沿線お役立ちコラム

阪神千鳥橋駅から徒歩1分!東西800m強!広大な正蓮寺川公園の魅力とヒミツを紹介

正蓮寺川公園ってどんな公園?

こんにちは。チアフルライターのまるよしです。

正蓮寺川公園は、阪神なんば線の千鳥橋駅徒歩1分ほどにある大きな公園で、2017年から整備が進められていて、開発が完了したエリアから順次利用できるようになっています。現在は福島区の大開地区から此花区の森巣橋までの長さ約800メートル強、幅60メートル前後が公開されています。

今後も工事が進められ、最終的には甲子園球場の約5倍の広さとなるそうです。

 

千鳥橋駅の改札口を左手に抜けると左手にスーパーマーケットがあり、その横の小道を進むと千鳥橋が目に入り、東西に延びる広大な公園が目に飛び込んできます。真ん中には舗装された遊歩道と自転車レーンがあり、その脇には桜をはじめ様々な植物が植えられ、芝生が広がっています。

今回は千鳥橋より西側ゾーンと東側ゾーンに分けて紹介したいと思います。

2022年4月にオープンした千鳥橋西側エリア

西側ゾーンは、2022年4月にオープンした新しいエリアです。阪神なんば線の線路から少し手前にある森巣橋までの約350mほどが解放されています。サッカーなどを楽しんだり、鬼ごっこをしたりする子どもの姿も多く見られました。

 

筆者が取材に行ったのは春休みだったので、小学生〜高校生が多かったように思います。犬の散歩などを楽しむ方もいらっしゃいました。取材に同行した娘は広さがとても気に入ったようで、遊歩道や芝生を行ったり来たりして走り回ったり、様々な植物を覗き込んだり伸び伸びと遊んでいました。

西に近づいてくると、阪神電車なんば線の線路がはっきり見えます。電車が好きなお子さんは喜ぶかもしれませんね!

正蓮寺川公園が、正蓮寺川だった頃

西の方に歩いていくと、正蓮寺川公園周辺の歴史が刻まれたパネルもあります。正蓮寺川公園は元々、河川が流れていた場所で、平成5年から埋め立て工事が始まり、現在の形に変わりました。筆者はこの地域の出身。子どもの頃、お正月の時期になるとかるがもの親子が川にやってきて、自転車で見に行くのがとても楽しみだったことを覚えています。

 

その頃の千鳥橋や森巣橋は太鼓橋と言われるアーチ状の橋だったので、子どもの頃は自転車で立ち漕ぎをせず登り切れると嬉しくなったこと覚えています。

 

現在はアーチ部分が撤去され、平らな橋へと付け替えられていて、橋の名前が刻まれた柱が残されています。正蓮寺川は埋め立てられて公園として生まれ変わりましたが、地下深くに地下河川があるそう。

鴉宮神社にも足を伸ばしてみよう!

森巣橋に近づくと、北側に神社の屋根が見えてきます。鴉宮神社という鎌倉時代に建立された由緒正しい神社です。森巣橋の出入り口を出て右に曲がり、坂を少し下ると入口に着きます。

 

豊臣秀吉が朝鮮出兵の無事を祈願に訪れ、三足の鴉(八咫烏)が現れ船を守ってくれたという話が伝えられています。本殿、拝殿、中門などは国の登録有形文化財に登録されています。拝殿の正面中央には船の舳先が設えられていて、この辺りが船の発着場だった名残が感じられます。売店には、八咫烏にちなんだ日本代表のお守りなどが並んでいました。森巣橋までこられた方は、ぜひ寄ってみてください。

夏祭りには夜店がたくさん設営され、だんじりも練り歩き、非常に盛り上がります。

家族みんなで運動を楽しめる! 千鳥橋駅から東側のゾーン

千鳥橋駅東側から正蓮寺川公園に入ると、南側にストレッチゾーン、北側に遊具ゾーンがあります。ストレッチゾーンには腹筋や懸垂、垂直跳びなどができる健康遊具が設置されていて、本格的に体を動かせます。大人の男性でも運動ができるサイズで作られています。広い遊歩道で散歩・もしくはランニングを楽しんで、少し体を伸ばし、筋トレをして…と、とても質のよいワークアウトができそうです!遊歩道は綺麗に舗装されていますが、それ以外の部分は芝生や土なので足に優しいのも嬉しいところです。

