ワクワク生きたい方へ神戸市の女性起業家支援の取り組みとAmeliasプログラム

「自分が生きてみたい未来」ってどんな未来？

神戸生まれ・神戸育ち・神戸在住のチアフルライターやまみちみきです。

神戸のおトク情報・知っトク情報をお伝えします！

読者のみなさんに質問です。

「いま、夢中になっていることはどんなことですか？」

「これから、どんな未来を生きてみたいですか？」

2022年6月から12月にかけて、こんな問いへの答えを考え、誰かと共有し、気付きを得るという機会が、私には何度もありました。

「個人事業主として活動してみると、毎日がどんどん楽しくなってきた！これから、もっとこんなことがしてみたい。あんなこともしてみたい。でも、私にできるかな…？」と考えていた時に出会った、Ameliasの起業プログラムに参加していたからです。

2022年6月から12月、運営サポートメンバー、参加者として関わらせていただいた「起業プログラム」の様子、起業家支援に力を入れている神戸市、女性起業家支援を行っているAmeliasの代表を務める堀江愛利さんからお伺いした「起業に挑戦してみたい女性へのメッセージ」をご紹介します。

夢中になれる人、夢中になれること　ワクワクが新しいなにかを生み出していく

“ What’s your crazy? ”

「自分の夢中・ワクワクで未来をつくっていこう」

「起業は自分が生きていきたい未来をつくっていくこと」

これらはAmeliasのプログラム参加中、何度も耳にした言葉です。

国が進めるスタートアップ・エコシステム「グローバル拠点都市」に認定されており、起業家支援に力を入れている神戸市。

シリコンバレーで多くの女性起業家を輩出されてきた堀江愛利さんが日本で立ち上げたAmelias。

2022年、神戸市では女子高校生と起業を始めたばかりの女性・起業家を志す女性を対象としたAmelias起業プログラムが開催されました。

こちらは女子高校生対象のプログラム、7月の神戸会場の様子。

神戸、札幌、渋谷、横浜の4会場をオンラインで繋いで行われたプログラムです。

「自分が夢中になっていることってなんだろう？」

「実現したい未来をつくるための、アイデアってどんなもの？」

「ワクワクするアイデアを実現するには？」

アイデアの実現へ向けて、チームメイトと対話し、形にしていこうとする高校生の姿は真剣そのもの。

仲間と話し合ったり、大人に話を聞いてみたり、他の地域の参加者とオンラインで交流したりと、その場にいる全員が積極的にプログラムに関わる姿から、「自分たちがこれから生きていく未来のことを真剣に考え、夢中になれる高校生がこんなにたくさんいるって嬉しいなぁ。頼もしいなぁ」とサポーターとして参加した私も前向きなエネルギーをたくさん受け取らせていただける、ワクワクで満ち溢れた時間でした。

こちらはプログラムの一環として行われたダンスタイム。

知らず知らずのうちに自分が囚われてしまっている「～するべき」「～であるべき」を外す練習です！

このダンスタイムも4つの地域をオンラインで繋いで、参加している全員が踊ります。

約30名の高校生、プログラムを運営する女性起業家、起業家支援を担当されている神戸市　新産業課の方など、ワクワクすることを全力で楽しむ人たちのエネルギーで、神戸会場はお祭りのような雰囲気。

物理的な距離や年代を気にせず、繋がりたい方と繋がれることが、新しいものを生み出していくためのひとつの材料なのかなと感じます。

こちらは、起業をはじめたい女性対象のプログラム、7月の神戸会場での一コマ。

神戸、札幌、渋谷の3 会場と、女性起業家を対象としたプログラムの開催地である表参道をオンラインで繋いで開催されました。

起業家の話を聴講したり、仲間といくつかのプログラムに取り組んだりする中で、

「自分がワクワクする未来ってどんな未来？ワクワクを阻んでいるものは何？」

と考え、仲間同士でシェアし合う機会が何度もありました。

それを繰り返していると、

「女性だから、こうあるべき」

「お母さんだから、こんなことをしてはいけない」

「家事、育児、仕事、どれも頑張らないといけない」

いつの間にか、自分で自分に制限をかけていることがたくさんあることに気付くのと同時に、自分が生きていきたい未来へ向けて素直にエネルギーを使っていこうという前向きな気持ちが出てきます。

