おもちゃの選び方や遊び方で子どもの育ちが変わる?
こんにちは。チアフルライターのかほるです。野球観戦やアジアン料理が大好きなママライターです。
2023年6月14日に阪神尼崎駅前のあまがさき観光案内所で行われた、あまこらぼ「子どもの心と頭を育てる“栄養のあるおもちゃ”って?」を取材してきました。
「あまこらぼ」は「まち+おやこがつながる たのしい遊び場」がテーマの子育てイベント。今回は、小さなお子さんがいらっしゃる方はもちろん、もうおもちゃは必要ないかなと感じてる方にもぜひお届けしたい内容がもりだくさんでした。私の子どもは10歳と14歳で、もう、おもちゃは卒業している年齢ですが、今の育児にも通じる考え方を知る機会にもなりました!
どんなおもちゃがいいのかわからない!?
主催は、阪神尼崎駅周辺まちづくり共同企業体(阪神園芸)、企画運営は合同会社ココスキ。0〜6歳までのお子さんとその親御さんを対象としたイベントです。
この日は、6カ月〜1歳2カ月のお子さんとそのお父さん・お母さんたちが参加。
「おもちゃはいっぱいあるのだけど、どれがうちの子にあうのかわかならい…」
「今度新幹線に初めて乗るのだけど、その時にどんなおもちゃをもたしたらいいのか…」
「せっかく買っても、興味を持ってもらえなかったら残念だし… 」
みなさん、いろんな動機で参加してくださっていました。
たくさんのおもちゃの中から、「どれがいいのかな?」と一生懸命選んでも、「この遊び方であっているのかな?」「あれ?すぐ飽きちゃったな」と悩むことって意外に多いですよね。
さあ、いよいよ講座スタートです。
遊びは「栄養のある食事」と同じくらい大切
講師を務めるのは菊川佳菜子さん。元小学校教員で現在はおもちゃコーディネーターとして活動されています。7歳・3歳・1歳の3人のお子さんの子育て真っ最中でもあるそうです!
菊川さんが真っ先に伝えてくれたのは、「遊ぶことの大切さ」でした。
私達はよく、こんなことを言われて育ってこなかったでしょうか。
「遊んでばかりいないで勉強しなさい!」
知らず知らずのうちに、「遊ぶこと=悪いこと」と感じてしまっているかもしれませんね。
でも、夢中になって、たくさん心を動かすのが遊び。
できたら楽しい! 嬉しい!
できなかったら悔しい!
心がとっても動きますね。
その中で、子どもたちは自己肯定感や主体性、コミュニケーションや集中力などの生きる力、学力の基礎、身体能力などを身に着けていくのです。
だから、「遊び=栄養のある食事」
遊びは成長になくてはならないものであり、遊ぶことこそ頭と心を育ててくれることに通じるのですね。
おもちゃは成長を後押ししてくれる
おもちゃを選ぶコツは、発達段階にあったものを選ぶこと。
講座の中ではこんな紹介がありましたよ。
・0歳〜1歳半は、とにかく五感を刺激してあげて!
この時期は手で触って、口でなめて、叩いて音を出す。こんな動きを引き出せるおもちゃがぴったり。ボールやスカーフなどで遊ぶとよいですね。
・1歳半〜3歳は、目で見て区別する力が育ってきています!
色や形、大きさの違いがわかるようになってきます。大きさや色が違うカップを重ねたり、つまむパズルをはめたり、形を合わせてたたいて落とすおもちゃなどがいいそうです。手先の動きもスムーズになっているので、どんどん触らせてあげるとよいですね。
・3歳〜5歳は、想像の世界が広がります!
