしました。
もともとは『スジャータ』の常連だった西岡さん。京都で会社員だった当時、週末には京都から通い、神戸に”部室”という名付けた寝るための部屋を借りてまで訪れるほど『スジャータ』の雰囲気に魅了されていました。閉店の知らせを聞き、大好きなこの場所をなくしたくないという思いが募り、『スジャータ』で出会ったというパートナーの大久保たえさんを始め、多くの仲間の後押しを受けて、この場所を引き継ぐことを決意しました。
『ブリコ』という名前の由来について尋ねると、「フランス語の『ブリコラージュ』に由来し、寄せ集めで新たな価値を生み出すことを意味しています。このお店では、訪れる皆さんとの出会いやつながりを大切にしながら、新しい価値を創造していきたいと考えています」と話してくれました。
今日の日替わりブリコさんたち
この場所を残したい。続けたいという西岡さんの想いに共感し、”ここが好き”という共通の想いを抱いて日替わりでカウンターに立つのは、”今日のブリコさん”と呼ばれる当日スタッフさんたち。
今日のブリコさんたちが毎日違った雰囲気を作り出しているのもブリコの素敵な特徴の一つでもあります。
ブリコさんたちは本業とブリコさんとしての顔を持ち、その背景は多様で、本業とはジャンルが違う仕事に新鮮さを感じながら働くブリコさんや、飲食業に初めて挑戦するブリコさんなど、さまざまです。
コーヒーもデザートもいいけれど お酒もね
一杯ずつ丁寧に淹れられるコーヒーはぜひ味わっていただきたい定番メニューです。同店オリジナルの『ブリコブレンド』は東灘区にある『川上珈琲』監修のもと、少しずつ工夫を重ねて焙煎されています。
このカフェは、時間帯にこだわらずお酒も楽しめる点が特徴。
ブリコでの過ごし方は自由度が高い。そんな印象です。
昼でも夜でもお酒が飲めるカフェは貴重!これは私個人の意見です。
神戸というエリアは、BAR文化もさることながら、私個人的には夜カフェ文化もあると思っています!
遠い昔私がOLだったころ、先輩と飲みに行って、2軒目はコーヒー・紅茶とスイーツという流れが定番だったのを思い出します。
お酒やデザート、コーヒーにまつわるコラボイベントも開催されているので、要チェックです!
プリン?いいえプヂンです
ブリコ定番のデザート『プヂン』。少し固めの練乳入りプリンとチョコスポンジとの2層になったブラジルのプリンケーキです。月替わりのデザートは季節感を大切にし、コーヒーとの相性を意識して丁寧に作られています。
『ブリコ』のデザートは、『ハーブ料理とスイーツの専門店「アトリエレピス」』のオーナーである大久保たえさんが手がけています。季節の食材を活かしながら、安心・安全な材料にこだわり、コーヒーにぴったり合うことを大切にした、月替わりのデザートを楽しみに訪れるお客様も多いのだとか。
この場所が好きな人々 それぞれのスタイルで 自由に楽しむ
「僕がブリコの一番のファン」と話すオーナーの西岡さんや、本業とブリコさんをゆるやかに行き来するブリコさん、『ブリコ』との出会いで人生が豊かになったと話してくれたブリコさん、『ブリコ』をきっかけに出会ったお客様同士や、『ブリコ』を自分のサードプレイスとして大切にしている人など、それぞれがそれぞれの居場所として大切にしている『ブリコ』という場所自体が、何らかの意思を持っているのではないか、そう感じさせてくれる場所でした。
ぜひこの『ブリコ』で思い思いの時間を過ごしに行ってみてください。
今日のブリコさんが笑顔で迎えてくれるはずです。
この黒い扉と小さな階段を目印に、夜になると置かれるランタンが優しくみなさんを導いてくれることでしょう。
コーヒーとお酒と ブリコ 店舗情報
日替わりで #今日のブリコさん がカウンターに立ちます。
神戸BAL(バル)裏の路地
神戸市中央区三宮町3-6-6 SANNOMIYA366ビル43号室
■営業時間
金・土曜日14:30-22:30まで(L,O22:00)
日曜日13:00-18:00(L,O17:30)
※オープンは金土日
臨時休業、変更は公式Instagramの営業カレンダーで確認ください
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