9月号では、今年で3回目になりました絵本選抜総選挙をお届けします。素敵な読書の秋を過ごす為の“とびきりの絵本”をご紹介!今回も幼稚園や保育園の先生としてたくさん読み聞かせをしてきた経験をもとに笑いの保育わくわくが選りすぐりの絵本を大発表!!
笑いの保育わくわくが選ぶ!絵本選抜総選挙【笑える部門】
絵本の題名「ぼちぼちいこか」文:マイクセイラー
絵:ロバートクロスマン
訳:今江 祥智
のんびりおっとりのかばくんがいろんな仕事に挑戦するお話。
「ぼく消防士になれるやろか」「船乗りはどうやろか」見た目もバッチリさまに
なっているかばくんはどの仕事も意気込んでやってみるものの
「なれへんかったわ」
「どうもこうもあらへん」とぼやく始末…。
ですが、どんなお仕事も面白おかしく失敗してしまうかばくんがとても愛嬌があってかわいいんです!
そしてこの絵本の最大の魅力が “関西弁”!
この関西弁がなんとも味わい深く絵本の世界観を盛り上げています。
「どないしたらええんやろ」と途方にくれたかばくん…最後はどうするのでしょうか?
オチにもちゃんと笑いが込められ、失敗しても大丈夫!と思える一冊になっています。
おとなもこどももクスッと笑って心が癒される絵本です。
笑いの保育わくわくが選ぶ!絵本選抜総選挙【わくわく部門】
絵本の題名「のせてのせて」文:松谷 みよ子
絵:東光寺 啓
担任をしていた時大人気だった絵本です。
赤い車に乗ったまこちゃんが主人公。まこちゃんの赤い車に「のせてのせて」といろんな動物たちがやってきます。
みんなを乗せて赤い車はトンネルの中に走りますが…おや、まっくらなトンネルです。果たしてみんなは出られるのでしょうか?そしてみんなはどこに向かうのでしょうか?
まこちゃんと動物たちとのやりとりもとても可愛いらしいのがこの絵本のわくわくポイント。
主人公のまこちゃんがかわいいのはもちろん、
動物たちのとやりとりもとても可愛らしいのがこの絵本のわくわくポイント。
こどもたちはこの絵本をきっかけにみんなで劇遊びになるくらい、この絵本の世界を満喫していました。
思わず「私も一緒にのせて!」と言いたくなるようなそんなお話です。お家でもお子さんと一緒にわくわくすること間違いなしです。
笑いの保育わくわくが選ぶ!絵本選抜総選挙【ほんわか部門】
絵本の題名「さびしいは さびしくない」文:内田 麟太郎
絵:田頭 よしたか
誰でも本当の気持ちを素直に言えなかった経験はありますよね。
この絵本はクマとウサギに本当の気持ちを伝えられるようになったタヌキのお話です。
このお話はいじめられて逃げてきたタヌキが主人公。
タヌキを見かけたクマとウサギは遊びに誘おうと声をかけるのですが、
「さびしくない!」と気持ちとは正反対の言葉が出てしまいます。でも「さみしくなんかない!」とタヌキがいくら繰り返しても、
クマにもウサギにも「さみしい」に聞こえてしまうのです。そこでクマはおばあちゃんに教わった誰でも仲良しになれるおまじないをつぶやくのですが…。さぁ、そのおまじないとはなんでしょうか。
素直になれないタヌキは一体どんな言葉で本当の気持ちをクマとウサギに伝えたのでしょうか。
読んだ後なんだか心がほんわか温かな気持ちになる大好きな絵本です。
今年で3回目の絵本選抜総選挙。来年はどんな絵本が選ばれるかな。
芸術の秋、食欲の秋、そして読書の秋。秋の長夜にご家族で絵本の時間を設けてみてくださいね。
―おとなもこどももみんなみんなわくわく―
次号もどうぞお楽しみに!