ブロックや積木があると、それを何かに見立てるようになります。たとえば、お出かけした時に見た動物園や遊園地を再現しようとすることも。ルールのある遊びもできるようになるので、カード遊びを通してコミュニケーションの発達を後押しすることもできますよ。
ただ、ハイハイする時期や歩き出す時期が一人一人違うように、発達の早さやおもちゃとの相性も人それぞれ。年齢にとらわれずに、その子が今、「何をおもしろい!」と感じ、「何をしたい!」と感じているのか。よーく観察して、それをおもちゃの力で後押ししてあげる。そんなイメージを持つとよいそうです。
たとえば、引き出しをよく開け閉めするようになったり、ティッシュペーパーをよくひっぱったりするようになったら、ふたを開け閉めできるような段ボール箱や、穴をあけた箱にスカーフをいれて渡すのでもOK!
電子機器系のおもちゃやゲームもたくさんあって、それももちろん楽しいもの。だけど、子どもが自分から主体的に動いて、あれこれ触って、遊び方を作り出していく。そんなことを促してくれるおもちゃは、きっと栄養価たっぷりなんですね。
大事なのは親子で楽しく遊んだ体験や自分で遊びを作り出すこと
講師の菊川さんがおもちゃコーディネーターになったのは、長男さんの子育てに悩んだのがきっかけだったそうです。じっとしていられない長男さんを他のお子さんと比べては落ち込んだり、計算力をつけさせようと無理やり九九を暗唱させようとしたり。そんな時期があったそうです。
そんな時に出会ったのが積木遊びだったとか。
たった一つのブロックだけど、何にでも見立てることができる。
ある時は石ころ、ある時はハンバーグ、ある時はお家…。決まった遊び方もなくて、子どもは自由に工夫して遊ぶ。
ああ、おもちゃってなんて子どもの想像力をかきたててくれるんだろう。
積木は積み上げるものと決めつけていたのは自分だった。
同じように、子どもはこうあるべきと決めつけていたのも自分だったのかもしれない。
じっとさせることや九九を覚えさせることよりも、ずっとずっと大切なことがあると気づいたと言います。
それ以来、たくさんの親子の方に、頭と心をはぐくむおもちゃの選び方や遊び方を伝えていらっしゃるそうです。
「ついついおもちゃの遊び方を教えたくなったり、手を貸したくなったりますよね。でも、子どもは自分で遊び方を発見できるし、その時の喜びはかけがえのないものなんですよ」と笑顔で教えてくれました。そして、「お父さん・お母さんと楽しく時間を過ごした体験や、安心・安全の中で自由に楽しめたという体験こそが、その子が大きくなったとき、たとえ辛いことに遭遇したとしてもきっと支えになってくれますからね」と締めくくられました。
おもちゃの講座でしたが、親がどんなスタンスで子どもと関わっていけばよいのか。そんなメッセージも含まれていたように思います。
とはいえ、参加してくださったお子さんたちは0歳や1歳さん!! まだまだ子育てが大変な時期。お父さん・お母さんの中からは、「昨日の夜も全然寝られなかったんですよー」という声も聞こえてきましたよ。本当にお疲れ様です。
あまこらぼでは、今後も子育て中の方がたのしくて、発見があって、出会いがある。そんな講座を今後も開催されていくそうなので、ぜひ、気楽に遊びにいかれてはいかがでしょうか。
おもちゃのこともっと知りたい人は
おもちゃのことをもっと知りたい!子どものやってみたいの気持ちを大切にしたい!親子で遊ぶ方法を知りたい!という方は、菊川さんの遊びの教室が開催されています!興味のある人はインスタをチェックしてみてくださいね。
おもちゃと遊びのお教室1ねん3くみ(小田南生涯学習プラザ:JR尼崎駅すぐ)
Instagram:かなこ かしこい頭と豊かな心を育てるおもちゃと遊び
また、今回のイベントがあった「あまこらぼ」は毎月第2週の水曜日におやこ講座を開催しています。ヨガ講座や離乳食に関する講座なども予定されているそうなのでぜひ、ご参加してみてくださいね。
文/チアフルライター かほる
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