沿線お役立ちコラム

モネ!絵本原画!エヴァンゲリオン! 夏休みに行きたい☆本物に触れる展覧会

風景画と絵本とアニメ、どの展覧会がお好みですか?

美術館・博物館担当、チアフルライターの甲斐千代子です。

今回は、現在阪神電鉄沿線で開催中の展覧会を3つピックアップしてご紹介します。

国立国際美術館で開催中の「プーシキン美術館展-旅するフランス風景画」

モネの《草上の昼食》が初来日です。

誰もが一度は目にしたことがある絵本の原画を展示するのは「絵本原画展 いもとようこの世界」

そして、先日劇場版最新作の公開が発表された「エヴァンゲリオン」展。

今年の夏は、展覧会巡りなんていかがですか?

風景画の歴史を巡る「プーシキン美術館展」 国立国際美術館

クロード・ロラン《エウロペの掠奪》 1655年 油彩、カンヴァス

ロシア・モスクワにあるプーシキン美術館の膨大な所蔵品の中から、17世紀~20世紀のフランス「風景画」に絞った、65の作品が並びます。

「風景」「自然」という表現は、長い間、絵の中の「背景」でしかなかったのです。

絵画に登場する人物やモノの引き立て役であり、それ自体が主題・主役になることはありませんでした。

その「風景」が主題となる「風景画」というジャンルは、16世紀頃のネーデルランド(オランダ・ベルギー)に始まり、18世紀後半になってようやく定着したといわれています。

第一部では、風景画を時系列でみていくことで、表現の変化、洗練されていく過程を追っていきます。

パリの街から想像の世界まで、風景画を空間的にとらえる 「プーシキン美術館展」

19世紀の「パリ大改造」に伴い鉄道網が整備され、画家たちも比較的簡単に遠方に足を運ぶことができるようになります。

描かれる風景も、画家たちが住むフランス・パリから、郊外、南仏・地中海、そして海の向こうへと広がっていきます。

その過程で、風景のとらえ方も変化していきます。

第二部では、何が描かれているのか、風景をどのようにとらえているのか、そのあり方を探っていきます。

写真撮影可能 「プーシキン美術館展」

通常の撮影スポットの他に、なんと、金曜日と土曜日の夜間開館中(午後5時~9時)は会場内の写真撮影が可能です。

ただし、一部、撮影不可の作品があります。

フラッシュや三脚・セルフィースティックの使用はできません。

その他、他の人の迷惑にならないように、スタッフの指示に従って気持ちよく写真撮影、作品鑑賞を楽しみましょう。

自由研究にもつながるかも 「プーシキン美術館展」

中学生以下のお子さんには入場の際「鑑賞ノート」がプレゼントされます。

が、ここで注意すべきことが。

会場内で使えるのは「えんぴつ」のみ。

ペンは使えません。

ですので、鉛筆と消しゴムを持参しましょう。

夏休みの自由研究になるかも。

『プーシキン美術館展-旅するフランス風景画』
国立国際美術館(大阪市北区中之島)
7月21日~10月14日
詳細は公式HPで↓
http://pushkin2018.jp/

再会と出会いの「絵本原画展 いもとようこの世界」

『日本の名作シリーズ』『世界の名作シリーズ』など、誰もが一度は目にしたことがある優しい絵。

世代を超えて愛される絵本作家・いもとようこさんの、初めての本格的な展覧会「絵本原画展 いもとようこの世界」が兵庫県立美術館で開催中です。

今までに発表した400あまりの作品の中から、いもとさん自身が選んだ原画315点が展示されています。

懐かしい思い出の作品と出会える展覧会。

そして大切な人へ大切な一冊をおくるきっかけにしてほしい展覧会でもあります。

夢はかなう! あきらめなければ!

今回、いもとようこさんご自身にお話しを伺う機会があり、絵本作家を目指している人へのメッセージもいただきました。

『本気でなりたいと思っているなら、なれるよ、って言いたい。あきらめるのは自分。チャンスは毎日やってくる。どんな仕事でもこなしていくことで自分が磨かれていく。すると(いずれ)描かせてもらえる日がやってくる。そこまで我慢できるかどうかだと思う』

このメッセージ、絵本作家だけでなく、どんな仕事にも当てはまると感じました。

力強いエールありがとうございました。

「絵本原画展 いもとようこの世界」
7月14日(土)~9月2日(日)
兵庫県立美術館 ギャラリー棟3F
(いもとようこさんのサイン会もあります、詳細は公式HPで)
http://www.imoto-yoko.co.jp/announce/2018genga/index.html

あの名作アニメーション再び 「エヴァンゲリオン展」

日本アニメの名作「新世紀エヴァンゲリオン」

先日、最新作『シン・ヱヴァンゲリオン劇場版:||』2020年公開予定という情報が解禁され、話題沸騰中です。

その「エヴァンゲリオン」の魅力を解き明かす展覧会が神戸ゆかりの美術館で開催されています。

大災害「セカンドインパクト」が起きた世界(2015年)を舞台に、巨大な汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった14歳の少年少女たちと、第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」との戦いを描いた物語。

その原点は1995年〜96年にかけて放送された全26話のテレビシリーズでした。

その後劇場版も制作、コミック化もされています。

会場にはセル画や原画や資料など約1300点が並びます。

神戸展オリジナルグッズは全制覇したいくらいに魅力的 「エヴァンゲリオン展」

エヴァファンなら図録は必携だと思います!

神戸限定のグッズも様々あります。

その中から、甲斐おすすめは「ゆるしと襲来クッキー」

美味しかったです!

「エヴァンゲリオン展」
神戸ゆかりの美術館
7月21日(土)~9月24日(月・祝)
http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/06/20180615845801.html

冷房のきいた涼しい美術館は熱中症が心配な日のおでかけにもいいかもしれませんね。

この夏休みの展覧会をきっかけに、阪神沿線の3つの美術館にぜひ足を運んでみてください♪

一緒に沿線の魅力を発信してみませんか?

チアフルライターはまだまだメンバーを募集しています。

参加の流れは以下の通りです。

(1)Facebookグループ「HANSHIN女性応援プロジェクトサポーターグループ」にご参加ください。

(2)チアフルライター勉強会(兼説明会)の日程を(1)のグループでご案内します。

(3)勉強会に参加して、チアフルライターの活動内容やコラムの書き方などの研修を受けていただきます。説明を聞いてこれならできそうだ...と思ったらチアフルライターへの参加をお申し込みください。

阪神沿線が大好きな女性のご参加をお待ちしています!

(文/チアフルライター 甲斐千代子