沿線お役立ちコラム

楽しく美しい絵本の世界「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」西宮市大谷記念美術館

今年も始まりました! 「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」

こんにちは!

子どもの頃に美術館でのお仕事にあこがれたことがある、チアフルライターの國松珠実です。

今年も西宮市にある大谷記念美術館で、「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が始まりました。

1978年から、ほぼ毎年開催されているこの原画展。

初めて知る人にも、毎年行っているというリピーターの人にも、どのような展覧会なのかをご紹介します。

5枚の絵から広がるストーリーを楽しむ

1階と2階を合わせて3つの広い展示室に、日本人10人を含む27カ国76作家の作品が展示されています。

イラストは5枚1組。

ストーリー仕立ての作品もあったり、一つのテーマで5つの世界を描いていたりとさまざまです。

色鮮やかで華やかな作品、線一本のシンプルな作品、細かく描き込まれた作品など、本当にさまざまな作品があります。

中には刺繍で作られていたり、よ~く観たら実は写真だったり。

「イラストは色鉛筆や絵具で描かれているもの」と思ったら大間違い。

さまざまな技法を使った作家たちの表現が、たった5枚のイラストの中にぎゅっと詰まっています。

観にきているのはお母さんと子どもたち、ご夫婦、女性のお友だち2人組などなど。

「これ、〇〇みたいね」「これ、どういう意味だろうね?」「わあ、これ好き」など、静かに楽しそうに、思い思いに言い合っています。

絵本も読めます

2階の「えほんのへや」では、置かれてある絵本をだれでも自由に読むことができます。
 
過去に原画展で展示されたイラストの中には絵本として出版されたものもあり、ここにはそんな絵本も。
 
なんども原画展に足を運んでいるリピーターさんにとっては、お気に入りだったイラストが、絵本になって世の中に出ているんだ!という発見と感動がありますよ。

「えほんのへや」の隣では、この展覧会に作品がある作家のインタビューなどの映像が、プロジェクターで流れています。

コメントを聞いて、もう一度その作家のイラストを観に戻る人も。

1階には売店があり、図録の他にも絵本や、展示されているイラストがデザインされたノート、クリアファイルなども販売されています。

そもそも「ボローニャ国際絵本原画展」とは?

イタリア北部にある古都ボローニャは、古代ローマが栄える前からさまざまな民族が住み、現在は中世の美しい建物が立ち並ぶ文化水準の高い街です。

ここで毎年春に開かれるのが、50年以上の歴史がある児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」

そのブックフェアが、児童書のイラストレーションを対象にしたコンクールを主催しています。
 
多様な絵本表現を積極的に評価するコンクールで、5点1組のイラストを用意すれば誰でも応募できる公募展。

日本人作家も多数応募しており、新人作家の登竜門としても知られています。

今年も62カ国2,901点の応募がありました。

そのコンクールで、見事に入選した作品が一堂に展示されるのが「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」というわけなのです。

日本では数か所で開催されますが、西宮市大谷記念美術館では毎年3万人ほどの来場者があるとか。

やはり、人気の展覧会なんですね。

ワークショップも開催されています

同美術館ではほぼ毎年、会期中に入選した作家さんを講師に招き、ワークショップを開催しています。

今年は8月30日に、間中ムーチョさんによる小学生を対象にしたワークショップが開かれました。

テーマは「山になる」

間中さんも、「山になって」ご登場です!

集まった10人ほどの子どもたちのために用意されたのは、一人ひとりがかぶれるように穴のあいた透明なビニール袋。

そこに、これまた用意されたビニールテープや折り紙、フェルト、緩衝材などを自由にどんどん貼り付けて、子どもたちが「山に変身」していきます。

大胆なデザインの子やセンス良く飾りつけする子、川や滝を表現する子、また四季をイメージした王冠やネックレス、コサージュを作ってしまう子など、本当に自由!

限られた面積の中でも、ここまで自由に思いを表現できるものなんだってことに、あらためて気づかされます。

原画展の絵本の世界と同じだなって思いました。

完成したら、保護者の方に見てもらってお披露目会を行います。

講師役をつとめた間中ムーチョさんは茨城県出身。

東日本大震災による原発事故で、関西に避難して来られたひとりです。

茨城のご自宅は山と海に囲まれた自然豊かな場所にあるそうです。

でも事故直後は、自宅近くの松からポロポロ落ちるまつぼっくりや、巨大化する水仙の花や梅の実を目の当たりにして衝撃を受けました。

声をあげることのできない自然だけど、きっと苦しんでいるのだろう。

でも、生まれた時からずっと眺めていた山々は、あいかわらず美しい。

「その美しさが、つらかったんです」と間中さん。

「子どもたちが、自然について考える機会になれば」

そのような思いを表現した間中ムーチョさんの作品『にんげんさまへ』は、2階に展示されています。

1階の特別展示のコーナーには間中さんの絵本もあるので、ぜひ観てみてくださいね。

サイン会など、関連事業についてはホームページなどでチェックしてみてください。

ゆたかなイマジネーションの世界を体感してみてください

いかがでしたか。

今年の「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」は、9月23日(月・祝)までの開催です。

イマジネーション豊かな、奥の深い絵本の世界を体感しに、ぜひお出かけしてみてください。

イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

会期:8月17日(土)〜9月23日(月・祝)
会場:公益財団法人 西宮市大谷記念美術館
住所:西宮市中浜町4-38
くわしいアクセスはこちら
開館時間:10:00〜17:00
(入館は16:30まで)
※毎週金曜日は19:00まで
(入館は18:30まで)
休館日:水曜日
(ただし祝日の場合は開館し翌日休館)
入館料:
・一般800円
・大学:高校生600円
・中学・小学生400円

文/チアフルライター 國松珠実
→ 國松珠実の過去の記事はこちら

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