「ストリートピアノ」を知っていますか?
こんにちは☆神戸の阪神沿線を極めたい、チアフルライターのさだまつまみです。
最近、神戸の街中で「ピアノ」を弾いている人をみかけたことはありませんか?
実はそこで使われているピアノは、2019年1月から神戸市が設置を進めている「神戸ストリートピアノ」なんです。
以前、神戸以外の街で、ストリートピアノが置いてあり、さまざまな人が演奏を楽しんでいる様子をネットニュースで目にしました。最近の住宅事情で、「なかなかピアノを思いっきり演奏ができない」という話も耳にするので、日本で初めてプロバンドによるジャズの演奏がされている歴史があり、さまざまな音楽イベントが開催されている神戸にもあればいいなって思っていました。
今年の11月のある日、私が住む街にもストリートピアノが設置されたのを見つけ、うれしくなりました。買い物で通りかかったデュオこうべでは、ご夫婦で楽しそうに演奏されているのを見かけて、小学校時代にピアノを挫折した私も「ピアノって、すてきだな」とあらためて感じました。
ぜひチアフルライター通信で紹介して、ストリートピアノを知ってもらいらたい!と思い、全国的に広がりつつある「ストリートピアノ」の魅力について、お話をおうかがいしてきました!
ストリートピアノの発祥はイギリス!
ストリートピアノの設置を担当している神戸市企画調整局企画課 末森 智也さんにお話をうかがいました。
Q. 導入した背景、経緯、目的を教えてください
以前から、世界中で取り組みが行われているストリートピアノが神戸のまちにも馴染むのではないか、また、地域の活性化や魅力ある拠点づくりに繋がるのではないかという考えがありました。今年の1月に開催した音楽イベントで、試験的にストリートピアノを設置したところ、大変反響が良かったことから、少しずつ設置場所を増やしています。さらに、ジ・アンタンテ マーケットシーンや神戸サウナ&スパのように、民間の施設で独自に設置しているところも増えてきています。
市民や観光客の癒しの場、新たな交流と賑わいが生まれる場になってくれることを期待しています。
Q. 1日の利用者数はどれくらいですか?
正確にはカウントしていませんが、「よく利用されている」状態です。設置場所と曜日にもよりますが、演奏の順番を待っている人もいます。
Q. どのような人が利用していますか?
学生や社会人、子どもから高齢者まで幅広い利用があります。近隣住民の人が中心で、場所によっては観光客など通りがかりの人からも利用されています。
Q. 実際の効果、想定していなかった効果はありますか?
演奏中は自然とピアノの周りに人が集まり、終わると拍手が起こり、とても和やかな様子です。演奏者と観客が声を掛け合っている姿も見られ、交流や賑わいの場になっていると実感しています。演奏者の中には、遠方から(県外から)神戸のストリートピアノを目的に来られている人もおり驚いています。
Q. 今後、設置を増やす予定はありますか?
大きな問題もなく反響も良いことから、新たな設置場所の検討を進めているところです。また、今後は神戸市役所の文化のセクションが中心となり、新たな設置場所の検討だけでなく、気軽に弾いていただける環境づくりや、セッションができる場所の検討など、賑わいづくりだけでなく、文化振興の面からも取り組みを行っていきます。
今後の展開も楽しみですね!末森さん、ご協力ありがとうございました。
ストリートピアノ巡りをして、弾き比べをしている人も!
「神戸ストリートピアノ」巡りをされている方にもお話しを聞く事ができました!
「スガ部」という市民ジャズビッグバンドのバンマス兼ピアニストをされている藤原唯人さんです。
Q. 神戸ストリートピアノを知ったきっかけを教えてください
ネットのニュースで、デュオこうべにストリートピアノが設置されたのを知ったのがきっかけであったと思います。神戸駅は仕事でよく使うので、デュオこうべにこんなのができたんだとうれしくなり、さっそく立ち寄りました。
Q. ストリートピアノを弾いた感想は?
とにかくピアノが好きなのでアコースティックピアノに触れることができるのは、それだけでうれしく思います。また、ふらりと立ち寄ってぶっつけ本番で一曲弾く緊張感は、なかなか快感です。
Q. 弾いているとき、周りの人達の反応はどんな感じでしたか?
さまざまです。立ち止まって聴いてくださったり、拍手をくださったりする人もいる一方で、ただ人が通り過ぎていったり、近くで人が座っていても何の反応がなかったりするときもあります。
ライブ会場などと異なり必ずしも音楽を聴くためにそこにいる人たちではないだけに、反応がないのは当然と割り切っています。拍手をくださるなど反応がある方が少しでもおられたら、うれしくなります。
Q. ストリートピアノの良いところ、悪いところを教えてください
仕事の途中でふらっと立ち寄り、気分転換をすることができます。ピアノは持ち運びにくいのでストリート演奏できる楽器をうらやましく思うこともありましたが、この点が解消されました。
また、子供たちがピアノに触れているところをよく見かけますが、これをきっかけに楽器に触れることの楽しさを実感してくれるといいなと思います。
(悪いところというのとは少し違うかもしれませんが)ピアノに触れるのは抵抗のある方もいらっしゃると思います。そのためピアノが好きな人だけの内輪ウケみたいにならないようにする工夫は必要だと思います。
また、場所によってはピアノが外気にあたるという、かわいそうな環境に置かれているところもあるようです。
Q. ストリートピアノ巡りされてるいるのはなぜですか
せっかく14ヶ所も設置されたのですから、それぞれどのような場所で、どんなピアノが置かれ、そこにいる人々からどんな視線を向けられているのか興味があったためです。 仕事柄、市内をいろいろ移動することがあるため、スタンプラリーの感覚で楽しんでいます。
藤原さん、貴重なお話をありがとうございました!
神戸ストリートピアノは13か所に設置!(2019年12月18日現在)
※MAPはショパン展開催に合わせて、配布されていたMAPです。ショパン展終了に伴い楽譜の展示と神戸ハーバーランド(MAP:D)でのピアノ設置は終了しています。
神戸市内には、13か所の「ストリートピアノ」が設置されています。
神戸阪急・デュオ神戸・神戸サウナ・神戸空港・ポートターミナル・六甲アイランドなど阪神沿線からも行きやすい場所にも設置されていますよ。13か所以外にも、地下鉄海岸線の御崎公園駅、新長田・大橋地下道に試験設置されています!!
その他の設置場所もアクセスが良いので、近くを通りかかったらぜひストリートピアノを楽しんでみてくださいね♪
文/チアフルライター さだまつまみ
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