「アニメージュとジブリ展」 一冊の雑誌からジブリは始まった
こんにちは!美術館・博物館、アニメ担当、チアフルライターの甲斐千代子です。
「アニメージュ」とスタジオジブリの原点を振り返る「アニメージュとジブリ展」が阪急うめだ本店で開催中です。
「アニメージュ」は徳間書店が1978年に創刊した、日本初の本格的なアニメーション専門誌です。
アニメの最新情報だけでなく、原作者や監督、アニメーターのインタビュー記事、制作スタッフの裏話など、アニメファンが知りたい情報が満載、2020年には創刊500号を達成し、今もなおアニメファンに愛され続けています。
今回は、後にスタジオジブリを立ち上げる鈴木敏夫氏が編集に携わっていた1970年代から80年代にスポットをあてています。「機動戦士ガンダム」を軸にしたアニメブーム、高畑勲・宮崎駿両監督など人材の発掘、「風の谷のナウシカ」の成功、スタジオジブリの創設、さらに「天空の城ラピュタ」までの道のりを紹介しています。
ナウシカの声優 島本須美さん 登場!
開催初日、プレス向けの内覧会にはなんと!ジブリアニメ「風の谷のナウシカ」の主人公ナウシカ役の声優 島本須美さんが登場。あの「テト」との出会い、名シーンを再現してくれました!
<ナウシカ降臨!生であのセリフが聴けるなんて… 夢のようです。ナウシカファンの皆様、取材陣だけ楽しんでしまいごめんなさい>
島本さんにとってのナウシカとはどんな存在なのでしょう。
「宮崎(駿監督)さんと出会って劇場用作品として2本目。(1本目は「ルパン三世カリオストロの城」の)クラリスもナウシカも、声優の原点に立ち戻らせてくれる。ナウシカは初めてのヒロイン役で、座長としての思い入れもあった。
今もこうして取り上げてもらえる、忘れてはいけない作品だと思っています」と。
また「こんな時代になってしまって、世界中の人が瘴気マスクじゃないけれど、マスクなしでは生きられない世界になっている。宮崎さんはこのことがわかっていたのかしらと思うくらい。早くマスクが取れるような時代が来ることを望んでいます」とも話していました。
その島本さん、おすすめとして3つ挙げてくれました。
① 「腐海装束、展示空間に入ると感動しちゃいます」
「風使いの腐海装束」が長銃、蟲笛、瘴気マスク等とともに展示されています。
風使いとは、大気の流れを読み取り、その力を使って瘴気や流砂から人々を守る職業のこと。ナウシカも風使いです。
<リアルです!私も着てみたい。風を読んでみたい。王蟲とじゃれ合いたい… >
②「段ボールの王蟲。好きです♡」
石巻会場から登場したのが段ボール製の王蟲。
石巻の段ボール製造会社の社長が作ったものなんだとか。
細かいところまで作りこまれていて、今にも動き出しそうです。
(「アニメージュとジブリ展」は巡回展。東京をスタートし、石巻、大阪が3つ目の会場です)
③ 「大阪だから「じゃりん子チエ」のコーナーも!」
大阪を舞台に、ホルモン焼きの店を切り盛りするチエに、父親のテツ、さらに、周囲の個性的な人物や猫たちの生活模様を描いた作品。1981年の劇場版では、関西大物芸人を起用したキャスティングに注目が集まりましたが、監督はなんと、あの高畑勲だったんです!!
島本さんから、声優を目指している人たちへのメッセージをいただきました。
「頑張れ~!うふふふふっ」とあの、優しさあふれる声で呼びかけた後に、「人の真似やコピーではなく、あ、この声はあの人だ!とわかるような、唯一無二を見つけてほしい」と話してくれました。
<はい!甲斐も頑張ります!>
三鷹の森ジブリ美術館シニアアドバイザー高橋望氏 「アニメージュ」への思い
内覧会には、三鷹の森ジブリ美術館シニアアドバイザー高橋望さんも登場。「アニメージュ」への思いを語りました。
「アニメージュがやったことは、一言でいえばアニメ界に作家がいるということを知らしめたこと。高畑勲、宮崎駿、押井守、富野由悠季など次々に出てきた。作家の時代は変わらないと思う。2020年代も新しい才能を持った作家は出てくると思う。原作があり、職人技的にいい作品を作ることも大事だが、自分の作家性を全面に出し作品を作っていくことが続けばいいと思う。アニメーションの世界においては、作家がいて読者や視聴者がいる、その関係性が続けば今後も素晴らしい作品が続いていくと思う。新しい作家の登場に期待したいです」。「(作家とファンとの間の関係性はこれからも大切で)キャラクターを好きになるのは大事だが、作品を見てほしいし、その裏側には作家がいることを、今の人たちにも知ってほしいです」と話していました。
アニメファン チアフルライター甲斐のおすすめ
アニメファン甲斐のおすすめもご紹介します。
「機動戦士ガンダム」の名シーンを再現したジオラマです。
富野由悠季監督作品「機動戦士ガンダム」
1979年に登場しその大ヒットによりアニメの飛躍に大きく貢献した作品です。
(最新作は「機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ」第一部が昨年11月に公開、第二部の公開が待たれます!)
登場するロボットはMS(モビルスーツ)と呼ばれ、それをかたどったプラモデル、ガンプラは1980年の発売以来、数千種類もの商品が生み出されてきました。
そのガンプラを使ったジオラマ!あの感動のシーンがここに!
おっと!名作発見!テレビアニメ「未来警察ウラシマン」
タイムスリップや、タイムパラドックスなどSF設定がシリアス路線か?と思わせながらもギャグ要素も満載という、80年代タツノコプロの代表作ともいえる作品です。
大好きだったアニメ、夢中になっていたアニメ、きっと誰にもあると思います。
会場内をぐるりと一回りすれば、ほらそこに!あなたの思い出のアニメが!
音声ガイドは必聴! コラボイベントも充実!
音声ガイドは、島本須美さんと、高橋望さんが担当。当時のアニメにまつわるエピソードや裏話を披露してくれています。
しかも、音声アプリでの購入も可能に!アプリをダウンロードした後は、会場内でも、街を歩きながらでも、家の中でも音声ガイドが楽しめます。(大阪会場終了日までの期間限定です)
また、阪急うめだ本店9階の「喫茶Largo」では期間限定のコラボメニューも楽しめます!
さらに注目のコラボイベントも!
スマートフォンのアプリを活用したXR体験イベント「XRシティTMOSAKA-UMEDA」
梅田上空に浮かぶラピュタを3Dで見ることができるんです!これは必見!
「アニメージュとジブリ展」は2022年1月10日(月・祝)まで
会場には、歴代の表紙や、イラスト、セル画、資料など約200点が並びます。一日では回りきれないかも。
新型コロナの感染対策を万全にして、展覧会、満喫してください!
「アニメージュとジブリ展」
阪急うめだ本店9階
阪急うめだギャラリー、阪急うめだホール
会期
2022年1月10日(月・祝)まで
時間
10:00~20:00
※最終入場は各日とも、閉場時間の30分前まで
※12/31(金)および催し最終日は18:00まで
観覧料
一般・大学生1,500円 / 中・高校生1,000円 小学生600円
https://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/gallery_animage_ghibli/index.html
文/チアフルライター 甲斐千代子
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