毎年4月から11月の第3日曜日はデゴイチの八っちゃんの無料開放日
神戸在住のチアフルライターやまさんです。大物駅のそばにある大物公園には「八っちゃん」と呼ばれるデゴイチが静態保存されており、尼崎市では毎年4月から11月の第3日曜日に八っちゃんの無料開放見学を行っています。今回は4月17日に開催された開放日の様子と、八っちゃんの保存活動を続けている「尼崎デゴイチの会」の活動についてご紹介します。
朝から大盛況のデゴイチ開放日
デゴイチの八っちゃんは阪神大物駅の北側にある大物公園の中に保存されています。この日はピカピカに晴れた見学日和でした。実は大物駅周辺には14ヶ所も公園があり、ちょっとした公園天国となっています。
現在時刻9:59、開放1分前ですが、既にこんなに行列ができています。見学客の皆さんに伺ったところ、尼崎市の広報誌「市報あまがさき」を見て来たのだそうです。ほとんどのお客さんは小さいお子さんを連れた親子連れでしたが、なかには鉄道マニアの方も。最近では女子鉄(女性の鉄道マニア)やママ鉄(鉄道好きのお母さん)も増えて来たとか。
子供たちの中には新幹線のお医者さん、ドクターイエローの帽子やレールスターが描かれたシャツを着て並んでいる子もいて、かなり気合が入った様子。開放日にお客さんの誘導や八っちゃんの説明をしているのはボランティア団体「尼崎デゴイチの会」の皆さんです。
アルコール消毒をして1組ずつ中に入ります。
運転席に登りたい場合、ここでも並びます。運転席に上がれるSLは国内でも滅多にないそうです。
尼崎市内にお住まいの瑠偉君に写真をお願いすると快くピースサインをしてくれました。瑠偉君は幼稚園の落ち葉拾い行事の時に1度大物公園に来たことがあるそうです。開放日にはこんなふうに機関士の帽子を借りて運転席で写真を撮ることもできます。
八っちゃんの前で記念撮影。お願いすればボランティアの方にシャッターを押してもらえます。
本日一番乗りのお客さん、モリフクロウのおかゆちゃんです。大阪からフェイスブックを見て来たのだとか。おかゆちゃんは子供たちから大人気でした。
柵の中には八っちゃんについての説明や蒸気機関車の仕組みなどのパネルが掲示されていて、大人が見ても興味深いです。
これは1967年頃に活躍していた八っちゃんの勇姿。
全国で動態保存・静態保存されている八っちゃんの仲間たち。どの写真も尼崎デゴイチの会の方が自ら足を運んで撮影したものだそうです。
2020年に大ヒットした漫画「鬼滅の刃」、その劇場用アニメ「鬼滅の刃 無限列車編」に登場した無限列車のモデルとされている8620形蒸気機関車8630号機の写真もありました。大正3年生まれのこの車両は、現在京都鉄道博物館に動態保存されており、昨年「無限」のプレートをつけた無限列車仕様で展示されたそうです。
写真:これは昨年の12月3日から今年の1月10日までの約1ヶ月間、八っちゃんが大物公園に来て以来初めてライトアップされた時の写真です。ライトアップは今年の年末年始にも予定しているそう。
ボランティアの方の話では、これまでの最高来客数は350人だそうですが、この日は記録更新になりそうだとのことでした。
大物駅構内にオムツの自販機が設置され、パパママの強い味方に
今年2月2日、ダイドードリンコと阪神電車が協力し、阪神電車の沿線活性化施策の一環として、子育て世代を応援するため、赤ちゃん用紙おむつが飲料と併せて購入できる自動販売機が阪神大物駅改札内に設置されました。
現在、ダイドードリンコはセコム医療システム、大王製紙と共同でベビー用紙おむつ2枚入りパックを展開しており、紙おむつが購入できる飲料とコラボした自動販売機が39都道府県のサービスエリア、道の駅、大型商業施設、複合施設に200台以上設置されています。関西の交通機関では大物駅のほか、大阪メトロの扇町駅、西長堀駅、住之江公園駅、西梅田駅、北浜駅にも同様の自販機があるそうです。
紙おむつ2枚入、おしり拭き70枚入、各240円です。こういった自販機が各地に増えると、お子さんを連れたお父さん、お母さんも安心してお出かけできそうですね。