沿線お役立ちコラム

「ローカリティ」を大切に 大丸梅田店のバレンタイン

どうする? 今年のバレンタイン

みなさんこんにちは!スイーツ担当、チアフルライターの甲斐千代子です。
1年に一度、女性から好きな男性に思いを込めてチョコレートを手渡す「バレンタイン」。皆さんもご存知の通り、このスタイルは日本独自のもので、チョコレートメーカーの策略により誕生しました(チョコメーカーさん、素敵なイベントをありがとうございます♡)。
その後、お世話になった人や職場の人たちへの「義理チョコ」や、友人に感謝を込めた「ともチョコ」なるものも登場、さらに、自分へのご褒美にちょっと贅沢なチョコを購入する「マイチョコ」、最近では推し活仲間と推しへの愛を語り合う「推しチョコ」などと様々なスタイルも生まれ、この時、この場でしか味わえない「トキ消費」イベントとして、楽しみ方も広がっています。

そんなバレンタインですが、今年はどうなのよ?どんなチョコが楽しめるの?ということで、大丸梅田店のバレンタインイベントのお披露目会に行ってきました。試食もしてきましたよ~。

大丸梅田店の今年のテーマは「ローカリティ」を大切に。外出が制限され、自由に行き来できない、人の交流もままならなかったコロナ禍以降、改めてご近所さんの有難みを感じ、地元を大切にしよう、応援しようという動きが出てきているとのこと。「ローカルの魅力」が注目され、人やモノを通じて、つながりを持ちたい思考が高まっています。

ローカル(関西)で注目のシェフ・パティシエを中心に出店を依頼、36店舗がそろい踏みとなりました。
先日、お披露目会が開かれ、そこにはチョコを手掛けたシェフ・パティシエの姿も。ではでは、気になるチョコ、いくつかご紹介します。

15秒間のストーリー

京料理とフレンチを融合したレストラン<嵐山MITAKE>の見舘孝司氏プロデュース、神秘的な姿の≪雫 SHIZUKU≫。コンセプトは大地の恵みを食す旅で、ホワイトショコラと素材が一体となったボンボンショコラです。口に入れてから溶けてなくなるまでの「15秒間のストーリー」を楽しんで欲しいということです。

向かって左が、雫シリーズの中の一つ、柚子と檸檬の果汁を封じ込めたチョコレートです。

接ぎ木ではなく種から育てる京都の「実生ゆず」と檸檬とが出会い、チョコと3人で手をとり合いながらじっとこちらを見つめているようです♡口に入れようとチョコを口元に近づけるだけで、チョコとゆずが香りのハーモニーを奏でます。口に入れ、カリっとチョコを砕くと、中からとろりとフレーバーが!ゆずの良い苦みが口の中に広がり、ホワイトチョコがその様子を見守っている感じ。と、檸檬が「こんにちは!」と顔を出し、全てが相まって絶妙な余韻が口の中に広がっていきます。この味わいは初めての体験☆まさに、サプライズの連続でした。

右は、大阪池田の<CHCOLATERIE TOKI>の限定ボンボンショコラ、梅、柚子といった日本の素材を生かした味わいです。

チョコと羊羹のマリアージュ

次にご紹介したいのは、和と洋のコラボ。
左が大阪西区新町の<カグノミ堂>鳥井篤史シェフが手がけた≪オペラかん≫です。
「オペラ」はビターチョコレートと珈琲の風味がマッチした香り高いケーキのこと。金箔を飾り、シンプルでありながら高級感漂うその姿はフランス・パリのオペラ座を模したともいわれています。
その「オペラ」+「羊羹」=≪オペラかん≫
口に入れると不思議な感じ。食感は確実に羊羹なんですが、チョコレートもしっかり主張していてとてもいい香り、良い意味でざらっとした食感は白あんの味わいです。そして、カリっと香ばしい苦みがいいアクセントになっているんですが… その秘密は… ≪オペラかん≫をそっとひっくり返して確認してみてください。

右は大阪羽曳野<和菓子工房あん庵>松田明氏の≪フランボワーズショコラかん≫
香りよし、食感よし、チョコレートの味わい最高の一品です♡

大阪から関西を盛り上げよう!

他にも、私の大好きなニャンコをモチーフにした缶が目を引く(見た目も大事!)ラングドシャ、推しチョコセレクションとして、みんな大好きスヌーピーやポケモンチョコなども登場しています。

先ほども登場した担当者の西口さんによると、バレンタインの催事の準備は、前年のバレンタインが終わった直後から始まります。新しいブランドの選定については、まず、候補として50ブランドをあげ、担当者間で協議します。ポイントは①テーマに沿っているか②美味しいこと(もちろんですよね)③1つ何かサプライズがあるか(見た目、他とは違うオリジナリティなど)、喧々諤々の議論の末半数に絞り込み、いよいよ出店交渉が始まります。個人で店を出しているパティシエもいて、自分の店舗だけで精いっぱい、催事にもっていく商品がない、開発する余力がない、人員も確保できないなど、様々な問題が噴出するなか、ブランドと大丸梅田店が相談、寄り添いながら一つ一つ問題をクリアしていきます。そして、最終的には15ブランド程が新たに出店に漕ぎつけるということです。

今回も、なかなか手強いブランドがあったそうで、「どこですか?」と伺うと、西口さんスイーツを指差しにっこりと微笑んでいました。(苦労し出店を実現したことに、自信と満足感が感じられる素敵な笑顔でした。)

西口さんは「チョコレートを通して、梅田から、関西を盛り上げていきたい!」と話していました。

大丸梅田店のバレンタイン2024は1月24日(水)スタート。会場は15階 「ショコラプロムナード」と地下1階西 和洋菓子売り場です。また、オンラインストアでは1月9日(火)にすでに注文受付がスタートしています。
地元のショコラティエたちの作品を味わいながら、家族や地元の友達、仲間と、地元関西の魅力について語り合う、そんな時間(トキ)を持ってみてはいかがでしょうか。
いずれにしても魅力的なチョコばかりなので迷うことは必至。会場には、一度ならず、二度三度と訪れることをおすすめします。

『ショコラプロムナード 大丸梅田店のバレンタイン2024』
1月24日(水)~2月14日(水)
大丸梅田店15階「ショコラプロムナード」/地下1階西 和洋菓子売り場
バレンタインギフト特集2024|大丸松坂屋オンラインストア【公式通販】

文/チアフルライター 甲斐千代子

エンカチライター

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