沿線お役立ちコラム

人工甘味料、“ゼロ”の罠

注目されている人工甘味料

最近よく目にする「カロリーゼロ」や「カロリーオフ」、「糖類オフ」の商品。
ジュースやコーヒー、ゼリー、デザート…実に様々な商品がありますね。


“甘い味がするのに、ゼロカロリー!?カロリーオフ!?”


・・・安心してすぐに手が伸びてしまう、そんな方多いのでは?

これらの食品には、「人工甘味料」が使用されています。


人工甘味料は低エネルギー、血糖値を上げにくいなどの理由で、肥満の方や糖尿病の方に有用と考えられてきました。
しかし、その安全性については以前から議論が続いています。

「人工甘味料」は“ゼロカロリー”だから大丈夫?
実際、どうなのでしょうか?

人工甘味料は糖代謝を乱す!?糖尿病のリスクとなる!?

「Nature(ネイチャー)」という権威ある学術誌に掲載された人工甘味料についての論文があり、その中で以下のようなことが書かれています。

 

◆ 多くの人工甘味料は、摂取すると腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)に作用して、糖の代謝に異常を起こす可能性がある


◆ マウスだけでなくヒトでも、長期的・短期的な人工甘味料の摂取で糖の代謝に異常を起こす可能性が示された


◆ 個人の腸内細菌叢の違いにより、糖の代謝に異常を起こす人と起こさない人の個人差がある

 

実際には人工甘味料の種類や臨床条件が不適切など批判はあり、まだまだ不透明な部分はありますが、一つ言えることは、“ゼロカロリーだから大丈夫!…ではない!”ということです。

 

時たま、少量の人工甘味料入り飲料を飲むくらいであれば、恐らく問題はないでしょうが、人工甘味料の入った飲料や食品を習慣的に摂っているという場合は、見直しが必要かもしれません。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。何でも度が超えると良くありませんね。

人工甘味料を摂取し続けると

“人工甘味料を摂取し続けると、さらに甘い食べ物を欲する、食欲を増進させる”とも言われています。


その他にも、人体への影響について、様々な研究報告がされていますが、確定的な結果が出ていないのが現状です。

最後に

今後、少しずつ解明されてくるかとは思いますが、いずれにしても、
“太古より使い慣れた自然食材に勝るものはない”ということですね。

美味しい話には裏がありそうです。

 



参考文献: Jotham Suez, Tal Korem, David Zeevi et al.:Artificial sweeteners induce glucose intolerance by altering the gut microbiota:Nature:2014 Oct 9

自然食材で作る簡単レシピ

材料(1~2人前)

 かぼちゃ 120g
サラダ油 小さじ1杯(4g)
 はちみつ 小さじ2杯(14g)
 醤油 小さじ1/3杯弱(2g)
 黒ゴマ 適宜

 

作り方

 1. かぼちゃは乱切りにし、竹串が通るくらい硬さまで蒸しておく。
  (電子レンジ加熱でも良い)
 2. フライパンにサラダ油を熱し、1.の側面に焼き色を付けるように焼き、別皿にとっておく。
 3. 2.で使ったフライパンに、はちみつと醤油を入れて熱し、とろみが出るまで煮詰める。
 4. 3.に2.を加え、煮絡める。
 5. 黒ゴマをまぶす。