メンターや仲間から、自分の起業アイデアにフィードバックをしてもらえることで、自分ひとりでは気付けなかった新たな可能性に気付くことができ、未来へのワクワクがさらに増す時間となりました。

見つける、繋がる、広げる、続けていく

2022年7月のプログラム終了以降も、複数のプログラムが開催されました。

2022年10月から12月、全3回開催されたAmeliCoDay（アメリコデー）。

コワーキングスペースでの個人活動の時間、起業家のセッション聴講、参加者同士の交流のために、女性起業家、起業したい女性が地域を超えて全国から集まりました。

みなさんに参加のきっかけを伺ってみると、

「楽しそうなプログラムだなと思って」

「面白そうで、ワクワクする感じだったから」

「自分にはまだまだやれることがあるかもしれないと思ったから」

「今までは1人だけで頑張ってきたけれど、誰かと一緒に活動してみたいなと思って」

このようなお声を聞かせてくださいました。

「参加をきっかけに、神戸に来られてよかったです！神戸は素敵なところですね！」というお声を聞くことができたのは、神戸推しの私にとって、とても嬉しい収穫でした。

Ameliasのプログラムに参加すると、神戸だけでなく、全国の女性起業家や女性起業家を志す方との繋がりができ、その繋がりがどんどん広がっていきます。未来へ向かって行動を続けていける仲間が地域を超えて全国にたくさんいるということに、私もワクワクしています。

こちらはAmeliCoDay（アメリコデー）でのダンスタイム終了後の様子。

Ameliasのプログラムでは、高校生だけでなく、大人の女性も踊ります！

ダンスをするとみなさんの緊張がほぐれ、会場がふわっと軽やかな雰囲気に変わります。

すると、その後のセッションや交流タイムでは、誰かに遠慮することなく、自分の想いや考えを発言できるようになったり、自分が思い描く未来の姿を語れるようになったりするんです。

秋以降、プログラムへ参加された方からは、

「踊るなんて思っていなかったので、少しびっくりしました。でも、楽しかったです！」というお声。

「これから何かやってみよう！」という時こそ、体と心の力を抜いて軽やかに始めてみるといいのかもしれませんね。

参加者のみなさんに、プログラム参加前後の変化について伺ってみたところ、

「仲間と関わり続けていけることが、さらに新しい仲間、新しいヒントを見つけることに繋がっています」

「自分では解決できなかったことを相談してみたら、先に進むヒントを得られました」

「自分ひとりで頑張るのではなくていいと気付き、進みたい道が明確になってきました」

とみなさんそれぞれに成果を得られている様子でした。

「一緒になにかやってみましょう！」

「〇〇さんとお話できてよかったです！」

と新たな繋がりが生まれていく会場は、7月のプログラムと同じようにワクワクで満ちていましたよ。

起業に挑戦してみたい女性へのメッセージ

起業家支援を担当されている神戸市　新産業課のみなさん、女性起業家支援を行っているAmeliasの代表堀江愛利さんからのメッセージをご紹介します。

【神戸市　新産業課のみなさんより】

―神戸市の起業家支援、女性起業家支援の取り組みへの想いをお聞かせください。

神戸市では2016年から先進的なスタートアップ支援を行ってきました。

スタートアップとは、革新的なアイデアとテクノロジーを使って、新しいビジネスを生み出し、驚異的なスピードで成長していく起業家たちです。

多様な支援事業を実施していく中で、女性の参加が男性に比べて少ないことに気づきました。それは神戸だけではなく、日本全国でみても女性への投資率は2.2％、投資家の93％が男性という現状でした。

そういった現状を少しでも変えたい、渋谷、横浜、札幌と全国の他都市も一緒になってムーブメントを起こし、多様な視点でイノベーションを起こすことによって、活力のあるまちにしたいという思いから、女性起業家支援はスタートしました。

―2022年6月から12月にかけてのプログラム参加者、運営サポートメンバーなど、女性起業家(高校生やこれから起業する女性も含む)との関わりの中で、どんなことを感じられましたか？

