沿線お役立ちコラム

新感覚没入型展覧会「ゴッホ・アライブ」@兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー

音と映像 光と香り 全身で感じるゴッホの世界

こんにちは!美術館・博物館担当、チアフルライターの甲斐千代子です。

世界6大陸70以上の都市で開催され、850万人以上を感動させた新感覚の没入型展覧会「ゴッホ・アライブ」が兵庫県立美術館で開催中です。

展覧会の主人公、フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホ。入口に続く長い廊下には、ゴッホ19歳の時の写真や作品の解説パネルなどが並びます。

 

1853年オランダ南部の小さな町に生まれたゴッホの生い立ちと画業については会場内の解説パネルでご確認いただくとして…

 

新感覚の没入型展覧会とはいかなるものか。ワクワクする気持ちを抑えながら、心の準備も整えて、いざ会場内へ!

ゴッホの部屋で記念写真

この部屋を見たことがあるという人、手を挙げて!(「は~い!」)

そう、南フランスの小さな町アルルの「黄色い家」にあったゴッホの寝室、それを再現しています。

この部屋にまつわるお話は、会場内の解説をご覧いただくとして…

 

実は、椅子に座ることができるんです。(撮影の際は、会場スタッフの指示に従ってくださいね)。

さらに、「ゴッホ・アライブ」は会場内写真撮影が可能です。

椅子に座って写真を撮れば、あなたもゴッホ作品の一部に!

クラシック音楽にのせて 3000枚を超える画像が作り上げる世界

メインイベントの「ゴッホ・アライブの」会場に入ると、モニターの数に驚かされます。

クラシック音楽が流れる中、壁に、柱に、床に、映像が映し出され、まさに、音楽と映像に包み込まれるような感覚に陥ります。さらに、どこからともなく良い香りも漂ってきます。

 

使用される画像はなんと3000枚、10年間にわたって試行錯誤し、18か月かけて制作された映像は圧巻!

ゴッホ作品の中を歩いているような、旅しているようなそんな体験ができるんです。

映像にはゴッホの手紙の中からピックアップした文言が登場します。

筆跡はゴッホ本人のモノ。

『I dream of painting  and then  I paint my dream』

僕は描くことを夢見る  そして 僕の夢を描く

 

心にしみることばが次々に映し出されます。

一部は図録にも掲載されているので、興味のある方はぜひお手にしてみてください。

ソファーに座ったゆったり鑑賞

会場内、例の、人をダメにする、ビーズが入ったクッション型ソファーが置いてあります。

映像体験は約40分。1回目は映像と音楽に身をゆだね、何も考えずにゴッホの世界にどっぷり。

2回目は、細かい所を観察しながら、お気に入りのシーンを見つけて。3回目は仕上げにもう一度。

 

ゆったりと時間をかけての鑑賞がおすすめです。

ヒマワリ畑に「ゴッホさん」登場?

会場にはもう一つ「ひまわりの部屋」があります。(天井にもヒマワリ!)

ゴッホの「ヒマワリ」は彼の作品の中で最も有名で、愛されている作品の一つ。

花瓶に活けられた作品は、全部で7点あり、ゴッホ作品では非常に珍しい明るい作品です。

その明るさを象徴するかのように咲き乱れるヒマワリたち。圧巻です!

 

そして、この部屋にはちょっとした仕掛けが!

パネルのQRコードを読み取り、操作すると… なんとゴッホが!!

ぜひ会場でお確かめください。

「ゴッホ・アライブ」は6月4日(日)まで

「ゴッホ・アライブ」を鑑賞することでゴッホ作品の深いところまで感じることができると思います。

次にゴッホの絵画作品に出合った時、これまでとは違う解釈が、あなたの心の中に生まれるかも。

新しい形の絵画鑑賞「ゴッホ・アライブ」ぜひ体験してみてください。

「ゴッホ・アライブ」

会期:6月4日(日)まで

時間:10:00~18:00(最終入場は閉館時間の60分前まで)

休館日:月曜日

会場:兵庫県立美術館 ギャラリー棟3階ギャラリー

https://goghalivejp.com/kobe/

 

 

文/チアフルライター 甲斐千代子

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