 

北側の遊具ゾーンは、小さなお子さん向けの複合遊具と、少し大きな子ども向けの帆船型の複合遊具が設置されています。周りには屋根のある休憩コーナーもあり、ゾーンを囲むようにベンチがあるので、お子さんを見守りながら大人もまったりと休憩できるありがたい作りです。スプリング遊具もありました。たくさん遊具があるわけではありませんが、家族で遊びに来て上のお子さんはダイナミックに走り回り、下のお子さんはこちらで楽しむというようにそれぞれに合った楽しみ方ができそうな点も魅力的です。

世界記録を達成したペーパーハンドチェーンを基に描かれたペーパーハンド壁画

ストレッチゾーンと遊具ゾーン近くの壁面には南側にはピンク、北側には水色の「ペーパーハンド壁画」が描かれていて、ぱっと目に飛び込んできます。

 

この作品の由来は、平成31年3月、正蓮寺川公園の国内外へのアピールなどを目的として、此花区が10,161枚のペーパーハンドを使った「最も長いペーパーハンドチェーン」に挑戦し、世界記録を達成したこと。ペーパーハンドには此花区民が自分の想いや現在の目標が書かれていたということです。それをデータ化し、設置するために作られたのが壁画アートなのです。

 

壁面アートが描かれている壁面は、かつて正蓮寺川の堤防だった名残。非常に頑丈にできていて、車の侵入をがっちりガードしてくれているよう。現在は此花図書館前などが切り取られ、出入り口として解放されています。断面が見られるのも面白いですよ。

巨大船首のような丘の上にあるグラウンド

遊歩道沿いにもう少し東側に歩いていくと、船のような、小高い丘のような一段高い部分が見えてきます。上がっていくと広々としたグラウンドが広がっていて、下から見ると船の先端のように見えていた部分には桜が植樹されています。先端から見る景色は見晴らしが良く、思わず『タイタニックごっこ』をしたくなってしまいそう!グラウンドではサッカーやバスケットボールなどを練習する人の姿も見られました。正蓮寺川公園の周りは「海抜ゼロ地帯」と呼ばれていて、高潮などの要警戒地域でもあります。遊んでいる時に、もし天候が急激に悪化した際などはこちらに避難できるようになっているそう。

正蓮寺川公園の東端と阪神高速道路

この高台のグラウンドを抜けてさらに先に進むと、新家西公園に出ます。新家西公園の入口には自転車専用レーンが用意されていて、そちらから正蓮寺川公園に入ることもできます。

横には阪神高速2号線の大開入口があり、入ってすぐに地下に潜り込んでいきます。その先が繋がっているのが、正蓮寺川公園の地下です。正蓮寺川公園の地下には、地下河川の横に阪神高速のトンネルも通っています。大開入口の反対側には、地下から高速道路の高架まで一気に上がる坂が見えます。

 

公園内にはところどころ階段がついた建物が見られますが、地下を通る阪神高速道路の避難階段だそうです。トンネル内の騒音などは全く聞こえません。トイレは千鳥橋の東側のみですので、両端にいると少し距離があります。初めて訪れる時は気を付けてください。

千鳥橋公園周辺のお店と、これからの正蓮寺川公園

千鳥橋駅周辺は、此花区でも賑わいのある地域です。千鳥橋駅周辺にはスーパーやコンビニ、ファミリーレストランやたこ焼き屋さんなどもあります。ドラッグストアもありますので、小さなお子さん連れでも安心です。鴉宮神社入口の斜め前にある唐揚げやさんも美味しいですよ!徒歩圏内に安くて美味しいお店もたくさんありますので、テイクアウトして公園で美味しいピクニックも楽しめそうです。

 

正蓮寺川公園には、遊歩道の両端に桜の幼木が多く植えられ、植樹したことが記されている碑もいくつか見られました。平成29年(2017年)に一部開園されたばかりなのでまだ小さな木ですが、10年後、20年後になると非常に綺麗な桜並木になり、新たな名所として知られるようになっているかもしれません。正蓮寺川公園自体もまだ開発途中で、西の大阪湾方面が順次整備され、大阪市の素案によると、野草や生き物を観察できるエリアもできるそうです。これからどんな公園に育っていくのか、とても楽しみですね。

 

 

文/チアフルライター まるよし

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