「ヴァイオリン・リサイタル」を開くことが夢
チアフルライターのクニコ2000です。
2023年3月23日、ROKKO森の音ミュージアムで、福田莉々歌(りりか)さんがヴァイオリンのリサイタルを開催しました。
この春に中学校を卒業した莉々歌さん。彼女はプロのヴァイオリニストを目指しています。そして彼女の夢は、自分のリサイタルを開くこと。
莉々歌さんの夢を実現させたのは…
阪神グループでなんとかなりそうな夢
阪神電気鉄道株式会社では、#ほっとはんしんプロジェクトと題し、コロナ禍で不安を抱える方々に寄り添うため、おうちで楽しめるコンテンツをWEBサイトやSNSで発信してきました。そして、「さあ、前向きに進もう」というメッセージを発信する企画に取り組むことで、阪神沿線の方々に寄り添い共に行動してきました。
そして、2021年より、「阪神グループでなんとかなりそうな夢大募集」と題し、阪神沿線に住む方々の実現したい「夢」をSNSで募集し、夢を共有し、夢を実現する企画がスタートしました。
この夢は、阪神グループの施設・コンテンツを利用して阪神沿線エリアで実現できる夢。第2回の募集で、莉々歌さんが、見事に大賞を受賞し、夢を実現しました。
莉々歌さんの夢
応募用紙に書かれた夢は、「私の夢はプロのヴァイオリニストになることです。海外留学を視野に日々練習に励み、コンクールやオーディションを受け、実績を積んでいますが、まだ一度もリサイタルをしたことがありません。阪神グループさまのステキな会場で初リサイタルを開き、お世話になっている方々を招待したいです!!」でした。
霧が立ち込める六甲山
当日は、あいにくの雨、霧も立ち込める六甲山。
六甲山は神戸市からアクセスのよい場所ですが、気温が市街地より5℃ほど低く、霧や曇りの日が多いのです。
ROKKO森の音ミュージアムに霧がかかり、幻想的な雰囲気をかもし出しています。この日、莉々歌さんの晴れ舞台を観るため、ご家族はもちろん、招待をされた恩師やお友達が会場に集まりました。
堂々としたパフォーマンス
ミュージアムのスタッフさんから、オルゴールの説明とプチ演奏を聞かせてもらった後、リサイタルが始まりました。
会場中央から、莉々歌さんが登場しました。
演奏が始まると、少し前まで中学生だった?と、思うほど、堂々としたパフォーマンスです。
想い出の曲でスタート
プログラムは、1部と2部に分かれていました。
第1部は、林典子さんのピアノと一緒に、ヴァイオリン・ソナタ第5番の「春」Op.24の演奏です。
副題の「春」が今の季節にぴったりだったこと。大好きなベートーヴェンの曲で、初めてピアノとヴァイオリンのためのソナタに挑戦した思い出の一曲だそうです。
莉々歌さんは、習っていたピアノ教室でヴァイオリンに惹かれ、6歳からヴァイオリンを始めました。ピアノ教室では誰かとピアノを共有しますが、ヴァイオリンは自分だけの楽器。そこに憧れて始めたそうです。
演奏に引き込まれてしまう
休憩をはさんで、第2部はヴァイオリンだけの演奏。
バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
第3楽章サラバンド
第4楽章ジーグ
をソロで演奏しました。
クラッシック音楽はよくわかりませんが、圧倒されるパフォーマンスで音楽の世界に引き込まれてしまいます。
国内外を問わず、さまざまなコンクールで優秀な成績を残している莉々歌さん。
小学校時代は普通の女の子だと思っていました。
実は彼女は私の娘と同じ、六甲山小学校の卒業生なんです。
莉々歌さんが6年生の時、うちの娘は3年生でした。
六甲山の思い出
子どものころから六甲山に遊びに来ていた莉々歌さん。少人数制と六甲山で自然豊かな体験ができる「神戸市立六甲山小学校」の存在を知り、ご両親にお願いして、6年生の時に転入しました。
リサイタル当日は、偶然にも六甲山小学校の卒業式でした。
莉々歌さんの卒業時はコロナ感染が始まったころで、卒業式には児童と先生だけが参席し、保護者の参席は許されませんでした。
今年の卒業式は、在校生も保護者も参席でき、歌と大声を出すとき以外、マスクは無しです。
普通に卒業式ができたことは、本当にありがたいことでした。
莉々歌さんの6年生時の担任の先生も会場に来られていたので、莉々歌さんの小学生の思い出を聞いてみました。
莉々歌さんは、「姿勢をきれいにしたい」と、よく言っていたそうです。当時はその真意がよくわからなかったけれど、彼女の演奏を見て、その意味が理解できたと言われていました。
演奏中はずっと美しい姿勢のままですが、その角度が変わるごとに、表情が変わり、曲にかける思いも変わっていくように感じたと、先生はおっしゃっていました。
ごく普通の女の子
小学校では、クラスに女子は二人しかおらず、この二人は運動会のリレーなど、なにかにつけて張り合っていた記憶が残っています。
今、この二人は大の仲良しです。お互いのお家でお泊りしたり、北野のおしゃれなレストランでランチしたり…
その同級生のFさんに今日の感想を聞いてみました。
「カッコイイ。いつもの莉々歌ちゃんとは違う」と、話します。
ふたんの莉々歌さんはどんな感じの女の子なのか聞いてみると、「普通の女の子で、ワチャワチャ!? してる」そうです。
リサイタルの後、莉々歌さんにうちの娘と一緒に写真を撮ってもらいましたが、演奏してない彼女は、ごく普通のやさしいお姉さん。さっきの圧倒的なパフォーマンスしていた女子と同一人物とは思えない…
このギャップもすごい!
招待者は40人ほど
今回の参加者は、莉々歌さんとお母さまがご招待された40人ほど。
ピアノの先生からは、花束を渡され、「中学になってからは積極的にヴァイオリンに邁進しているので、とても頼もしく感じています。これからも活躍の場を広げてほしい」と、あたたかいお言葉をいただいていました。
最後に、招待客のみなさんと一緒に記念写真を撮影しました。
夢と幸せ
演奏を終えて、司会者から、夢が実現すると聞いたとき、どうでしたか?と質問されて、「信じられなくて、こんなことあっていいのかと思いました。実際、みんなの前で演奏して感動しています」と、答えていました。
お母さまにリサイタルの感想をお聞きしたら、「莉々歌は幸せな人だと思います」と、話されていました。
莉々歌さんの演奏を聴くのは、実は2回目。昨年夏、「小学校の同窓会」で、演奏を披露してくれた莉々歌さん。
私も娘も彼女の演奏に感動しました。今回のリサイタルを知って、うちの娘は「莉々歌ちゃんのヴァイオリンをまた聞きたい」と言うので、莉々歌さんのお母さまにお願いをして招待客に加えていただきました。
今日の卒業式では、卒業生12人が自分の夢について語っていました。莉々歌さんのように、みんなそれぞれの夢をかなえて、幸せな人になってほしいと思います。
文/チアフルライター クニコ2000
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