まず初めに感じたのは、みなさんの熱量とノリの良さです。突如始まるダンスタイムでは笑顔で席から立ちあがりダンスを踊る一方で、プログラムが始まるとその目は真剣。メンターへの質問も矢継ぎ早で、ディスカッションも活発な様子が印象的でした。

オンラインアカデミーから、リアルでの起業チャレンジ、デモデイと回を進めるごとに参加者のみなさんのビジネスアイデアが洗練され、実際に起業に向けて行動される方もいらっしゃいました。こうしたプログラムをきっかけに起業される方が一人でも増えると私たちも嬉しいです。

また、女性起業家コミュニティもプログラム参加者の方が中心となり、情報交換や交流などエネルギッシュに行われる様子を拝見し、こういったコミュニティが神戸をはじめ、全国にあることでムーブメントが起きていくと感じました。

―女性起業家支援プログラムの参加者やこれから参加しようと思っている方へのメッセージをお願いします。

このプログラムを通じて感じる「Think Crazy」なアイデアは誰に止められるものではありません。

みなさんの想いを前に進め、周りの方や神戸のまち、社会全体を変えるようなイノベーションを起こしましょう！

【Ameliasの代表堀江愛利さんより】

―女性起業家支援の取り組みへの想いをお聞かせください。

過去、起業といえば難しいもの、という印象を持たれる方が多かったかと思いますが、現在は、今までのものに新たな考えや技術を取り入れて新しい価値を生み出す「イノベーション」が至る所で、さかんに生まれているおかげで、自宅から資本金がなくても始められる時代となってきました。

人口の半分を占める女性がよりよい社会を作る場にいないことが、今の日本女性の住みにくさにも繋がっていると思います。

そんな中、今では、誰でもどこからでも起業ができる時代。

女性が自分の力を発揮する手段の一つとして起業を選択肢に入れることができるようになったことで、女性の活躍できる場が増えていくと考えています。

ロールモデルの少ない日本で、①女性も男性も、女性が成功している姿が容易に想像できない。特別なタイプだけが成功できる＝”自分は違う”。という思い込みや、②起業し活躍している女性リーダーの不足、③周りに支え合える仲間や環境がなく孤立してしまう…という今日の社会課題を解決していくために、2022年3月に日本でAmeliasの活動をスタートさせました。

私たちは、ただ知識を増やすだけでなく、起業家精神の構築や、女性起業家としての活動を続けていく上での環境を整えていくことを目指しています。女性が自分の中のCrazy（夢中・可能性・強み）に気付くことで、未来に希望と夢を持ち、起業家精神溢れる女性たちが多く活躍する、イノベーティブな社会を形成できるようなエコシステムを構築し、さらには女性の活躍を加速させていくことでジェンダーギャップの解消にも貢献していきたいと考えています。

―女性起業家、これから女性起業家を目指す方へのメッセージをお願いします。

Think Crazy, 自分の中にあるワクワクをもとに大きな夢を描き、Move Forward, チャレンジするための一歩をまず踏み出してみること。そしてAct Together, 起業は一人でするものでない。

人を巻き込み、またAmeliasで出逢える志同じ仲間とともに一緒にアクションを起こしていきましょう。

どうか、焦らずマイペースで始めてみてください。起業とは、自らの人生、生き方を作るものでもあり、自分のワクワクのパワーや仲間との出逢いの中で一歩ずつ進んでいける楽しいものだと思っています。　

私がこのプログラムに参加して得たものは、「ワクワクする未来をつくってみたい！ワクワクできる未来を生きてみたい！」という想いを持った素敵な仲間です。

「なにかやってみたいな…」という想いを応援してくれる人、もの、場所、きっかけは、自分の周りに意外とたくさんあるということを知っているだけで、これからが今よりもちょっとだけワクワクするものになると思いませんか？

試しに、「〇〇してみたいな」「〇〇してみよう」という気持ちを誰かに話してみてください。

その一言が、今よりも少しワクワク生きられる未来をつくっていく一歩になるかもしれません。

起業する・しないにかかわらず、この記事を読んでくださったみなさんの「なにかやってみたいな… 」という想いが、「こんなことやってみたよ！」と実現し、今よりもワクワク生きられるきっかけになったらいいなと思います。

みなさんの暮らしにワクワクをお届けできるよう、これからも神戸のおトク情報・知っトク情報を発信していきます！