沿線お役立ちコラム

大阪市立科学館が12月から休館 今のプラネタリウムが楽しめるのは11月末まで★

大阪市立科学館がリニューアルのため12月から全館休館!

こんにちは!チアフルライターの甲斐千代子です。

星のソムリエ®(準案内人)でもあります。

今回ご紹介するのは、大阪市中之島にある大阪市立科学館。

宇宙とエネルギーに関する展示とプラネタリウムが楽しめる施設です。

年間約72万人が訪れる人気のスポットで、学校の遠足や社会学習で訪れた経験のある人もいらっしゃるのではないでしょうか?

その大阪市立科学館、リニューアルのため12月から休館するのをご存知ですか?

展示スペースはすでに工事中ですが、プラネタリウムは健在。

リニューアルではプラネタリウムも新しくなるそうなので楽しみ!と思ったところで、ふと気がつきました。

ということは今のプラネタリウムを楽しめるのは残り2カ月ちょっと・・・なんです。

これは一大事!

工事中ですがプラネタリウムは楽しめます

阪神福島駅から歩いて7~8分。

やってきました大阪市立科学館です。

今回お話をして下さったのは学芸員の渡部義弥さん。

今回のプラネタリウムリニューアルのリーダーでもあります。

甲斐 「どこから入るか迷っちゃいました」

渡部 「ご迷惑おかけして申し訳ありません。今はプラネタリウムだけを投影していますが、正面は工事のため入れませんので、ぐるっと裏側、西側の入り口からお入りください」

そんなやりとりからお話は始まりました。

前身は大阪市立電気科学館 日本初の科学館、日本初のプラネタリウム

大阪市立科学館の前身は、1937(昭和12)年3月に四ツ橋にオープンした大阪市立電気科学館でした。

渡部 「科学館という名前もプラネタリウムの設置も日本初でした。(この頃)大阪市が御堂筋を通したりして、大阪は「大(だい)大阪」と言われ、少し前は東京より人口で勝っていたほどで、日本をリードする町でした。そんな中で日本初のものを作ろうという気概があったのだと思います」

甲斐 「立派な建物だったんですね」

渡部 「当時は大阪へのお出かけといえば、心斎橋のデパートで両親はお買い物、その間、子供たちは科学館でプラネタリウムや展示を楽しんだそうです。年配の方のそんな思い出話を聞いたことがあります。また、戦後しばらくたって日本が復興してくると、全国唯一のプラネタリウムとして立ち見も出るほどの人気で、解説する学芸員が解説台に向かうのに通路を通るんですが、そこも人がいっぱいで。押すな~、と文句を言われて、『わしが(解説台)に行かないとプラネタリウムは始まらないぞ~』と言い返したとか。これは本人に聞いた話です」

大阪市立電気科学館の歴史については こちらを⇒
http://www.sci-museum.jp/about/history/denki_kagakukan/

日本初のプラネタリウムはドイツ製の歯車仕掛け

大阪市立電気科学館時代に使っていた初代のプラネタリウムは、現在も館内に展示されています。

ドイツ製の「カールツァイスⅡ型」戦前に作られた機械で歯車仕掛けで星を映し出していました。

2代目以降は、大阪市立科学館になって使ったもので、コンピューター制御になりました。

また、映像シアターを併設したことも特徴の一つです。

通算で3代目にあたる今のプラネタリウムは2004(平成16)年のリニューアルで設置されたものです。

甲斐 「今のプラネタリウムは立派でとても楽しめるのに、どうして新しくするんですか?」

渡部 「はい、いい機械なのですが、14年使ってきて故障が多くなってきました。プラネタリウムはコンピューター機器でもあります。たとえば、14年前の携帯電話を修理して使い続けることを想像してみてください」

甲斐 「う~ん、愛着もありますけど、新しいのも欲しくなるかも」

渡部 「そうなんです。それにこの(14年の)間に1つ革命が起こりました。LED照明。これを使って今までよりも明るく煌めく星を再現できるめどがたちました。都会でもよく見える明けの明星の金星や木星の煌めきと感動を伝えられるようになるんです」

他にも月食の再現もできるようになるとか。

肉眼で手軽に見られるけれど、しょっちゅうは起こらない「月食」という劇的な現象を自在に再現できるそうです。

渡部さんは名物解説員

今回お話しを伺った渡部さんは名物解説員。

大阪市立科学館のプラネタリウムは、星を映しだしながら担当学芸員が生解説するのが魅力で、テーマに沿ったお話を個性豊かに表現してくれます。

そんな中でも渡部さんの解説は、面白くてためになって、翌日学校や職場で話たくなる、そんな「へ~」が散りばめられています。

一度聞いてみてくださいね!

渡部 「バーチャルではありますが実感をもって体験できるのがプラネタリウムの特徴です。本物の星空を模型にして大勢の人に見せたいという思いからプラネタリウムは生まれました。(科学館で)移り変わる星空や宇宙のおもしろさを是非体験してほしいと思います」

大阪市立科学館の今後のスケジュール

展示スペースは閉鎖中。

プラネタリウムは11月30日まで楽しめます。

12月1日から全館休館となります。

渡部 「プラネタリウムも展示も新しいものを導入して4月に皆様をお迎えします。科学を体験するために足をお運びいただけると嬉しいです」

来年4月のリニューアルオープンも楽しみです。

が、今のプラネタリウムが楽しめるのは11月30日まで。

見たことがある人もそうでない人も、是非見に行ってみてください!

施設情報

大阪市立科学館

開館時間:9時30分~17時
・プラネタリウム最終投影は16時から
(完売した時点で販売終了)

〒530-0005
大阪市北区中之島4-2-1
電話:06-6444-5656(代表)

http://www.sci-museum.jp/

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(文/チアフルライター 甲斐千代子