極端なダイエットをされている方は要注意
ダイエットの敵だと思い、脂質や糖質を極端に減らしていると、前編お話した通り、燃料が不足するため、十分に体を温められなくなります。
食事からの燃料不足が起きると、通常、エネルギー源として体に蓄えられた体脂肪が使われますが、痩せていて体脂肪が少ない状態にあると、筋肉を作っているたんぱく質が使われます。
体の熱は主に筋肉で発生するため、筋肉が少ない状態では、より冷えやすくなります。
燃料(=必要な栄養素)のない車に、無理やりエンジンを掛けて動かそうとしても、難しいですよね。
どれだけ整備が行き届いていたとしても(=特定の栄養素を集中して摂ること)、肝心の燃料がなければ、車のエンジンは掛かりません。
ダイエットは、正しい方法で行いましょう(「リバウンドなくキレイを保てる、確実なダイエット法とは?」参照)!
それでは、食事で気を付けるポイントとは?
冷え性の改善に適切な食事とは、一言で言うと、1日3食規則正しく、バランスの良い食事を心掛け、できるだけ多種類の食品を取り入れる食事であるといえます。
ポイントは、
1. 1日3食、なるべく規則正しく摂りましょう。
朝、お腹が空かないという方は、夜ご飯の全体量をやや少な目にしてみましょう。
仕事でどうしても「規則正しく」摂ることが難しい場合もあるかと思いますので、可能な範囲で、調整しましょう。
2. 毎食、主食〔ご飯、パン、麺類など〕1品 + 主菜〔魚、肉、卵、大豆製品、乳製品など〕1~2品 + 副菜〔野菜、きのこ、海藻類など〕1~2品を揃えるよう心がけましょう。
3. 少量でも、できるだけ多くの品目数を組み合わせて摂ることを心がけましょう。
外食や中食などされる際も、単品もの(麺類や丼物など)より、定食など品目数が多く摂れるものを選択しましょう。
冷え改善を謳っている特定の栄養素を摂る事も良いと思いますが、まずは基本的な食生活自体を見直してみましょう。
来たる冬に備えて、冷え性の改善のために、もう一度、ご自身の食生活を見直してみましょう!
冷え性改善レシピ
鶏の治部煮風
材料(2人分)
鶏むね肉 160g
片栗粉 適量
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<A>
三温糖 小さじ1
薄口醤油 小さじ1
だし汁 120ml~
柚子の皮 2g
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蕪 小2個(大根でも可)
生椎茸(軸除く)中2個
人参 薄切り2枚
生麩 2枚
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<B>
塩 0.6g
薄口醤油 小さじ1/2
だし汁 120ml~
柚子の皮 4g
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片栗粉 適量
三つ葉 適量
作り方
1. 鶏肉は片栗粉をまぶし、Aで煮て肉に火を通す。
2. 三つ葉は茹でておく。蕪は適当な大きさに切る。
3. Bで蕪、人参、生椎茸、生麩を煮る。
4. 1.の鶏肉を取り出し、3.に加え、水溶き片栗粉でとろみをつける。
5. 器に盛り付け、三つ葉を散らす。
(前編)現代人に増え続ける冷え性の原因 >