沿線お役立ちコラム

男女共同参画アドバイザー養成講座 修了生は地域リーダーとして各地で活躍!

地域リーダーを育てる 男女共同参画アドバイザー養成塾@ハーバーランド

こんにちは!チアフルライターの甲斐千代子です。

 

みなさんは、男女共同参画センター・イーブンをご存じですか?

イーブンとは、英語で≪対等≫≪等しい≫という意味。男女があらゆる分野で共に生活を分かち合い、対等な人間関係を結び合いながら、いきいきと暮らしていく男女共同参画社会の実現を目指して活動している県の施設です。

 

そのイーブンの講座に「男女共同参画アドバイザー養成講座」略して「アド塾」というのがあります。地域リーダーを養成する講座で、これまで23回実施され、修了生は700人を超えています。NPO法人を立ち上げたり、自治体で相談員になったりと、各地で活躍しています。

講座前半は座学で知識を吸収

今年度、アド塾23期生(以下アド塾生)は25人です。

講座は6月からスタートし12月までの全25回。前半は講義、男女共同参画社会について基本的なことを体系的に学びます。

 

★アド塾生の声

とにかく「内容が濃かった」の一言です。カルチャーセンターに気軽に参加するような感じは一切なし。「本気」の塾でした。期間の前半は政治、女性の貧困、そして男性の介護問題まで、第一線で活躍している講師からの講義。様々な視点から語られる今起きている「社会の問題」は「私のすぐ隣にある問題」であることを突き付けられ、毎回目が覚めるような思いでした。日常にあふれる「何かおかしくない?」を「じゃあ何をする?」に思考が変化していく、そんな機会が得られた養成塾でした。

後半は知識を基にチームに分かれて企画立案

8月半ばからは実践編。チラシ作りや事業策定の手法などを学び実践力を養います。

そして、一人一人が企画を考えます。データをそろえ、なぜこの企画が今必要なのか、具体的にどうするのかを企画書にまとめていきます。完成したのは24の企画書(未提出1)、塾生の投票で4つに絞られました。

 

発案者とそれに投票したメンバーが集まりグループが作られます。グループワークの始まりです。目指すは講座最終日のプレゼン。ここで選ばれると「アド塾23期の企画」として、3月に実現することになるのです。

 

講座内でのグループワークは4回行われますが、それだけでは時間が足りません。講座外で集まったり、連絡のためのメーリングリストを作ったりと、工夫を凝らします。プレゼンの演出方法には特に力が入ります。

 

★アド塾生の声

全25コマの後半は「実践力」を養うための講義。男女共同参画視点での「チラシづくり」「政策立案」「プレゼンテーション」などについて実習を通して学び、そして最後の4コマは一つのテーマのもとに集まった6人チームで実際に男女共同参画社会の実現に向けての事業を企画し、最終的には公開プレゼンで発表でした。集まったメンバーは、タイプの違う個性豊かな6人。ほんの小さな企画のタネを「あーだ、こーだ」と練り上げました。そのプロセスがとっても楽しく、修了した今でも良き飲み友だちです笑

最終日のプレゼンで実施企画決定

そして迎えた講座最終日、プレゼンの日。

キャラクターになりきったり、芝居を取り入れたりと、チームごとに個性がさく裂します。

 

塾生と一般参加者の投票で見事選ばれた企画は『人生100年時代後半戦が面白い』

 

定年退職、子供の独立、介護生活の終わりなど、それまで果たしてきた『役割』を終え、次の一歩を踏み出す時に感じる不安や葛藤などを分かち合おうという内容でした。

(他には女子高生をターゲットにしたシンポジウム、日常生活で感じるモヤモヤを解消しようという企画、ワンオペ主婦を応援する企画がありました)

 

★アド塾生の声

ターゲットを学生に設定したので、企画の楽しさを伝えることを重視しました。学生時代の文化祭の時のように個々が自宅で練習し、リハも真剣に行い、全員一丸となって取り組みました。楽しく積極的に取り組んだことで、よりこの事業を実現したいと感じるようになりました。チームのメンバーはそれぞれの役割をしっかりと果たしていて、メンバーの偉大さにも気づくことができて、このご縁に感謝しています。

個性的なプレゼン披露する塾生

企画の実現へ 23期生&修了生15人集結

修了式から2週間後、「第23期アド塾 実施企画会議(第一回)」が開かれました。

プレゼンで選ばれた企画を「23期生全員の企画」としてパワーアップさせるための話し合いに、総勢15人が手を挙げ、メンバーとして主体的に参加しました。

 

発案チームの思いも尊重しながら、内容を具体化し、よりよい方向へと頭を悩ませます。時にはぶつかることも!

会議を重ねること6回。タイトルも一部変更されました。講師の先生との打ち合わせも、小道具の用意も、リハーサルも無事終えて、あとは3月17日の本番を待つのみなりました。

 

ところが…新型コロナウイルスの影響で、講座は中止となってしまいました。

企画は新型コロナウイルスの影響で中止に…来年のアド塾生にぜひ挑戦を

幻となってしまった第23期アド塾生企画「人生100年時代 人生の節目に扉を開ける」

 

実施こそできませんでしたが、ここまでの道のりが有意義だったことはアド塾生の言葉からも伝わってきます。

 

★アド塾生の声

自分ひとりなら考えつかなかったことが、チームなら組み立てて形にすることができる。私にとっての今回の体験は間違いなく非常に大切な時間でした。年齢差や環境による経験の違いを超えて、一つのものを作り上げる体験は、これからの人生後半に、大きな活力となると確信しています。

改めて振り返り思うこと、それは、新たな環境に馴染む自分の姿に驚き、また感動しながら楽しんだ企画作りの作業体験でした。

 

半年間の講座と、実施企画会議を見守ってきたイーブンの上田さんは

「受講生の皆さんは熱量も高く個性も強いので、いかに公平に一人一人と向き合い、お付き合いするのかというのが一番難しかったです。」受講生へのエールとして「選ばれなかった3つの企画、ひいてはその前段階で塾生一人一人が作った企画はどれも素晴らしく、それぞれの地域社会で実現されることを願っています」と話していました。

 

来年度もアド塾生の募集は行われる予定です。興味のある方は、イーブンのHPをチェックしてみてください。

「本気」のアド塾。「個性がぶつかり合う」アド塾。

あなたも地域リーダーとして活躍してみませんか?

 

兵庫県立男女共同参画センター・イーブン

 

文/チアフルライター 甲斐千代子

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