沿線お役立ちコラム

得して笑える歯の話 2019.5月号

笑いとわくわくのエッセンス満載の「わくわく保育だより」5月号では『歯』がテーマ。
保育園・幼稚園でのクスッと笑える保育エピソードを加えながら楽しく歯について知っていきましょう。

まずは気楽に大変身!

6月4日は虫歯の日です。由来は簡単。「6(む)4(し)」にちなんで、日本歯科医師会が1928年から虫歯予防デーを実施していました。現在では6月4日~10日までの1週間を「歯と口の健康週間」としています。
幼稚園や保育園でも 5月後半頃から歯と口の健康週間について取り組んでいきます。

幼稚園や保育園では歯のことを伝えていきますが、"歯"で楽しく遊ぶ方法があります。それが【歯医者さんごっこ】。

実はこれ、園で行われる歯科健診に向けて、こどもたちが怖い気持ちにならないように、
という思いも隠されている遊びなんです。

例えば最初は先生が歯医者さん役になって遊びを進めていきます。
「次の方どうぞー」
「それでは診ていきますね」
「おや!?虫バイキンが見えました!治療しますね!ガガガガガ」
「口をゆすいでくださいー。はい、良いでしょう。」
「ではまた2週間後に様子見せてくださいね。本日はお疲れ様でした。」

リアルにやればやるほどこどもたちは大喜び!
続々と患者さんたち(こどもたち)がやってきます。
年長さんになると1度遊べばその後はこどもたちだけで歯医者さんごっこをし始めます。
本物の歯医者さんにいよいよ会える時には楽しみ!になってるこどもたちがとても多くなります!

さて、ご家庭で行う場合はどうでしょう。歯を意識させるということで大人もこどもも全員で歯を見せ合うも◎です!
お医者さんごっこをする場合は是非こどもが普段使っている
マイ歯ブラシやマイコップを用意してくださいね。
歯ブラシやコップがあるだけで本格的なごっこ遊びに大変身できますし、
タイミングが合えば仕上げみがきもできるので一石二鳥。

歯を意識する予防週間も遊びに変えてわくわく過ごしてくださいね!

クスッと笑える保育エピソード

小さく光るダイヤモンド!?
年長のクラスを担当していた頃、
楽しい昼食の時間にそれは起こりました。

給食を食べていると慌てて駆け寄ってきたKくん。
「先生!なんか食べてたらガリッとした!!」
「えええ!?」
と先生よりも先にそばで食べてたこどもたちが声をあげて心配そうに
Kくんを見つめています。
Kくんはみんなの雰囲気にちょっと怖くなったのか口をギュッと結んで涙目になっていました。
「お口開けられる?出せるかな?」
こわごわと口をゆるませたKくん。
お皿の上にコロンと乗ったものを確認。
すると出てきたのは真っ白な歯!
「わー!Kくん歯だよ!」
Kくんは両手でグイッとお皿を引き寄せて、まじまじと覗き込み…顔をあげたら笑顔全開。
「俺、歯が抜けたーー!!!」
ちょっと間があき
「うぉぉぉぉー!!」
クラスからは拍手と大歓声。
たちまちKくんは羨望の的になりました。
「すごいねー!!抜けたのー!?」
「痛くなかったー?」
「私も歯が抜けたことあるー!」
Kくんも食べて歯が抜けたことが面白くなったのか、泣きそうだったことはすっかり忘れて、笑いながら友だちと話をしてました。その後の昼食は歯の話題で持ちきりになりました。

お口からの小さな贈り物
幼稚園で歯が抜けたとき、こどもたちは必ず先生に教えてくれました。
「先生昨日歯が抜けたよ!ほらっ!!」

歯を宝物のように見せてくれます。
ちっちゃな歯がなくなってしまわないか心配だったので、
抜けた歯を見せてくれた子にはいつも
お手紙と歯を小さな袋に入れてプレゼントしていました。

手紙の内容は
『は!は!は!はがぬけた!は!は!は!おめでとう! 』

これがこどもたちの間で評判が良く、
みんな歯が抜けると見せに来てくれました。

歯が抜ける=成長のひとつですが、
何か大きなイベントにすることで、こどもたちも歯が抜けたことが喜びとなり、
次の歯も大切にしたいなと思えるよう願いを込めていました。


こども自身が目で見て自分の成長を感じることが出来るのが歯の抜け替わりの醍醐味。
全国のこどもたちも抜けた歯を見て、お兄さんになったな、お姉さんになったなと感じるかと思います。
お口からの贈り物、白くて小さなダイヤモンド!
さて、みんなはどのタイミングで抜けるでしょうか?これからが楽しみですね!

『歯』にまつわるオススメ絵本3選

はははのはなし
作・絵:加古 里子

絵本の表紙を見たら「懐かしい!」
と思うママやパパも多いはず。
1970年に出版され、ママやパパからも長く愛されているベストセラー絵本です。
歯の大切さを教えてくれる一冊になっています。
歯みがきをする前に親子で読んでほしい絵本です。


わにさんどきっ はいしゃさんどきっ
作・絵:五味 太郎

歯医者さんが怖いわにさん。
わにさんが怖い歯医者さん。
立場は真逆のはずなのに、気持ちは一緒。
同じセリフの掛け合いがなんともおかしくておとなもこどもも笑ってしまいます。
とても短くてわかりやすい絵本ですが、読み終わるまでドキドキが止まりません。

歯いしゃのチュー先生
作・絵:ウィリアム・スタイグ
訳:うつみ まお

続いても歯医者さんのお話。
ねずみの歯医者さんチュー先生は腕利き。
どんな動物たちの虫歯だって痛みなく治療してくれます。
でも凶暴な動物だけは診れません!だって食べられちゃうから!
そんなある日、1匹のキツネが歯が痛くて困っていました…
チュー先生どうするの!?
続きは絵本を読んでみてください。
最後のどんでん返しも面白いです。

絵本を読んだ後は親子で一緒に歯磨き!もいいですね。

一おとなもこどももみんなみんなわくわく一

次号もどうぞお楽しみに!