見て・感じて・楽しんで・思考する現代アートの芸術祭が大阪で開催
こんにちは、現代アート大好きなチアフルライターのティセです。
「Study:大阪関西国際芸術祭」が、1月28日から開幕しました。国内外から19組のアーティストが参加、会場はグランフロント大阪から西成地域まで20のギャラリー参加、広範囲で開催なんです。
主催者曰く、「東京一極集中で、関西はアート不毛の地」なんて言われる大阪でアートを盛り上げよう!という芸術祭なんです!
今世界中で注目を浴びる現代アーティスト達の思いもよらない発想で制作される「現代アート」
作品にまだ馴染みない人は、見て・感じて・考えて・楽しむアートを身近で見られる絶好の機会ですよ。
グランフロント大阪に巨大繭(まゆ)が出現!
グランフロントといえば、大阪の玄関口! そこにふわふわした、巨大オブジェが現れました。繭?生物の卵?のような、玉虫色に輝く巨大風船にも見えます。
こちらは、美術家・奥中章人さんの作品「 INTER-WORLD/SPHERE: Cocooner (インターワールド/スフィア:コクーナー)」。《世界の泡構造》と《関係性のダイナミズム》をモチーフにした、虹彩に輝く約10mの楕円球型のやわらかい彫刻です。
夜になるとキラキラと輝いて、美しさを増し、見え方も変わるんです。近くに寄ると緩やかに動く薄いフイルムが、空気の存在を感じさせてくれるでしょう。
展示会場:グランフロント大阪・うめきた広場
イノシシが大阪梅田に現れた!? SDGsをイメージした作品
うめきた広場に、突如巨大な、イノシシが! でもよく近づいてみると朽ちたプラスチックや錆びた鉄クズを組み合わせたイノシシが象られています。
「真庭のシシ」は、ゴミや漂流物で造形物を制作するアーティスト柴田英明さんの作品。作者の出身地である岡山県真庭市に生息する「イノシシ」をモチーフに、SDGsをイメージした配色がされているんですよ。
一見、馴染みあるイノシシも、近寄って全てのパーツがゴミと知ると、「ドキッ!」と環境問題を考えずにはいられません。アートを鑑賞したことでSDGsを考えるきっかけになりますよね。
展示会場:グランフロント大阪・うめきた広場
グランフロント「SHIPホール」に流れるセンセーショナルな映像!
グランフロントの向かい「SHIPホール」の2階に入ると、何語かもわからないコミカルな言葉と、鮮やかな映像が流れる空間に、誰もが魅了されるでしょう。
この作品は、日本を代表する若手アーティスト笹岡由梨子さんが制作した「地球から消える」映像インスタレーションなんです。作家が数年かけてポーランドの歴史とその分割について研究したプロジェクトの成果を、形にしたものなんだそう。
見た者の感覚を意図的に楽しませ、惑わせるような、不思議な錯覚世界に引き込まれてみてください。
展示会場:グランフロント大阪・うめきたSHIPホール
ディスプレイ? 立ち並ぶカラフルな看板達
いつもはイベントの展示会や、派手なディスプレイで装飾されるグランフロント北館1階に、カラフルな看板だけが整然と立ち並ぶ。実はこれもアート作品なんです!
フラフープを使ったインスタレーションや絵画など国内外で活躍する、日本を代表する現代アーティスト・鬼頭健吾さん。
今回、「ghost sign(ゴースト・サイン)」は、電飾看板にスプレーで描いたという作品が展示されていました!
展示会場:グランフロント大阪・北館1F ナレッジプラザ
スタイリッシュな企業のショールームが展示場!
キッチンや洗面台などの住宅設備を取り扱うサンワカンパニーのショールームに作品が5つ展示されているんですよ!おしゃれ空間に溶け込んでいるアート達を見つけに行ってください。
今回、sanwacompany Art Award グランプリを受賞したユ・ソラさんの作品「私たちの住んでいる家」は、実寸の家具を立体で表現するインスタレーション。
「今を生きている人たちが日常の大事さに気づくような作品を作り続け、発信することなのではないか。そういう想いで、些細な日常生活を描いています」という当作品、見れば見るほど、見入ってしまうんです。
他にも以下の4作品が展示されています。
・サンワカンパニー社長特別賞:高島マキコ
・ファイナリスト入選:ERINA MUKAIJO
・ファイナリスト入選:末松由華利
・ファイナリスト入選:福田笑子
展示会場:グランフロント大阪・北館5F サンワカンパニー大阪ショールーム内
「Study:大阪関西国際芸術祭」詳細はこちら!
現代アートって面白いんです、見た瞬間から思考に語りかけてくる作品もあれば、ただただ楽しくて面白いアート、あとからジワジワと心に来る作品など、色々なんです。
見る人によっても、その時の気分やお天気でも、変わってくるかもしれませんね。
今回ご紹介したのは、グランフロント大阪会場だけですが、同芸術祭は、キタからミナミまで広範囲で開催されています。ウエブサイトで開催時期をチェックして、訪れてみてくださいね!
・名称:Study: 大阪関西国際芸術祭
・公式サイト: https://www.osaka-kansai.art/
・会期: 2022年1月28日(金)〜2月13日(日)
(会場によって会期や時間が異なります)
・主催: 株式会社アートローグ
・会場: 大阪市内各所
A会場: グランフロント大阪 北館1F
ナレッジプラザ
B会場: グランフロント大阪 うめきた広場
C会場: グランフロント大阪 うめきたSHIPホール
D会場: グランフロント大阪 北館5F
サンワカンパニー大阪ショールーム
E会場: 船場エクセルビル
(有料会場:入場料1,000円)
F会場: 釜ヶ崎芸術大学
(ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム)
G会場: kioku手芸館「たんす」
文/チアフルライター ティセ
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