阪神タイガースのOBに会える！甲子園スタジアムツアー【タイガースOB参加便】

タイガースファンなら一度は参加しなきゃ損！なツアー？

神戸在住、チアフルライターのやまさんです。

前回甲子園歴史館を訪問したとき、スタジアムツアーに参加したのですが、その時にツアーで一緒になった方から「阪神タイガースのOBが解説してくれるツアーもあるよ」と聞き、参加してきました。タイガースファンなら一度は参加しなきゃ損！ファンじゃなくても参加しなきゃ損！な、超お得ツアーです。

14:00便ツアーで出発

このボードに当日のツアー予定が掲示されています。

まず、甲子園歴史館で受付を済ませ、注意事項を聞いてからツアーに出発です。

今回の参加者は20名ほど。半数位の人が阪神タイガースのユニフォームやキャップを身につけていました。ほとんどの人はこの後の阪神対ロッテ戦を観戦するようです。

こんな感じでガイドさんが甲子園球場の歴史を説明してくれます。

ヒーローインタビューで使用する阪神のスクリーン前で記念写真を撮ることもできますよ。

これは別の日のツアーでのスタジアムの様子。球場整備に余念のない阪神園芸さん。芝に水を撒くのは5年以上のベテランで、中堅さんはトンボ（マイトンボを持っているそう）、新人さんは整地、と役割が決まっているそうです。芝生に均一に水を撒くのは一朝一夕ではできないくらい難しいのだとか。

グラウンドは水捌けが良く、マウンドを頂点になだらかな丘になっているため、大雨が降っても水溜りができたりしないそうです。昔の写真で、グラウンドの水溜りにガソリンを撒き火をつけて、強引に乾かしているのを見て驚いたことがあるのですが、今は整地の技術もずいぶん発達したようです。

スタジアムの中に入ると、選手たちが練習を始めていました。この日のナイトゲームは18:00開始。観客席に座ってガイドさんのお話を聞いていると…

元阪神タイガースの野口寿浩さんの登場です。パチパチパチ。野口さんはヤクルト、日本ハム、阪神、横浜で活躍し、2010年に引退。阪神在籍時は2003年のリーグ優勝に貢献されたそうです。ツアー参加者からの「どの監督がいちばん良かったですか？」という質問に「野村監督、星野監督、岡田監督と一緒になれて、どの監督も素晴らしく、恵まれた現役時代でした」と答えていました。また、野球部に入っている中学生からの練習方法の質問にも丁寧に答えていました。

元プロの選手からアドバイスをもらえるなんて超ラッキーですし、野球を続ける上でも励みになりますよね！野口さん、このツアーの後は解説席に移動して、プロ野球エキシビジョンマッチ阪神対ロッテ戦の解説をされるとのことでした。

甲子園歴史館を見学しよう

「虎の足跡」コーナー

スタジアムツアーに申し込むと、もれなく甲子園歴史館を見学することができます。ツアー終了が14:50なのでこの後試合観戦をする場合でも十分な余裕があります。館内は高校野球ゾーン、阪神タイガースゾーン、バックスクリーンウォーク、そして甲子園ヒストリーコーナー、ドラフト・VR体感コーナーなどに分かれており、順番に見て回ることも、好きなゾーンを集中して見ることもできます。やまさんのお勧めはVR体感コーナー。タイガースの選手になって大観衆の見守る球場へリリーフカーで乗り込んでいく気分が味わえます。

「六甲おろし」のスコアを発見！

やまさんが興味を惹かれたのは、球団歌「大阪タイガースの歌（六甲おろし）」のスコア。昨年放送されたNHKの連続テレビ小説「エール」の主人公のモデルとなった古関裕而氏が作曲したオリジナルの譜面です。放送第61話に元タイガース選手の掛布雅之さんがタイガースの幹部役で出演していましたね。

古関氏は全国中等学校優勝野球大会の大会歌｢栄冠は君に輝く｣も作曲しました。作曲にあたり、古関氏は実際に甲子園を訪れたそうです。婦人公論の記事によると、「無人のグランドのマウンドに立って周囲を見回しながら、ここにくり広げられる熱戦を想像しているうちに、私の脳裏に、大会の歌のメロディーが湧き、自然に形付けられてきた。やはり球場に立ってよかった」と当時を振り返っています。放送第100話で主人公祐一の盟友久志が、敗戦で自暴自棄になっていた状態から立ち直り、この曲を歌うシーンはまさに「エール」全話における白眉でした。｢栄冠は君に輝く｣は1948年、第30回夏の甲子園から開会・閉会セレモニーで絶えることなく歌い続けられています。

そしてそして、なんとつい先日8月10日の第103回全国高等学校野球選手権大会開会式で、久志役を演じた俳優の山﨑育三郎さんが「栄冠は君に輝く」を独唱しました！！中継を見ていたやまさん、その素晴らしい歌声に鳥肌立っちゃいました。「エール」に興味が湧いたという方、NHKオンデマンドで視聴できますので、よかったら見てみてくださいね。

阪神タイガースの前身、大阪タイガースのポスター

歴史館のスタッフが最も偉大だと思う選手は？

野口さんが阪神で活躍されていた頃。

歴史館のスタッフの方に阪神タイガースの中で最も偉大だと思う選手について聞いてみました。答えは田淵幸一選手。その理由として、入団初年に22本のホームランを放ち新人王となったこと、王貞治選手の13年連続ホームラン記録をストップさせたこと、飛距離の長さ、大きく美しい放物線を描くホームランの軌道から「ホームラン・アーチスト」と呼ばれていたことを挙げ、「チームにとって偉大な人物です」とのこと。やまさんにとって田淵幸一氏といえばやはり「がんばれ!!田淵くん!!」です。