鉄板のあるイベントスペース「r3」にて開催
こんにちは。
街歩きと食べ歩きとイラストを描くのが大好きなチアフルライターchicaです。
今回は西代駅から歩いて15分ほどの六間道商店街にあるイベントスペース「r3」で行われた「聞いて食べて考える お好み焼きと神戸の街」というイベントレポートをお届けいたします。
早くて安くて美味い! 地元に愛される「にくてん」の成り立ち
初めに今回のゲストで、まちづくりや都市デザインが専門の三宅正弘さん(武庫川女子大学教授)から、神戸の街とお好み焼き(にくてん)の関係についてのお話をうかがいました。
かつて神戸では、お好み焼きは「にくてん」と呼ばれいたそうです。お好み焼きの聖地・長田にはかつて鉄工所や町工場が多くあり、その従業員達の食を支える手軽で気軽なお好み焼き屋がたくさんありました。
お好み焼きの鉄板は港街ならでは!の船の甲板を利用したり、海産物であるタコなどを入れたり。安くて材料が調達しやすいにくてんは大繁盛します。
ひとつの鉄板を囲んで集うお好み焼きはコミュニティーを育む場でもあり、食べものからその土地がわかる、と三宅先生は言います。
神戸のソース文化はベンチャービジネス!?
長田のにくてんブームに加えて、さらに盛んになったのは「ソース」会社の発展です。
長田近隣のソース会社だけでも数多くあり、社名には「~研究所」という名前がつけられていて、今で言うベンチャービジネスの走りだったこともうかがい知れます。
お店ごとにソースの味の違いを確かめながら食べ歩くのも醍醐味かも!
いざ実演! 「みやちゃん」が焼くにくてん
レクチャー終了後は、なんとみやちゃんこと三宅先生ご自身がにくてんを焼いて振る舞ってくれました。
生地の上にキャベツと豚肉を乗せて焼いた「にくてん」!
シンプルながらも熱々で美味しく、いろいろなソースの味も楽しめました。
こんな風に三宅先生はご自宅にもよく外国人の方を招いてにくてんを振る舞い、相互の文化交流の場を作っているそうです。
フランスでにくてんを焼いたときにもその味と鉄板焼きのパフォーマンスを絶賛され、「出資するから店を出さないか」と言われたほど。
神戸のローカルフードが海外の交流にも一役買っているのもうれしいことです!
ちなみに「にくてん みやちゃん」の暖簾もオリジナルで作ったそうです。
神戸の野菜を神戸で食べる
今回のイベントは「イートローカルコウベ」が開催したもので、神戸市内で作った農産物をその地域で食べる地産地消を第一に、食べものを通して地域とのつながりを深いものにしています。
地元で作った新鮮な野菜を前にしながら、お好み焼きはキャベツだけでなくその時が旬の野菜を使ったり、ズッキーニや大根をすりおろしたもので焼いたりしても美味しくいただけることを教えてもらいました。
神戸の街の背景、地元の水産物や農産物、人々の生活スタイル。
それに合わせて食文化もつくられていく…
イートローカルコウベの理念と、食とまちづくりの繋がりを伝え続けている三宅先生のお話が見事にリンクした、とても興味深いイベントでした。
【参考】
文/チアフルライター chica
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