沿線お役立ちコラム

女性の大敵!冬の乾燥肌を食事で予防?!

乾燥肌の原因は食事にあり?

いよいよ冬の到来、毎年この季節には乾燥肌に悩まされる女性も多いのではないでしょうか。気象庁によりますと、今年の冬はエルニーニョ現象により北日本を除き暖冬傾向になると予想されます。とはいえ、冬の湿度は夏に比べて約30%低く、乾燥しやすいことには変わりありません。

乾燥肌は肌の一番表面にある「角質層」の水分や油分が不足している状態です。湿度の低下やスキンケア不足、ストレス、加齢などさまざまな原因が考えられます。食生活の乱れ原因の一つとされ、化粧水やクリームなどで、いくら外側から保湿したとしても、身体の内側が乱れてしまっていてはその効果は十分に発揮できません。いくらスキンケアをしても肌が乾燥するという人は食生活に問題があるかもしれません。

食事で気を付けるべきこととは?

食事で乾燥肌を予防するには、肌を作るもととなる栄養素をバランスよく摂り入れた食事が大切となります。忙しくて食事をする時間がない、外食やインスタント食品などの加工品の摂取が多い、ダイエットで食事制限をしている、お菓子やお酒とおつまみだけで食事を済ませることもある、毎日同じようなメニュー…これらに当てはまる方は偏った食事となりやすく、肌を作るもととなる栄養素も不足しがちです。次にあげる栄養素が不足しないよう、バランスの良い食事を心掛けましょう。

こんな栄養素が必要!

たんぱく質

私たちの皮膚はたんぱく質から合成されています。不足すると、角質細胞の生まれ変わりが正常に行われず、ターンオーバーが乱れる原因となってしまいます。良質なたんぱく質を摂りましょう。

▽魚、肉の赤身、卵、大豆製品、牛乳、乳製品がおすすめです。

 

ビタミンA

ビタミンAは脂溶性のビタミンの一種で、新陳代謝を促進し、皮膚や粘膜を正常に保ってくれる働きがあります。不足すると、皮膚や粘膜が乾燥する、かさつく、角質化するといった症状がみられます。

▽レバー、緑黄色野菜、うなぎ、卵黄、乳製品に豊富に含まれます。脂溶性のため、炒め物など油と一緒に摂取すると吸収率が高まります。

※ただし、ビタミンAは過剰摂取による健康障害が報告されているため過剰摂取は避けてください(β―カロテンには過剰症はありません)。

 

 

ビタミンB2

「発育のビタミン」ともいわれるビタミンB。三大栄養素である炭水化物、糖質、脂質の代謝を促進し、エネルギー代謝を助けてくれます。細胞の新陳代謝を促し、皮膚、髪、爪の健康維持に必要な栄養素です。不足すると、口角炎、口唇炎、舌炎といった口の周りの炎症や皮膚乾燥が起こります。

▽肝臓、卵、チーズ、魚類に豊富に含まれます。

 

ビタミンC

ビタミンCは抗酸化作用を持ち、老化の原因とされる物質(活性酵素)による酸化ストレスから皮膚を防御する役割があります。また、たんぱく質の一つであるコラーゲンの生成反応を促進する働きがあります。コラーゲンは体をつくるたんぱく質のうちの3分の1を占め、細胞と細胞をつないでくれる働きをしているため皮膚を丈夫に保ってくれます。

▽果実類、いも類、緑黄色野菜に豊富です。熱に弱い性質がありますが、いも類に含まれるビタミンCは加熱による損失が少ないです。

乾燥肌知らず!お手軽レシピ

~旬のほうれん草を使った、緑黄色野菜とナッツの味噌和え~

材料(4人前)

ほうれん草 一束

かぼちゃ 150g

ひじき(水で戻したもの) 50g

お好きなナッツ 40g

味噌 小さじ1.5

砂糖 小さじ1

昆布茶 少々

作り方

  1. ほうれん草を茹で、4~5㎝ほどに切る。ナッツを小さく刻む。
  2. かぼちゃは5㎝程の長さに薄く切る。耐熱容器に入れラップをし、電子レンジで600wで5分加熱する。
  3. すべての材料をボウルに入れ、混ぜ合わせたら完成。

 

参考:基礎栄養学/第一出版